この作品の猫の視点は、観察者であり、ただ愛情を求める者であり、またずっと同じように流れる川のように不動の存在。登場人物達が、人間の愛情を、通り一辺倒に発出しておらず「ただひたすらに丁寧に生きる」という『生き方』で感情を表現しているのも秀逸。とっても愛を感じる作品です。