第22話 痺れる

 朝、左足の痺れの痛みに目を覚ました。飼い猫(4.7kg)が左足に乗っかって寝てるのだ。足には割と感覚がなくなっていた。


思えば不思議なもので、私は歴代の元彼達と一緒に寝ることができなかった。少しでも寝返りを打つと目が覚めるし、腕まくらとか頭が痺れて最悪だった。


 人といるのに向いてない。そう落ち込んだ事もあった。その自分に、痺れに耐えても目を覚まさせたくない愛情があった事を教えてくれた4.7kgが、今日も愛しいので。


 目覚ましが鳴るギリギリまでは足の痺れに耐えるのだった。

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