第11話 桜の季節に思う事
桜の花びらがキラキラと舞っている。
キラキラ、光の中で笑い声や話し声が桜のように満開だ。
私はその間をゆっくり歩く。廻る季節の透明感を、薄紅色に染め上げるこの日を、体に染み込ませるように。
後、何回、この桜が見られるのか、より、今日、また桜を見られたことを祝おう。みんなのように。
空に薄く雲がかかっていて、淡い青がまた、薄紅に似合う。
別れの季節なんていうけれど、ここに響いているのは笑い声だ。
別れは惜しむものではなく、出会えた奇跡を喜ぶものだ。
年を重ねて別れるのはどんどん下手になり、出会える奇跡を喜ぶようになった。
桜よ、桜。今年もこの景色をありがとう。
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