一人台本/眠る

無呼吸

「」

𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄


子守唄のように、ゆっくり焦らず、言葉を咀嚼するように読んでみると良いかも知れません。


𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄



呼吸を止めて静かに眠って居られたら

どんなに幸せだろう


綺麗な夜景も素敵だけど

海が好きだから最後は海が良い


でも僕が住んでるのは都会だ

都会の海はあんまり綺麗じゃない


やっぱり僕の生まれ育った街が一番良い


今でも鮮明に覚えてる


海が綺麗で吸い込まれそうな星空と澄んだ月

閑静な岬で漣の音を聴きながら、夜に堕ちる


師走を迎える前の寡黙な冷たい塩水が

僕を満たしてくれる

苦しみも悲しみも痛みも、後悔でさえ

優しく海が包み込んでくれる

羊水の中で眠るみたいに、穏やかな心で


僕はきっと、幸せになれる


そしてその時やっと思えるんだ

生まれてきて良かったって


そして最後に海がこう言うんだ


「おやすみ」

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一人台本/眠る 無呼吸 @0591122

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