第4話 貴族間

今回は完全にゼブ達視点の話です

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ゼブ・フォン・グラースは声を掛けてきた貴族の男に対して良い感情は抱いていなかった。


男の名を“マエル・フォン・ベレットーニ”と言い、ゼブの領地と比較的近い所に屋敷がある。

マエルという男は昔から勉強はできるのだが、嫉妬心が大きかった。領地が近い事もあり、魔術等で稀に交流をしていたのだが、年を重ねていくにつれ、ゼブの才能への嫉妬は大きくなっていた。

そんな感情を抱かれつつも、大きな事はなく過ごせいた訳なのだがそれが今回の社交会において久々に関わってきた。

ゼブは嫌な予感はしつつも、マエルは何もやったりはしないだろうと思っていた。



「此方こそお久しぶりです。“マエル・フォン・ベレットーニ”子爵殿。今回は何か御用でも?」



「いえ、今回は挨拶のようなものです。そう言えばですが、ゼブ子爵殿の御子息は大変優秀と聞いております。風の噂では、歳の若い三男は才能としては傑物に入る部類だとか。そうならば古くからの友として大変嬉しく思いますよ」


ゼフは三男の単語が出た時に困惑していた


(何故、マエルがカールの事を知っている。特に公にはしていないが、情報を流すような人物が居るとすれば、家庭教師を勤めていた魔術師辺りか...?だが、如何やって

王都と近いとは言えない場所からその情報を知った...?そしてマエルの才能に対する嫉妬...駄目だな、ここから先は考えたくもない)


思考をした末に、ゼブは口を開いた



「子供達の才能に関しては、私も誇らしい限りです。ですが、既に私の家の三男の事を知っているとは...驚きました」



「ええ、私の領地はあなた方と近い事もあってですが、よく色々な事を聞くものです」


それから数分間による会話を終えた後マエルの口から一つの言葉が出た


「其れでは、ゼブ子爵殿、領地へお帰りになられても、



「マエル子爵殿も、領地へ戻ってからもお元気である事を願っています」



ゼブの言葉により、マエルとの話し合いは終わった。気に掛かるような発言や、雰囲気は感じたりしたのだが、今まで何もしてこなかった事から、そこまでの心配は要らないだろうと思っていた


...

これから先起こる一つの事を起点として、カールの人生に対して大きな変化を与えるのだが、これはもう少し先のお話である。 



カールは、一体何を考えたのだろう。

ただ、その時感じていたものが良い感情で無かったことだけは確かだろう—————






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ストリーやキャラの描き方とかその他諸々全部悪すぎてただ自分に反省してます。

以上作者からでした





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