第3話 旅立ち

俺ははじまりの村を出た。しかしそれは間違えだった。旅立ちから1年。ここまでは順調だった。

初めはスライム討伐から始め、ゴブリン、オークなどを倒せるようになり、成長していった。が、5か月前から森に迷ってしまった。分かることはここは迷いの森だということだけだ。

食料も底を尽きた。俺は幼い頃からパンケーキ以外を口にしないと決めていたからそこら辺の木の実を食べる訳にはいかない…!!詰んだ…もう俺はここで死ぬんだ…

…あれ?この匂い…パンケーキ?ここは森の中。パンケーキの匂いなんてするはずない。でも俺はパンケーキマスター…俺が間違えるはずは無い…俺は匂いをたどった。そしてパンケーキの元にたどり着いた。そこにはパンケーキがあるだけではなく、謎の男も座っていた。

「誰だお前。」

男は聞いた。

「俺は俺はパンケーキを愛し、パンケーキに愛された男だ!!」

「は?俺がパンケーキの愛人だぞ?なめてんのか?」

「まて、お前パンケーキが好きなのか?」

「ああ、パンケーキこそこの世の頂点。最高の食べ物だ。」

俺はチャンスだと思った。味方を作るチャンスは1年やって1回だった。このチャンスを逃せばまた1年後、下手すればもっと先かもしれない。

こいつを何としても手に入れてやる。

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幼い頃、俺のパンケーキを奪った魔王に復讐を。 @niwatorisaiKou

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