応援コメント

06 さよならを覆す最高の方法」への応援コメント

  •  女への思いで歴史が動くというのも中々乙なものですね。
     それも、それほど大人物という訳でもない男の思いで。まあ、おぜん立てをした者がいたからこそなのでしょうが。

    作者からの返信

    お星様、ありがとうございます。

    女への思い。
    実際にテレーズへの想いでタリアンが動いたというのだから、そのとおりだと思います^^;
    ただ、このテルミドールで暗躍したのがフーシェだった、というのも伝えられていたので、タリアンは俳優で、フーシェが監督だったのでしょう。
    そしてそれはこういう感じだったのかな、という空想を描いてみました^^;

    ありがとうございました。

  • 愛ゆえのクーデターが、ロマンティックです。対象がなかなかの女性だったのが気の毒ですが。そのお友達がかのジョゼフィーヌというのも、彼女に惚れ込んだのがボナパルトというのも、因果な話です。

    オッシュの登場が嬉しかったです。彼は、フランスの豊臣秀吉(ただし、媚は一切売らないタイプの)だと思っています。

    最後に、やっぱりカッコいいフーシェです。オルヴォワール繋がりが、お見事です。

    ロベスピエールには自殺未遂説(狙撃とも)があって、テルミドールのクーデターを思う時、私はいつも、顎の銃創の痛みに思いが行ってしまうのですが、これからは、タリアンの純愛ついても思いを馳せることができそうです。

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    タリアンの恋バナ、あんまり出したくなかったのですが(笑)、気がついたらメインになっていました^^;
    タリアン自身は純粋に愛していたんでしょうけど、相手のテレーズが奔放すぎるというか何というか……収監したロベスピエールは正しかったと思います。
    テレーズを描くと、ジョゼフィーヌもセットでついて来るから、話が拡散しないように必死でした^^;
    オーディン、じゃない(笑)、ナポレオンもホント、よくこの人と付き合う気になったよなぁ、と。

    オッシュさんももうちょっと描きたかったです。
    でも話の拡散が……^^;
    オッシュ、最初の奥さんを大事にするあたりは秀吉っぽいですね……浮気するあたりも^^;

    そしてフーシェ。
    フランス革命ものでお話を締めてくれる、貴重な人です。
    拙作の場合は少年王への想いを背負ってるので、かっこよさ倍増しております(笑)

    ロベスピエールは、昔読んだ歴史学習漫画だと、最後はほっかむりというかマスクみたいなものを巻いて死ぬシーンがあって、それが印象的でした。
    私もそっちに思いが行ってしまう傾向があります^^;
    でもタリアンのおかげで、私もそれだけじゃないテルミドールを思うことができそうです。

    ありがとうございました。

  • ローズもテレーズもすごいなぁと感心していたら
    ブナパルテ!まさかここでナポレオンに繋がるとは

    ロースがジョセフィーヌだったとは全然念頭に無かったのでとても驚きました
    すごい仕掛けですね(西洋史に詳しい方ならすぐわかるのでしょうか)

    そして策士のフーシェさんの矜恃を最後に見たような気がしました
    一矢報いたその姿に清々しさすら感じました

    作者からの返信

    ローズもテレーズも、革命期に生きる女として、精一杯生きた人だと思います。
    しかしここまで華麗に生き、そして生き延びるとは凄いなと感心します^^;

    ジョゼフィーヌについては、調べていくうちにローズという名前でそう呼ばれていたと知り、これは使わないとと思って(笑)、こういうしかけにしてしまいました^^;

    ラストシーンについては、書くかどうか悩んでいたのですが、やはりシモンがルイ17世の獄吏だったということから、このネタは使っておこうと思って書きました。
    お褒めいただき、恐縮です^^;

    そして、レビューありがとうございます!
    何だかんだ言って、私の「フランス革命もの」は、フーシェを軸に描いておりますので、そのフーシェの「戦い」を取り上げていただいたことがうれしいです。
    そしてフーシェの戦いを取り上げてくれたからこそ、ラストの「スカッとします」が冴えていると思います!

    ありがとうございました!

  • もはやフーシェが死神のように(誉め言葉です汗)なっているのがすごく良かったです!
    女性たちのしなやかな強さに胸のすくような思いでした。素晴らしいお話でした。ありがとうございました。

    作者からの返信

    まずはレビューをいただき、ありがとうございます。
    言われてみると、フランス革命のあたりを扱ったお話には、「死神」フーシェがいつも出てきていました(笑)
    たしかにシリーズといってもいいかもしれません^^;それに連動して、「パヴァーヌ」までご紹介いただき、感謝です!

    そして、今作に登場する女性たち、このお話は、彼女たちがヒロインであり主人公である物語です。
    そんな彼女たちにスポットを当てて、魅力的といっていただき、深い感謝です!
    どこまでも貪欲に生き、そしてそれこそがうつくしいと思えるよう、苦労して書いた甲斐がありました。

    ありがとうございました!

  • ジョゼフィーヌの名前は知ってましたが、こんな過去があったんですね……。
    男も女も凄い時代だったんですね。
    さよならを覆すために忘れた人と忘れなかった人、共に歴史に名前が残っているのは興味深いです!

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    ジョゼフィーヌ、結構波乱万丈な生涯を送っていました^^;
    そしてその遍歴の果てに、ナポレオンという男と結ばれたことが、彼女を「女王以上の存在」へと昇らせるという……。
    まさに、男も女も凄い時代です^^;

    さよならを覆す――そのために、忘れるもよし、忘れないもよしと思います。
    そして、忘れるを選んだ方も、忘れないを選んだ方も、その「やり方」ゆえに歴史に名を残しました。
    その対比の妙を味わっていただきたくて、このようなエンディングにいたしました^^;
    興味深いとのお言葉、ありがたい限りです!

    ありがとうございました。

  •  何ですねぇ。

     洋の東西を問わず、女の人って怖いんですね。さよならは覆せないのかなぁ。

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    テレーズとローズも、生きるため、生き残るため、栄華を極めるために必死なところが、怖さにつながっていると思います。
    こんな人たちにさよならと言われたら、うーん……覆すのは難しそうですね^^;

    ありがとうございました。

  • 読了致しました。
    こうして改めて見ると、テレーズもローズも男を見る目は確かですよね。
    テレーズはその時勢で脂が乗っている男、ローズは今後フランス史で最高に脂が乗る男という意味で、厳密にはちょっと方向性が違うかもですが。
    タリアンの凋落が無常ですが、まあ順当と言いましょうか。

    革命前後のフランスは、血臭と謀略が渦巻いてますねえ。

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    テレーズはその後、いろいろあって、ベルギーのシメイを領地とする公爵に嫁ぎ、公爵夫人として静かな余生を過ごしたようです。
    それでローズは皇后になるし、やはり二人とも男を見る目があったようです^^;

    タリアンは、悪い人ではなかったんですが、悪い人ばかりの革命期フランスの中では、それが駄目だったのでしょう……。

    ……フランス革命って、人類史上、稀な市民革命ですが、それによって地獄の釜の蓋が開いたような、血なまぐささがあります^^;

    ありがとうございました。

  • こんにちは。
    フランス革命前後は魅力的な人物が次々あらわれて物語も錯綜し、おもしろいですね。
    さよならを覆す方法も人それぞれで、、堪能しました!

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    フランス革命のあたりは、いろんな人が出て来るので、書くのは大変ですが(笑)、でも面白いと思います^^;
    そして拙作は、そのいろんな人が、さよならを覆すために様々なやり方で挑む、というお話になっております。
    その差をお楽しみいただけたようで、何よりです!

    ありがとうございました。

  • タリアンの凋落には、人生とはなんて厳しいものかと幻滅しましたが、

    ローズとボナパルト(ブオナパルテ)を見て、「変化に対応し続ける者が生き残る」という言葉を思い出しました。

    女王以上…まさに。そんな予言があったのですね。知らなかった。

    フーシェと少年王の因縁も気になりました。一連の「革命もの」の中でも、特に面白かったです。

    作者からの返信

    タリアンはタリアンなりに懸命に生きたと思いますが、いかんせん、相手の女性や周りの男性が厳しい人ばかりだったのでしょう。
    しかしやはり、テルミドール後のタリアン自身の振る舞いも、あまり褒められたものではなく、地方に派遣になるならなるで、やりようはあったと思います^^;

    逆にローズは、投獄されてもオッシュと付き合うし、バラスに飽きられてもボナパルトと結婚するしと、生きることに前向きで、それゆえに「女王以上」になれたと思います。
    しかし占い師もよくそんな予言をしたなぁと感じます。
    おそらくは、マルチニーク島の貴族だったため、「おべっか」でそんな予言をしたのでしょう……^^;

    ちなみにフーシェと少年王の因縁については、すでに投稿しております。
    「背徳を浴びる鳥のうた ~亡き王子のためのパヴァーヌ~」という作品です。

    ありがとうございました。

  • ローズさんはジョゼフィーヌさんだったのですか!なんてこったい!そりゃ強いはずです(^^ゞ

    フーシェ氏のダークヒーロー度がどんどん増していきますね。他の掌編とも繋がっていくのはわくわくします。

    さよならを覆す方法が男と女でまったく逆なところもまた面白かったです!

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    はい、ローズさんはジョゼフィーヌさんでした(笑)
    めっちゃ豪運なのも、うなずける方です。
    しかし籠絡したナブリオに、まさか捨てられるとは思わなかったんだろうなぁ……。

    フーシェさん、結構好きなんで、最後にスパイスとして登場してもらいました。
    また、シモンがルイ17世の獄吏だったので、ここはやっておこうと思いまして^^;

    さよならを覆すために、忘れる女と忘れない男。
    どちらも正しいというか、どちらでも良いと思いますが(笑)、こういう対比があると面白いかなと思って書きました^^;
    お褒めいただき、恐縮です!

    ありがとうございました。

  • 面白かったです!

    テルミドールのクーデターは有名で派手なわりに細かい部分が分かっていなくて、妄想するとワクワクしますねU^ェ^U
    私もフーシェは歴史上屈指のトリックスターだと思っておりますが、こんなに格好いい奴とは知らなかった!
    だって都市伝説レベルのヤバさ加減じゃないですか。

    女性陣がカッコイイので、アニメもいいけど、宝塚の原作もいけそうな作品だと思いました。

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます!

    テルミドールのクーデターは、ロベスピエールの没落という、劇的な出来事ですが、おっしゃるとおり、あまり知られていません^^;
    そういうマイナーな出来事ほど、妄想の働く余地があると思って、好んで描いております(笑)

    フーシェは結構好きなキャラクターなので、作者のバイアスにより(笑)、ああいうラストシーンになりました。
    変節漢だの何だのボロクソに言われる人が、実はああいう人だったとしたら、面白いんじゃないないかと思いまして^^;

    女性陣は、元ネタの人がカッコイイおかげで、あんな感じに描けたと思います^^;
    お褒めいただき、恐縮です!

    ありがとうございました!

  •  こんばんは、御作を読みました。
     さよならを言われたなら、相手のことなんて忘れればいい、と、荒波を乗り切った女と。
     さよならを言われても、決して忘れることのなかった黒幕。
     交わることのなかった二人が、一人の道化を介してニアミスした結果、多くの血が流れ、歴史は前へ進んでゆく。
     胸を打つ素晴らしいエピソードでした。面白かったです。

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    さよならを忘れたテレーズさんは、最終的には公爵夫人となって、平穏な余生を過ごしました(実話)。
    しかも「私の若い頃は小説のようだった」とおっしゃる^^;
    なかなか凄い女性でした。

    一方でさよならを忘れなかったフーシェさんも、最終的には引退(?)して、イタリアで余生を過ごしていたりする……。
    フランス革命って、いろいろと凄い人たちが入れ代わり立ち代わりしますが、このテレーズさんとフーシェさんは特級だなと思います^^;

    そしておっしゃるとおり、タリアンという可哀想な男を通して、テレーズとフーシェは交錯し、革命はさらに次の段階へと進む……。
    その辺をうまく描ければと思って書きました。
    お褒めいただき、恐縮です^^;

    ありがとうございました。

  • 拝読致しました。
    全体の主人公はいちおうタリアン、そしてテレーズなのでしょうが、どうしたって、陰気だろうが裏方だろうが存在感があるのは悪魔フーシェさんですね(^^;)
    凋落する勇者、勝ち馬に乗るヒロイン、宝籤をゲットするサブヒロイン。
    そして他作品への連携する縁の糸。
    さよならを忘れる軽薄で享楽的で強かな女性と、さよならを忘れない粘着質で抑制的で強かな男性。
    こんな怪物たちが跋扈したのがこの時代かと思うと、より面白さに深みを感じました(^^)
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    テルミドールのクーデター大成功! タリアン大勝利! 希望の未来へレディゴー!
    ……というのが、テルミドールの時点で終わる場合のエンディングだと思います^^;
    でも実際は、タリアンは革命家であっても、政治家や軍人ではなく、そして現実よりも理想を見ていたのでしょう、凋落してしまいます。
    一方でテレーズはバラスの愛人となり、そのバラスから追い出されましたが、最終的にはベルギーのシメイの公爵に嫁ぎ、子どもを得て穏やかな一生を終えました。
    そしてローズはジョゼフィーヌになり、女性陣は何とも凄い人生を送ることになります。

    ……その裏で蠢く警察卿という構図が面白いと思って、あんなラストにしました^^;
    フランス革命って、こういう化け物がいっぱいいた、ホントに凄い時代だったんだなと、私も書いていて思いました(笑)

    ありがとうございました。

  • さよならを、「忘れる」ことか「忘れないことか」
    ラストの一文、四谷軒さま炸裂ですね。

    ローズがナポレオンの妻になるとか、鳥肌でした。とても面白かったです。

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    さよならを覆すには、また会うのがいいと思いますが、そうでない場合、やはり「忘れる」か「忘れない」かどちらかだよなぁと思いまして^^;
    ラストの一文は、こういう含みを持たせるのが好きなので、ついやってしまいました。

    ローズ、最初は出すつもりがなかったんですが、テレーズを出す以上、その親友のローズを出さない訳にはいかなかったので。
    で、どうせ出すならナポレオンのことも述べようと思ったのです^^;

    ありがとうございました!

  • ああ、やはりあの、ジョゼフ・フーシェでしたか。四谷軒さまのフランス史シリーズは少女マンガでコミカライズされたらウケると思うのです。(戦国時代ものは青年マンガで)

    おーいKADOKAWAさんどう思いますか?

    作者からの返信

    はい、あのジョゼフ・フーシェでした^^;
    フランス史シリーズは、ベルばらの影響を大いに受けているので(笑)、それでそういう少女漫画的なファクターを帯びているかもしれません^^;
    戦国時代ものは、ご多分にもれず「花の慶次」の影響です(笑)

    ありがとうございました!

  • 完結お疲れさまでした。

    フランス革命は教科書に出てくる範囲だと無味乾燥なんですが、ちょっと掘り下げると男女関係の濃さがなんというか、ビバヒル状態(古い)になるという。

    一方は忘れることといい、もう一方は忘れないこと。
    対比が巧いですね。

    ルイ17世のあの事件を書いた話とこうリンクするのか。
    長編に練り上げられそうですね。




    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    フランス革命って、調べると男女のドロドロが凄いです(笑)
    何せ、同性同士でも妬み嫉み、怒りが飛び交う、とんでもない世界です^^;
    逆に言うとこれは教科書に載せられないだろうと思います。

    さよならを覆すには、通常はもう一度会うしかないと思いますが、そんなの知るかというのがテレーズで、いつまでも忘れなければいいというのがフーシェ、ということにしました。
    最初はテレーズだけでエンドマークを打つつもりでしたが、ちょうど字数が余ったので、ルイ17世について触れてみることにしました^^;

    ……長編につながる感じになってましたか。
    でも、長編にするとしたら、ひたすら暗い話になりそうです(笑)

    ありがとうございました。