CO2がかわいそう

地球温暖化の原因はCO2だという。この点について、私はこのように解釈していた。「上空にCO2の層があり、まずこの層が太陽光線を通過させる。太陽光線は地表でバウンドする。しかしCO2の層は地表でバウンドした光線は反射してしまう」

要するにCO2の層がビニールハウスのビニールの役割をしているのではないかと。

だがよく考えてみれば、CO2は空気より重い物質なのである。だからCO2が上空で層を形成する事はない。

ではこういうのはどうだ?「人類が過剰に生産したCO2は空気と混じっている。だからビニールハウスのビニールの役割を果たしているのは空気なのである。

この空気中のCO2の割合が増えたから、地球の熱を宇宙に逃がす力が弱くなった」

しかしこの解釈もハズレである。大気中のCO2の割合は人類が発生する以前から変わってない。

アポロ13号の乗組員がどうして死にそうになったかというと、宇宙船内の酸素の量が減ったからではない。船内のCO2の量が増えたからである。つまり人間は空気中のCO2の割合が増えると呼吸が出来なくなるのである。しかし我々はちゃんと呼吸している。ということは空気中のCO2の割合は大昔から変わってないという事だ。

では人類が生産した過剰なCO2はどこに居るのか。

CO2は空気より重いので、常に低い場所に移動しようとする。地球の表面で一番低い場所は海だから、ほとんどのCO2は海面に到着し、海水に溶け込む。最終的にはメタンハイドレートの原料になる。

もちろん海にたどり着けなかったCO2も居るだろう。だが彼らは地表にへばり付いているのである。これはビニールハウスのビニールを地面に敷いているのと同じだから、地球を温暖化させたりしない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る