第3話

目を覚ます。


ってやばい、学校。


「・・・おはよう」


「あ・・・おはよう・・うぉ!!」


お姉ちゃんかと思っていたら、春さんだった。そして周りにも3人という姉がいた。


部屋の中に急に関わりのない女の子が4人もいたら驚く。


「・・・あ、その優・・・驚かすつもりは」


「ごめん」「ごめんなさい」「・・・ごめん」


「いやいや、別に心配で見に来ただけだろうし、別にいいよ。」

むしろ、そんなことで謝罪される方が困る。つかそれなら昨日の戦いの方がよっぽど。


「優、みんな腹減ってたから、先にご飯あげたから、優も食べな」


「わかった」


「あと、学校には連絡しておいてから」


「ありがとうお姉ちゃん」


________


「確かに、うちの学校はめちゃくちゃ安い学費が売りだからね」


「はい」


4人の会話が聞こえてきた。予想通り4人共家の家庭がやばくて、もう食事も金も与えて貰えない状況のようだ。


学校では悪いけど、あの4人は臭いイメージもあって、風呂にも入れないから友達も出来なかった見たい。



毎日ボコボコにされる俺も大変だけど、4人の方がよっぽど大変だったんだな。


「なるほどねぇ、じゃあこれからうちに泊まる??」


ぶぅー、


4人はその言葉に迷っていたが、俺の方を見て来る。


「・・・コク」


俺が4人を連れてきた訳だし、断れないよ。



4人は涙を流しながら、


「お願いします」✖︎3と言っていた。

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