第十三話 ノイズ
チャキーン
とかって音が似あうだろうか。鳴らないけど。相手はナイフを出し、弾をはじいた。
ぼくはすぐさまスターダストを剣に変え、斬りかかった。
相手はナイフで受けとめた。完全に鍔迫り合いだ。相手、鍔ないけど。
力は互角といったところか。さて、こっからどうするか。
するといきなり
急に相手の力が増したかのようにものすごい勢いで押し負けた。その勢いで僕は後ろに下がってしまった。まるで、もう一回攻撃されたかのように。
「追撃可能。そんな感じの能力か」
ぼくは
「ええ、私の能力
なるほど。何もしなくてもいいのか。便利だな…相手の武器的にも近距離系だろうな。ブレードモードは分が悪い。
ブラスター 起動
スピードで見失わせて、隙を見て打ち抜く。幸いにもこの部屋には身を隠せる物がかなりある。
ぼくはそう思って走り出した。これで隠れながら相手の隙を生み出せば…
すると、相手はナイフを振りかぶった。でも、ここまではそれなりに距離があるし、そもそも僕の位置が分からないはずだ。一体、何を企んでる?
相手がナイフを振り下ろしたその瞬間
斬撃がこっちに飛んできた。とてもナイフから出ているとは思えないほどの大きさだ。これまで、刃物から斬撃を飛ばして遠距離攻撃をしてくる奴は時々いたが、こんなに大きいのは初めてだ。
急いでスターダストを剣に変え、受け止めようとした。斬撃がスターダストにぶつかった。あまりにも勢いがすごい。どんどんと押されていく。止まる気配がない。壁のところまで来たら押しつぶされるか切り殺されるかの二択だな。逃げられるうちに逃げとくか。
ぼくは、押されてる勢いを利用して斜め後ろに逃げた。
ふと、上から気配を感じた。上を見ると相手が空中から相手がナイフを振り下ろしてきた。
急いでかわしたが、音の概念がない環境だし気付くのが少し遅かったな、少しだけ左腕が切られてしまった。血が流れてる。やばいな。水谷さんならむしろチャンスかもしれないが。
それにしてもさっきの趙火力、僕と互角程度の筋力で、しかもナイフであれほどの斬撃を作るのには無理がある。大きくてもあの半分程度の大きさのはずじゃ…そうか
能力を一回目との時間差ゼロ秒で使う。そうすると火力を二倍にできる。時間差ゼロ秒で出せるとなると少しまずいかもな。火力二倍か、二連撃か。そこからそれを使って何の技を出すか。選択肢が多すぎる。斬撃を飛ばすくらいしか技がないとは考えずらいが、一つの技で二通りのパターン。技を一つ使われればその対処法を二つ考えないといけない。使われまくると対処法で脳がパンクしそうだ。じゃあ…
「考えるのめんどくさいし、もうケリつけよう」
ぼくは、ポケットからメガネを取り出し、それをかけた。
あたりは、先ほどの静かな環境とは真逆の、騒音で包まれた。相手はその音の大きさのあまり、耳を抑えた。
「君みたいなノイズはこの世界にはいらない。かき消させていただくよ」
「誰がノイズだぁぁぁぁ!」
”ブレード 起動”
ぼくはスターダストを起動した。その起動音はあり得ないほどの爆音で、所々音割れしていた。
そして、そんなスターダストで僕はナイフを受け止め、そのまま押し返した。
”ジャキーン ドーン”
ナイフを受け止めて、押し返して
「え?どういうこと?先ほどとは力が桁違いなんだけど…」
「お前みたいなノイズが人生の先輩だと思うと悲しいよ。だから、かき消させていただくね」
「ま、待って…」
”ブラスター 起動”
「お願い…やめて…」
銃口を相手に向けた
「やめて…」
”バーン‼”
ぼくは銃弾を頭にぶち込んだ。おでこのあたりから血が流れてる。
「…うっ…」
まだ少しだけ、息があるか…
”バーン‼バーン‼バーン‼”
ぼくは、また撃ち込んだ。何発も頭部にめがけて、息がなくなっても撃ち込み続け、気付いた時には頭部はつぶれたかのようになくなって、代わりにそこには大きな血だまりがあった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます