私の宣伝方法は他作家との抗争です

 よく個人出版界隈ではプロモーションについて喧々囂々けんけんごうごうたる論争が起きたりしますが、私に言わせりゃ要は目立てば良いのです。


 いい作品を書く人はたくさんいます。ですがそれを積極的に探すようなマニアックな人は山椒魚のように稀少な存在です。つまり、認知されるには自分から何かをしなければいけない。当たり前田のクラッカーですよね?


 そこで、私が選んだプロモ方法はとにかくギャーギャー騒ぐです。


 ネットには有名な気ちが……もとい、変わった人が観察対象となり、それはユニークなファン層を作り出したりします。


 どこでも許容範囲を大きく飛び越えた人というのは、不快さを通り越して興味の対象へと変わる事も珍しくありません。


 そこで私は思いました。


 こりゃ火をつけるしかないぞと(二回目)。


 昔のジャンプ漫画でよくあったように、物語を盛り上げるには抗争相手というものが必要です。


 私はあちこちに油を撒き、期待通りに喧嘩をふっかけてきてくれた方々へと猛烈に噛み付きました。


 ちょっとでも火種が起きたら後は一気に煽るのです。そうすると対岸の火事を楽しみに人が集まってきます。


 幸いというか、私は現実にあった出来事をうまいこと作品に盛り込むのを得意にしていました。つまり、抗争を広げれば広げるほど私が育むメタの海は広がってゆくのです。どちらかというと、赤潮のように。


 かなり極端な方法かと思われるかもしれませんが、これもそれなりに宣伝にはなります。


 問題は結構怨まれる事でございますね。


 正義の味方を気取ったクソバカ、言い換えればプロレスを理解出来ない人にもからまれる危険性がございますので、プロモの方法としてはオススメしません。


 ですが、空気の読める人には(ちゃんと相手に伝わるように)あえて喧嘩を売ってみる事も一つの手かもしれませんね。

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