ラノベ作家になりたいなら

 結論から書きますと書きたいジャンルの書籍は4、5冊買って読み込みましょう。SFを書きたいのにAIとロボット(ここで言うロボットはアイザック・アシモフに代表される「ロボット三原則」に従うもの)の違いが分からなければ、コメントでつっこみが入ります。


 これは歴史改変などにも言えることで、時代考証がなっていないと説得力がガタ落ちです。むしろ、歴史改変が一番書籍の読み込みが必要でしょう。Wikipediaに頼ってはダメです。アイデアを練る分には参考になりますが。



 冒頭で5冊ほどと述べましたが、これには根拠があります。明治大学の教授 齋藤孝先生の書籍に『10分あれば書店に行きなさい』という本があります。ここで「同じジャンルの本を5冊程度読めば一定の水準に達する」という話があります。


 私は齋藤先生の本を5冊ほど読みましたが、切り口は違っても持論は変わるはずがありませんから、似た内容になりがちです。つまり、同じ作者の本を5冊読めば、著者について理解できるわけです。これは私の創作論にも言えることで、何度も「創作論を書くことをおすすめします」「ラノベ作家を目指すならミステリーがおすすめ」と主張してきました。


 これを「耳にタコができるほど聞いたから、もういいよ」と受け止めるかどうかは皆さん次第ですが、他の創作論を書かれている方の作品を拝見すると、やはり同じ主張を違う切り口から書いている方が多いです。



 もう一つ私の持論を再度書くならば「ランキングトップ、ゆくゆくは書籍化を目指すなら自己投資を惜しむな」です。ここでいう自己投資とは、書きたいジャンルの関連書籍を買う、売れ筋のラノベを買って勉強するなどです。


 カクヨムの作品にも素晴らしいものがありますが、玉石混交、読んで時間を損したなんてこともあり得ます。その分、書店に並んでいる本は一定の保証がありますから、お金が無駄になるということも少ないでしょう。


 では、運悪くひどいラノベを買ってしまったらどうするか。これは逆にチャンスです。ひどいラノベと感じたならば、それを徹底的に分析しましょう。他山の石です。



 今はカクヨムをはじめウェブ小説が流行りですが、これらの作品は今の流行を知る分にはタメになりますが、昔の流行を知ることはできません。


 別のエピソードで何度か取り上げましたが、ラノベミステリーのおすすめは『氷菓』です。2000年代前半の作品ですが、今読んでも色褪せない面白さがあります。


 どのエピソードか失念しましたが、タピオカの再ブーム、そしてブームの終了について触れました。これはラノベにも言えることです。今の流行りは転生ものですが、そう遠くない未来に終焉すると考えます。ブームは20年ほどの単位で繰り返します。ですから、再度ラノベミステリーを書くことをおすすめします。



 今回のまとめとしては「書籍購入を惜しまない、ラノベミステリーをおすすめする」となります。他のエピソードと重なる部分がありましたが、それだけ私が重要だと考えているからです。今回はこの辺で。

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