第11話 実行
「おはようっす!先輩、早速ですが出かけるっすよ」
岸崎が勢いよく僕を寝ている病室のベットから叩き落とした。
「痛、、こんな朝早くから何の用だよ」
「海さんを助けるんでしょ?前もって準備するのは社会人の基本っすよ」
「はぁ...」
確かに早めに準備することに越したことはないだろう。
でもね岸崎さん、ベットから叩き落とすのはどうかと思うよ??
そんなことを思いながらも、ゆっくりと床から起き上がり身支度をした。
「とりあえずはこんなもんか、岸崎さん身支度出来たぞ」
「私はまだやることがあるんで先病院の入口で待っててくださいっす、あと岸崎でいいっすよ」
「じゃあ先行っとくな岸崎」
病院の入口前まで行くと、ニッコリと不気味な笑を浮かべた仮面を被った人が、僕の病室あたりを遠くから見つめていることに気づいた。
「あの、病院に何か用ですか?」
「おまえ、必ず無うむる、それがあの人のためにぬらと」
無うむる?一体さっきから何を言っているんだ?
「先輩、お待たせっす!」
岸崎が急いでこちらにやってきた。
「おう、そんなことよりあっちの仮面被った人知らないか、、って消えてる」
「仮面を被った人?ついに頭の方も逝ってしまったんすね、アーメン」
「いや本当だから、、そして祈るな、どう見ても健康だろ」
「はいはい〜」
岸崎は僕の話を完全にスルーして、何処かに向かって歩き出した。
「ここは確か...」
しばらく歩いて着いたのは、10年前空き地だった所だった。
「ここが鈴野海が今住んでるところっすよ、さぁさぁ早くチャイムを鳴らしてください」
「はいはい」
そこには屋根はオレンジ色、外装は白色のごく一般的な一軒家が立っていた。
ピンポーン、、ピンポーン
「はーい!お、康二と桜!!待ってたよ」
海がドアを開けるなり、岸崎に豪快に飛びついた。
﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍最後まで読んでいただきありがとうございます。
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