第9話
翌日宿屋から少し歩いてギルドに行き、昨日出来なかった職業鑑定とステータス鑑定を行う為三人は鑑定室に職員、ギルマスとSランク冒険者のルードの三人と共に入室する。
「おはよう!昨日はバタバタして紹介が遅れた、俺はこのドーラのギルドマスターブレイグだよろしくな!では早速だが始めようか?」
「では順番にこの魔道具の玉に手を置いて少しお待ちください、ロイド君は従魔登録も同時に行いますね」
この世界のランク基準は基本的に特殊なスキル等を除きランク以上の働きは出来ないとされている。なので皆パーティーを組んでクエストやダンジョンに挑むと説明を受けたアレン達三人。
「ほんじゃま俺から行くかな」とアレンは言う通りに手を置くと魔道具から何か書かれた紙が出てきた。そして続いてニーナ、ロイドの順番で鑑定していく。
名前・ アレン
ジョブ・拳闘王Lv255
HP ・SSS
MP ・S
武術 ・SSS
魔法 ・S
素早さ ・SS
名前・ ニーナ
ジョブ・ヴァルキュリヤ Lv215
HP ・S
MP ・SSS
武術 ・S
魔法 ・SSS
素早さ ・SS
名前・ ロイド
ジョブ・賢王Lv189
HP ・SS
MP ・SS
武術 ・SS
魔法 ・SS
素早さ ・SS
「ねえねえ父さん、母さん結果見せ合いっこしようよ」とロイドが言いステータス確認の為にギルマスたち含めてみんなで確認することにした。
「こ、これは!?凄まじいな、流石は秘境で暮らしていただけはある」
「こりぁ~勝てなくて当然だわな、次元が違うわ」と呆れ顔のルードと驚愕の表情を見せるギルマスブレイグ。
「で何々~?アレンは拳闘王!?何だ?このジョブは?」
「いや俺に聞かれても分からねえよ!わからないから鑑定して貰っているんだしな」
「あんたは良く村の人達と暇潰しで獲物を競いあったり、素手でやりあったりしてたもんね」
「おそらく武闘家の最上級ジョブじゃないか?見たこと無いからなんとも言えねえがな」
「いやいやギルマス、普通は無理ですよ!下級ジョブで各条件とLv100のMAXまで上げて漸く上級ジョブに上がれるのに最上級ジョブはそこから更に上級ジョブもMAXのLv200まで求められるし、能力や技能、才能も・・」とルードが興奮しながら熱弁する。
「分かった分かったじゃあ次に行こうか?」と促すギルマス。
「す、すんません!興奮しすぎた」
「で次はニーナのジョブだがヴァルキュリヤ?まぁおそらくこれも最上級ジョブだろうな」
「ギルマス、そのジョブは確かうちのパーティのマリアが聖女の上のジョブらしいと言っていたような?」
「そうなのか?ニーナは回復系統の方が得意なのか?他の魔法や武術もこれだけで強ければ使えるだろうから、まぁ分かるんだがな」と腕を組んで思案顔。
「聖女が戦う乙女へと進化するって話らしい」とルードが付け加える。
すると「ブフオ!ダーハッハッハッハッハ~こいつが乙女!?オバサンの間違いだろwwくく、ヒイヒイあ~腹いたw」「アッハッハッハッハ~父さんそれを言うなら戦乙女じゃなくて戦オーガの方がしっくりくるんじゃない?ww」と腹を抱えて大爆笑の二人。
「ガ!?、ガガウ!」
「お!?、おいヤバイぞ!う、後ろ」と向かい側のギルマス達が顔をひきつらせながら指を指しながら言う。
「あ、ああ、あんた達楽しそうね」とそこには般若がいた。
「「あっ!?ヤベ」」と反対側に逃げ出す二人、それを追い駆けまわすニーナそして「あんた達ねー私はまだギリお姉さんです分かった?」と数分後正座させられる二人。
「まあまあその辺にしとけって」と窘めるルード。
「で最後に坊主の賢者の上位だと思うが、賢王ってマジで賢者の上位互換なのか、だったら一番お前がやばそうだな。」
「うーんわかんねえ~や」とロイドが手を頭の後ろで組みながら答える
「確かにこの子は、私たちの魔法や武術等今のところ全て使えています」
「ガゥ」
「こうやって魔物と心を通わすことなんて普通は魔物使いのジョブ以外でありえないですよね」
「確かになー」
「まあまだまだ何もかも未熟だから俺たちが絶賛教育中って感じだな」
「あんたは余計な事ばっかり教えてる気がするんだけど」とジト目のニーナ。
「俺だって頑張ってるけど、どうしてもまだ威力の調整が難しくて中々上手くいかないだけだい」とツーンとするロイド。
「ま、まあ兎に角これからは魔法とか武術とか使用する時は気を付けてくれ」
「あ、ギルマス従魔登録もロイド君のカードに記載しときました」
「うむ、ご苦労ではこれにて終了だ!後は受付でダンジョンの詳細を聞くと良いだろう」
「ギルドマスターどうも本日はわざわざ私たち家族の為にありがとうございました」とニーナが代表してお礼を言う。
「いやいやこっちも打算がここまでやったこと気にするな!」
「いや~今日はステータスの確認が出来て良かったな」
「ええホントに色々な意味で」
そして全員分のカードが出来上がりカードを受け取った三人は鑑定室を後にしてダンジョンに入るための説明を受けに受付に戻るのだった。
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