【短編】【KAC20241】【KAC20241+】○○には三分以内にやらなければならないことがあった。

第3話 「悪い！ 遅れた……」

　結局近くに止めてあったダウンコートの男のトラックに行って電子マネー決済で１０万円

で買った拳銃（けんじゅう）2丁（２ちょう）と弾丸（だんがん）１０発入りの弾倉（だんそう）５本とガンベルトを装備して★★★大学に走っていくと、銃撃戦（じゅうげきせん）の音が聞こえてきた。

「悪い！　遅れた……」

　と言って★★★大学の門の横に陣取って★★★大学の中を銃撃（じゅうげき）している５０人ほどの武装集団に声をかけてとなりにならび、買った拳銃（けんじゅう）2丁（２ちょう）の安全装置を解除する。

「遅いぞ！　地球教徒に中まで入られている！」

「地球教徒？？？」

　俺は、すっとんきょうな声を上げて聞き返す。

「地球教徒を知らないのか？　変化を受け入れられず、量子（りょうし）コンピューターを止めに来た老害どもだ！」

「それで、ここでは何をしているんだ？」

「地球教徒たちが量子（りょうし）コンピューターを探し回っているから、右の小道の先にある核融合炉（かくゆうごうろ）のとなりの量子（りょうし）コンピューターを置いてあるピラミッドパワーセンターに行かないように撃ち殺しているんだ！」

「それで、地球教徒とそれ以外を見分ける方法は？」

「半分は勘（かん）だが、普段見かけない年寄りが社員証を首から下げていなかったら撃ち殺していい！　あとはちょっと面倒（めんどう）だがスマホの★★★大学アプリを開いて地図に印（しるし）が付いているのが★★★大学関係者、印（しるし）がないのが敵だ！撃ち殺していい！」

「今アプリを開いて地図を拡大（かくだい）してみたんだけど、そいつ印（しるし）が付いてない！」

　そう言って拳銃（けんじゅう）を持ち上げ始めた学生と思われる女の反応速度を追い越し、その女の額（ひたい）と話を聞こうと振り返っていた説明役の男のこめかみに2丁（２ちょう）拳銃（けんじゅう）の弾丸（だんがん）をそれぞれ1発ずつ打ち込む。

「なんだと？！」

「地球教徒か？！」

「あいては１人だ！落ち着いて対処しろ！」

　まずは指示を出していた40代の男の頭に、弾丸（だんがん）を打ち込み黙らせる。

　そして１番近くにいた、まだ生きている30代前半の女の背中側に回り込み腕をひねり上げて盾にすると共に（ともに）軍人が持っているような両手持ちの大きい銃（じゅう）を持っている奴らから優先的に頭に弾丸（だんがん）を打ち込んでいく。

　そのまま8人の頭に弾丸（だんがん）を打ち込んだ所で右手の拳銃（けんじゅう）の弾切れ（たまぎれ）と共に俺が盾にしていた女を無視して銃撃（じゅうげき）が始まり俺が盾にしていた女は死に、俺は銃弾（じゅうげき）をよけながら左手の拳銃（けんじゅう）の弾丸（だんがん）がなくなるまで9人の頭に弾丸（だんがん）を打ち込んだ。

　そして念動力（ねんどうりき）で弾丸（だんがん）をはじき返しながら、悠々（ゆうゆう）と2丁（２ちょう）拳銃（けんじゅう）の弾倉（だんそう）を交換して敵の頭に弾丸を打ち込む作業を再開する。