第6話 ようこそ
僕はもう死んだのだろうか、鈴野海を手伝うことも出来ずに...?
やだなぁ、こんなことになるなら初めから手伝わなければよかったなぁ...
「林康二さんの意識が回復しました」
病院のベット?それに今意識が回復しましたって聞こえたような、、
生きてたのだろうか、それとも夢...?
「先生、こちらです」
看護師と医者が僕の目の前にやってきた。
「林康二くん久しぶりだね、会うのは10年ぶりかな」
20代後半ぐらいだろうか、細目でにこにこと笑を浮かべる、いかにも裏切り者にいそうな顔をした男性の医者が話しかけてきた。
「久しぶりって、会った覚えがないんですけど...」
「あーごめんごめん、この姿で会うのは初めてかな、君を撃ったお婆さんとでも言うと分かるかな」
は?お前が僕を...?
怒りのあまりとっさに男の襟元を掴んだ。
「まぁ落ち着いて、とりあえずこの話を聞いてから怒るのかどうか判断してほしいな」
撃った分際で話を聞けと...?と思うのはやまやまだがとりあえず襟元から手を離した。
「話ね...分かりました、聞くだけ聞きましょう」
男は、ほっとしたようだった。
「ありがとう、僕の名前は
話がファンタジーすぎて脳の処理が追いつかないんだが...まじでどういうこと?
「10年間眠っていたんですか?助けて欲しい人って誰ですか?」
次から次へと疑問が湧いてくる。
「まず君はとある方法で意識だけタイムリープしてきた、もちろん体は10年後の君だ」
確かに肌が衰えていて、声も大人びている気がする。
だとしてもこんなことが有り得るのだろうか。
「そして助けて欲しいのは鈴野海だ」
「鈴野海...?海は無事なんですか?」
「あぁ、"今"はね」
なんやら不穏な空気が病室内に漂っていた。
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