あとがき

 いかがだったでしょうか!

 「日曜、午後10時から」は年の差恋愛コンテストのために、執筆した作品です。ですが、物語を書き進めていくうちに、年の差恋愛の良さというか、恋愛自体、もっと大雑把で良いんだなと気付かされました。

 決して年の差というものが縮まったり、埋まったりすることはありません。ですが、本当に年の差を埋める必要はあるのでしょうか?人を愛することに、年齢という制限をつける必要もありません。私が思うに、愛することは感情のようなものです。人の成功を喜んだり、人の失敗に怒ったり、劇を観て感動したりする感情と愛は大差ありません。愛する行為は、自由だから美しく、美しいから自由なんです。なので、葵と美由紀の間には、自由な恋愛が必要であり、それを大人の責任感の押し付けと世間の目(ネット社会の誹謗中傷等)という社会問題に照らし合わせて描いてみました。

 年の差恋愛と聞くと、大人と子どもをイメージするはずです。私が年の差恋愛の一番素敵だと思う所は、年の差で生まれた価値観の違いです。大人は責任感の強さを持っていて、子どもや学生は純粋さであったり、無責任な心を持っています。私はこの作品で、美由紀を表向きの責任感として描写しました。小さい頃から大人になりなさいと言われ続けた結果、常に大人としての責任を全うしようとする彼女の様を表現しました。しかし、大人でも自由であって良いこと、また我儘で、我慢なんてしなくてもいいことを無責任な子どもっぽいキャラクターで表現した葵に言われたことは、つまり、年齢はただの肩書きであるということを象徴しているはずです。

とにかく、読んでくれてありがとうございます!良かったら評価をお願いします!!

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日曜、午後10時から ハチニク @hachiniku

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