あなたを前にし 私は泣いた
あなたを前にし
私は泣いた
耐えられないほど
辛かった
あなたは好きだと言ったのに
私は試した
信じられずに
私はそれを
口にした
それが
全ての間違いだった
もう今は
ただ全てが
辛いだけ
口を押さえて
私は泣いた
あなたの前で
全てを吐き出し
今すぐにでも
楽になりたい
そう願った
でもダメだった
口を開くことすらできず
何も言えずに
涙こぼれた
泣く私を見て
あなたは笑う
そんなあなたを
恨めずに
辛かった
それが
本当に辛かった
笑い転げる
あなたを睨んで
冷めてしまった
お茶を握りしめ
私は一気に
それを
飲む
ワサビ
つけすぎた
『道化師はAIの夢を見るか?』(ショートショート集) 羽園頼也 @Raiya_U
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。『道化師はAIの夢を見るか?』(ショートショート集)の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます