詩集(黒澤咲月の独り言)

Kurosawa Satsuki

詩(作詞集)

〜黒澤咲月の独り言〜


目標→40曲(各20曲)


合計 40 曲

問い:

1、盲目

2、フールの仮面

3、死ヲ忘ル事ナカレ

4、ダムナティオメモリアエ

5、ふざけんな

6、No title

7、お知らせ

8、Gamma Ray Burst

9、glass record

10、Help Me

11、呪縛

12、旅人、心ここに在らず

13、あらすじ

14、拝啓、僕らの魂

15、機械仕掛けの僕ら

16、scrap

17、ごめんなさい

18、赤ワインと白装束

19、深夜零時に月は咲く

20、クリームソーダ



答え合わせ:

1、だるまさんは転ばなかった

2、君に届けこの想い

3、生きとし生けるもの

4、私(still alive)

5、SOSの帰り道

6、おしまい

7、かつての君へ

8、敗者へ告ぐ最後の言葉

9、また

10、僕らのメメントモリ

11、この指とまれ

12、生命活動停止志望届提出窓口

13、不死身のワルツと永久機関

14、publicdomain

15、笑えない日々よ、さよなら。

16、独り言

17、リグレットを許して

18、モノクロの世界にも祝福を

19、これから全てを終わらせる君へ

20、ディアナの約束


………………………………………

問い:


1、盲目


消えない

消えない

悲しみは


消えたい

消えたい

願わくば


「盲目」


辛い辛いって逃げ出した

周りが怖いから目を閉じた

向けられた優しさも

受け入れるのが怖かった


バカにされたら悔しくて

でも返す言葉もなくて

追い詰められて抉られるだけ

頭では分かっているけれど

勝手に涙があふれてくるんだ


後ろを気にして三千里

気づけば周りは遠くの方へ

仲間はずれは嫌だから

見よう見まねでここまできたけど

走り続けて手を伸ばしても

彼らには届きはしないよ


貴方は覚えていますか?

あの日に決めた約束を

純粋無垢とは言い難い

貴方が語る一夏の夢


何度も傷つき傷つけながら

増えていく罪と後悔と

拭いきれない涙

黒く染めたその手のひらは

誰の為のものなのか?


全てが無駄になったよ

別に貴方のせいって訳じゃないけど

いやきっと貴方のお陰かも

もういいかなって

ようやく諦めが付いたんだ


疑うことを覚えて

誰かを呪いたくなって

自分が分からなくなって

彷徨って

もがいて

足掻いて

全てが嫌いになりそうだ


笑ってくれよ

笑ってみなよ

耳を塞いで泣き叫んだ

少年時代の捨てきれない想い

大人になりきれない僕は

どうすればよかったのですか?

本当は分かってたんでしょ?

お願い神様

答えて





2、フールの仮面

(ピアノ)



もういいよ

(アカペラ)


(ピアノ間奏)


裏切り者が言う正しさを

今も信じてる自分がいる


(ピアノ間奏)


ポジティブ思考はいい事だ

もっと強く もっと努力を

いつか報われるいつかの為に

今以上の幸せと安心を得るために


我慢するのは立派な事だ

感情的になるのは子供のする事だ

ありのままの自分を受け入れろなんて

口が裂けても言ってはダメだ


贅沢は敵 わがままは馬鹿の証

協調性を大事にしよう

大丈夫だと自分に言い聞かせてしまえば

ほら君も 立派な道化師(ピエロ)だ


人の為に生きよう

どんな言葉も有難く受け取ろう

どんな不利益も自分のせいにしよう

嫌いな人は一人もいないよ?

みんな大切でいい人だから


辛いと言ってはいけないよ?

痛いと泣いてはいけないよ?

死にたいなんて不謹慎だ

消えたいなんて思わないで


世間は君に期待してる

辛いのは君だけじゃない

せっかく恵まれているんだから

もっと死ぬ気で頑張れよ


信じれば必ず報われる

祈れば報われる(神は応えてくれる)

君が今不幸なのは君が悪い

物は言いよう 全ては自分次第

できないと思っているからできないだけ

ほらね?言葉を変えれば君は幸せ


部屋にあるもの全部捨ててしまえ

夢も希望も捨ててしまえ

この想いを捨ててしまえ

ついでに私も捨ててしまえ


狂気に満ちたこの世界で

信じれるのは自分だけ

フールの仮面を被りながら

何食わぬ顔で今日を生きる



3、死ヲ忘ル事ナカレ𓁹


僕は生きたいのか?

それとも消えたいのか?

思い通りにはいかないな

人生なんてそんなものさ


今日も人が死んだそうだ

死因は自殺だってさ

毎朝見ている報道番組

尊い命が失われました

同情はするけど他人事

僕だってそうだ


期待はやめた

夢も理想も諦めた

理由なんかどうだっていい

休日の昼間から缶ビールを呷る

幼き日々を懐かしみながら

答えのない暗号を解いている

床に散らばる請求書

好きだけではどうにもならない


野良猫が道路に飛び出した

見上げた空に虹色の橋

冷めた眼差しの少女が一人

悔しいか?苦しいか?

人生なんてこんなものだ

人生なんてこんなものだ


笑顔の仮面を身につけて

たまに本物が分からなくなって

知りたくもない事を知って

見たくないものを見て

世界は残酷で

神は無慈悲で

それでも命は尊いのだ

それでも人は生きるのだ


許せないものが増えた

欲望の奴隷になった

信じれるのは自分とお金

馬鹿みたいに頭を垂れる

大人ってヤツを教えてやろう

笑ってばかりのアイツらに

報われないと知りつつも

地を這う大人の生き方を


僕は生きたいのか?

それとも消えたいのか?

思い通りにはいかないな

人生なんてそんなものさ

人生なんてそんなもんか?

それはきっと僕だからだ

それはそれで目出度い事だ


君の傷を見てしまった

優しさのせいで死ねないじゃないか

また一つ大事なものができた

共に笑って

共に泣いて

そこには何にも代えがたいものがあって

だから命は尊いのだ

だから人は生きたいのだ


…なんてね。(アカペラ)



4、Damnatio memoriae


もう傷つきたくないな

もう傷つけたくないな

いい加減辞めたいな

くそったれな人生だ


何処に居ても差別はある

何年経っても無くならない

形を変えて言葉を変えて

胸ぐらを掴まれるんだ


欲しいのは同情じゃない

欲しいのは憐れみじゃない

どうして僕をバカにするんだ

どうして僕を嫌うんだ


僕らの何が野蛮だって?

僕らの何が卑劣だって?

僕らにとっては君らの方が

卑劣で野蛮なレイシスト


復讐劇は終わらない

百年経っても睨めっこ

互いにやること同じじゃないか

無自覚とは目出度い奴らだ


勝手に比べられる辛さを

誰よりも分かっている

笑いのネタにされた憤りを

誰よりも感じている


僕は一生忘れないよ

侮辱されたあの日々を

狂ったように涙を流して

そうやって生まれた憎しみを


割り切ればいいのか?

仕方ないと諦めるか?

死ぬまで付きまとうのなら

死ぬまで想いを叫んでやる



5、ふざけんな


ふざけんじゃねぇよ

俺を否定するくらいなら

こんな人生なんか譲ってやるよ

俺の代わりになってくれよ


「ふざけんな」


嫌いなものは害虫で

嫌いな人は自分以外

空っぽの頭で生きた結果

今も変わらず空っぽのまま


廃れた街も 穢れた俺も

消えて無くなればいいのにな

そしたら 初めからいなければ

なんて思わないで済むのにな


部屋にこもって現実逃避

思い出の数だけ暴言吐いて

もう聴きたくない

感情論者の妄言も


バカ丸出し余計なダメ出し

怖いくらい狂気の悲しみ

今でも脳裏に浮かぶ

幼い少年の笑顔


ふざけんじゃねぇよ

俺を否定するくらいなら

こんな人生なんか譲ってやるよ

俺の代わりになってくれよ


ふざけんじゃねぇよ

そんなに決めつけるなら

こんな人生なんか譲ってやるよ

俺の代わりにやってみろよ


私の言うこと絶対です

私がこの世の全てです

あなたの為に周りのために

その言葉が俺を縛り付ける


幸せとはなんですか?

それがあんたの言う自由なのか?

何が神様だ?

何が全知全能だ?


人の命一つも救えないやつが

何億人を見殺しにしているやつが

何億の命を奪った奴が

正義を語ってんじゃねーよ


必要無かった争いを

意味あることだとほざく奴ら

失った命の前で

同じ言葉を吐いてみやがれ


全てのものに終わりがあるなら

俺のいる意味ないじゃんか

与えるだけ与えて

それがあんたの正しさか?


くだらねぇな 何もかも


ふざけんじゃねぇよ

そんなバカにするなら

こんな人生いらねぇよ

こんな命なんか捨ててやるよ


幸せだなんて簡単に言うなよ

お前に俺の何がわかるんだよ

自分の心は自分にしかわかんねぇよ

勘違いも甚だしいんだよ


不平不満が渦巻く世界

世界で一番の人殺しはお前だ

だったらもう壊してしまえよ

俺みたいに全てを諦めてしまえよ


ふざけんじゃねぇよ

端から俺は望んでねぇよ

そんなに言うなら俺の代わりに

お前が俺として生きればいいだろ




6、No title (ヒップホップ&手話MV)


俺がいなくても世界は回る

俺が消えても朝は来る

だからどうした?

俺の中で幻聴が響く

今日もあくせく働き

多くの他人に失態を晒し

差し伸べられた手を振り払い

偏屈な上司の言われるがままに

曖昧な目標ばかり立てる毎日

給料袋の中身が俺の全てだ

過去に執着するばかりで

自分に向けられた後ろ指

欲しいのは説教じゃなく哀れみ

被害者面して手に入れたもの

気づいてもらえない

認めてもらえない

口から出るのは不満ばかり

徹夜で仕上げた自信作も

どこに出しても読んですらもらえない

努力をせずに才能を語り

好きなことすら中途半端に

理想論を盲信した末に

逃げて逃げて逃げた先

ほらね?

気づけば自分を見失ってる

愛されたのに愛し方を知らない

今の俺が誇れるものは

嫌われ者の称号くらいだ

他人にとってはただの背景だ

人生なんて終われば虚無だ

どこで死んでも同じだ

今まで過ごしてきた無意味な時間

生きてる価値なんてないのにな

震えた声で愚痴を零す

こんな筈じゃ無かったと

恨みも恩も投げ捨てて

独りで勝手にくたばれよ

こんなクソみたいな人生

クソみたいな俺には勿体ない

だからさ

本当に死んでくれ

泣いた分だけ強くなれるなら

俺だってここにいないだろ

馬鹿にされて怒られて

狂ったように泣き喚いて

俺はこんな場所で何やってんだよ

明日世界が終わればいいのにな

人類滅亡なんて目出度い話だ

いっそ全てを無かった事にできないか?

これ以上誰も苦しまずに済むのに

これ以上誰も傷つかなくて済むのに

なんて妄想を反芻してる

無茶苦茶な遺書を二十歳の時に書いた

書いてみたはいいものの

結局死ねずに今もこうして生きてる訳だ

何も成しえないまま過去を引きずっているんだ

俺はそういう奴なんだ

ほら今だって見知らぬ女学生二人に

正気じゃないって文句を言われてやんの

彼女らの言う通り普通じゃないんだ

初めからマトモじゃなかった

やっぱり俺って社会不適合者なのか?

今更何考えたって無駄だよな

自己嫌悪に苛まれる日々が続く中

周りは前へ前へと大人になっていく

一人だけ取り残されたような気持ちになる

夢の中で煙草を吸った

周りには天井まである滑り台等の遊具と

玩具が散乱していた

いかにも幼い子供が喜びそうな空間だった

なのに俺は大人の姿だった

気づけば俺も親父と同じ道を辿っていた

いや親父よりも酷い有様だ

鏡に映る醜い男

好き勝手生きた末路がこれだ

他にも理由はあるけどさ

他人の物差しで善悪を決めて

頑張ってる奴に自己責任論

匿名だから言える罵詈雑言

世間知らずだけが語れる綺麗事

お前らに何がわかるんだよ?

悔し涙はポケットに閉まって

最期くらいは渾身の笑顔を

この世の主に中指立てて

飛べると信じて翼を広げる

俺と世界に“さよなら”だ




7、お知らせ


妹がよかったんだ

姉から言われたんだ

女がよかったんだ

祖母から言われたんだ


無信仰がよかったんだ

彼奴らが煩いから

普通の生まれがよかったんだ

同族に否定されるから


普通の家庭がよかったんだ

お金がないのは不安だから

強く賢くなりたかったんだ

きっといじめられる事もないから


生まれなきゃよかったんだ

皆に迷惑かかるから

望まなきゃよかったんだ

また傷つけてしまうから


独りでもよかったんだ

どうせ直ぐ嫌われるから

我慢すればよかったんだ

勝手に失望されたから


生きなきゃよかったんだ

余計に欲が出ちゃうから

消えればよかったんだ

涙が止まらないから


馬鹿にされて悔しかったんだ

お前に何が分かるんだと

奴らに言ってやりたかった

お前に言われたくはないと


いつから間違えたんだ?

きっと生まれた時からだ

なんで僕はここにいるんだ?

神様って奴の悪戯だ


知らなきゃよかったんだ

今はただ虚しいな

言わなきゃよかったんだ

後悔ばかりの人生だ



8、Gamma Ray Burst


運命なんて関係ない

絶対なんて有り得ない

どんな不幸もネタに変えて

最後まで抗ってみせるよ

俺はそういう人間だ

独りぼっちの鬼ごっこ

四六時中人生の反省会

四方八方からの暴言

もういいかい?

まだに決まってんだろ

俺はまだ何も果たしていない

周りから散々笑いものにされ

気持ち悪いと距離を置かれ

それでも笑って誤魔化した日々

普通じゃない自覚はあったさ

どうせこの苦しみは理解されないから

夜な夜な涙で濡らした愛用の枕

聞こえてくるのは代弁者の歌声

俺の胸にある傷跡は

憎み憎まれ続けた過去

死ぬまで消えないもの

できる所までやってみる

無理ならそこで諦める

いつだって自由気ままに

自分を自分の思うがままに

人生なんて所詮は遊びなんだよ

俺もお前も真剣に向き合ってんだよ

傷つける奴のつまらない戯言なんざ

野良犬にでも食わせてしまえ

震える手で何を掴む?

震える声で何を語る?

俺は俺の生き様を語る

恥知らずの男が歩んだ

旅路を終えて得たものを

最期はやっぱり最高の笑顔で

この世の主に中指立てて

俺はアイツの思い通りにはならねえ

これが最後の反抗声明





9、glass record


孤独な毎日で

息が詰まりそうだ

好きだった絵も描けなくて

また否定されるのが怖くて

何やってんだ俺は…


メールも音沙汰ない

SNSにも友達は居ない

彼女すら出来たことない

歩くだけで変人扱い

まるで生きる資格がないみたいだ


書いた小説は誰も読まないし

似たような歌詞ばかり思いつくし

現実でも周りから無視されるし

自己満足の残骸は

欲求不満の溜まり場


気晴らしに出かけてみても

その日は満たされるけど

残るのはお金より虚しさで

独り善がりの幸福は偽りで

流れるのは涙だけ


もう少し器用だったらな

皆と同じ位の知能があったらな

出来ないことが多すぎた

恥ばかり晒してきた

大人になっても変わらないな


忘れたい過去があるんだ

思い出したくないな

あの時言われた

気持ち悪いって言葉が

脳裏に浮かぶんだ


出来損ないが一匹

今も死ねずに生きている

代弁者の言葉に縋りながら

結局自分には何も無いまま

過去を呪ってるんだ


自分次第って分かってるけど

ありのままの自分は孤独で

悩み事を打ち明けられなくて

空っぽの心を埋めるのは

逃げるために創った妄想の世界


誰か慰めてくれよ

大丈夫私がいるからねって

誰か褒めてくれよ

君は私の誇りだよって

誰か俺を愛してくれよ


クソったれな毎日で

息が詰まりそうだ

碌に楽器も弾けなくて

孤独で死にそうだ

何やってんだ俺は…




10、Help Me


あの頃の悪夢を見た

俺の耳元で悪魔が囁いた

両親が盲信した偽りの神様

人のフリした獣の面

白に染まりたくなかった

奴らは普通を認めなかった

苦しむ俺を傍観しながら

自業自得だと笑ってた

逃げればいいだろ?

そう周りは言うけど

俺にとっては簡単じゃねんだ

何度も吐いて叫んで

自分の喉元に刃を向けた

本音を言うのが怖かった

言っても魔法は解けなかった

奴らが信じる正しさは

どうせ他人からの受け売りだ

世界がどうとか時代がどうとか

在り来りな綺麗事並べて

そんなもんで世界を救えるのか?

偽善者ぶるのはやめてくれ

お前らの正義が俺を傷つけるんだ

認めてしまえば楽になれるかな?

でも自分が自分じゃなくなる気がした

そういう想いを歌詞にした

晒したところで誰にも理解されないけどさ

顔を上げて前を向いた

自分から変わろうとした

色々試して失敗した

それでも地に足つけてここまで来た

誰か鎖を外してくれないか?

未だに俺は奴らの掌の上

借金とか暴力とか散々振り回されて

故郷に帰りたくても帰れない

結局あの頃から何も変われてない

言葉は時に人を殺すよな?

俺はもう既に血だらけだ

奴らの弾は何時になれば切れるのか?

頑張っても報われない

不運が立て続けに起こるんだ

何もかも思い通りにいかないな

この憤りは何処にぶつければいい?

これが人生ってやつか?

反吐が出るほどクソったれな人生だ

天に向かって中指立て続けている俺は

どうせ余りパーツから生まれた

出来損ないの人間だ

今まで俺をコケにした奴ら

お前ら全員呪ってやる



11、呪縛


盲目的に愛し続けた

この体ともお別れか

なんて考える前にさ

また歩き始めようか

諦めるのは早い内がいいが

もうここで終わりと

決まった訳じゃないだろ?

雲一つない空を見上げる

今日は快晴か

不器用なせいで失ったもの

散々墓穴を掘って後悔した事

もう取り返しが付かない事

夢であれと何度も願ったよ

自分で自分を傷つける毎日

時間は過ぎるが未だに癒えない

左小指に付けた傷跡は

苦しかった日々を思い出させてくれる

書き換えたい思い出は山ほどあるし

殺したい相手は山ほどいるが

幸か不幸か俺にそんな勇気はない

やる気をぶち壊すのは意外と簡単だ

親のいいなりだった俺に何ができるんだ?

そうやって今まで逃げてきた

人に頼ってばかりの人生だった

怠惰な生活の結果が今の自分だから

もっと自分を恥じなきゃな

嘲笑の数だけ強く生きよう

嫌われ者である事を自覚しながら

自分が無能である事を恥ながら

今の俺は獣ですらなく化け物だ

俺はもう普通にはなれないから

未だに頭の中にはアイツがいる

主を間違えるなと言っている

俺もお前も辻褄合わせの作品じゃない

お前は人を幸せにしたかった訳じゃない

自分が幸せになりたかっただけだ

自己満足の世界と自己満足の作品

それがお前の書きたかったものだ

見てみろよお前が描いた夢と

その夢のせいで狂ったこの惨状を

俺はお前の為に多くを語らない

だがこれだけは言ってやる

いつまでも自分に酔ってないで

いい加減目を覚ませ

全くその通りだよ

ごめんな



12、旅人、心ここに在らず


たまに何者なのか分からなくなる

国籍を変え名前を変え住所を変えて

思考を変えればもうそれは別人

結局俺は誰なんだ?

昔は失敗しても平気だった

今みたいに人間関係に怯える事もなかった

どんな事があっても前向きだった

けど今の俺はどうだ?

変われないと言ったのは嘘だ

悪い意味で変わってしまったよ

慣れない言葉で

ぎこちない身振りで

よくもまあここまでやって来れたよな

あれほど憎んだ景色も

ようやく今日で見納めか

消し去りたい記憶ばかりだが

胸の奥に閉まって歩きだそう

文句を言うだけなら簡単だよな

ならお前がやってみろってんだ

俺に見せてくれよ

お前のやり方でお前の生き様を

何百回と聴いたお気に入りの曲

俺も書いてみたよ下手くそな曲

創作なんて適当でいいんだ

自分さえ良ければそれでいい

自分が書きたくないものを書いて

それってお前の作品だと言えるのか?

本物だと思えるか?

変に憧れるのはやめておけ

成功者の助言は宛にならない

自分のやり方で伸し上がりたいのさ

そう思っていた時期が俺にもあったな

数に勝るものはない

どんな主義主張であろうと

少数派が多数派に勝てるはずがない

俺もそれを分かっているから

無理矢理にでも笑顔を作った

百年前の怨みとしょうもない話

俺にとってはどうでもいい話

関係ないやつ巻き込むな

知りもしない癖にほざくな

これじゃ百年前の繰り返しだ

弱音を吐いて強くなれ

世界なんて見るな

自分を蔑ろにするな

盲目的に妄信的に

耳を塞いで紆余曲折と突き進め

俺から見たらみんな異常

背中に凶器を隠し持ってる

信じていいのは自分だけ

いつまでも信じていた仮初の言葉

騙されていた事に気づけただけマシか

偉い人が吐いた言葉は

もうとっくの昔に捨て去った

他人にとっての正しさよりも

自分にとっての正しさを

今まで培ってきた経験と

自力で掴み取ったもの

たとえそれが歪な形だったとしても

俺にとっては何にも代えがたい

唯一無二の宝物だ



13、あらすじ


よく笑う子供だった

孤独でも恐れなかった

いつからだ?

こんな臆病になったのは


「あらすじ」


周りに流されてばかりだった

自分の意志は何処にもなかった

馬鹿にされても言い返せずに

笑ってやり過ごす日々

もう辞めようかな?

望み通りに生きれないのなら

死んでいるのと同じだ

そう言って自分の喉仏に刃を向けた

俺は今でも子供のままだ

時間と共に老いただけだ

分からないものが増えただけ

恥を晒して後悔ばかり

そんな自分に腹が立った

嫌われるのが怖くなった

迷惑をかけないように

不快にさせないように

傷つけないように

壊れないように

頭の中で唱えながら

自分を隠しながら

必死になって取り繕った

全ては自分の為だったんだ

自分の事が知りたくて

想いをノートに書きなぐった

誰にも言えないことや

言っても理解されないこと

結局嘲笑されたけどさ

気づけば宝物になってた

言い訳が上手くなった

色んなものから逃げてきた

鏡で自分の姿を見れなかった

醜い事が恥だと思っていたから

信じた正義が嘘だった

それでも俺は逃げ続けた

下り坂は楽だから

自分にとっての常識を

正しい事だと思い込んで

首を絞めて生きずらくしているのは

他人ではなく自分自身だった

何もかもが手遅れだ

俺はまた歩くのを辞めた

何処に向かっていたのかさえ

思い出せなくなっていた



14、拝啓、僕らの魂


死にたい

消えたい

終わらせたい

そう思うのは罪ですか?

皆頑張ってるんだよとか

世界には恵まれない人がいるとか

馬鹿言ってんじゃねぇよ

そんなものは

痛みを知らない奴の世迷い言だ

選ばれた人間の戯言だ

死にたければ死ねばいい?

それが出来ないからここに居るんだろ

この傷を見てもまだ言えるのか?

お前基準で世界を語るな

お前の正義でアイツを殺すな

お前の当たり前すら得られない人が

この世界に居ることを忘れるな

毎晩涙で枕を濡らす奴が

頑張ってないわけないじゃないか

いつまで経っても止まない雨

何もかも上手くいかなくて

綺麗事を聞くだけで吐きそうになる

どんなに自分を良く見せようと

どれだけ自分を肯定しようと

結局色々思い出して振り出しに戻る

今この瞬間が苦しすぎるんだよ

ここまで頑張って来たのに

それ相応の見返りがなかったら

僕らの魂は路頭に迷うだろうな

誰のための人生だ?

何のために生きてんだ?

なぁそこまで言うなら救ってくれよ

行き場のないこの心を

頑張っても、頑張っても

頑張っても、頑張っても

壊れるまで戦っても

お前のような奴らに笑われる人生だった

なぁ聞こえるか?

僕らが奏でた魂の叫びを



15、機械仕掛けの僕ら


愛には見返りが必要だ

“ありがとう”も

言えなくなってしまうのは

とても悲しいことなんだ

だから生きているうちに

伝えたい事を伝えなくちゃ

棺桶の傍でそう思いながら

私は子供のように泣いた


「機械仕掛けの僕ら」


私たちは言葉に飢えていた

優しい詩(うた)も悲しい詩も

私たちには必要だった

私たちは決して分かり合えないが

手を取り合う事はできるんだ

できた筈なんだ

地球人類全員が手を挙げれば

救われる子供も増えるのだろうか?

有りとあらゆる悲劇よ

早く終わってくれよ

生きる上で痛みもなくてはならないが

不条理があまりにも多すぎるんだよ

聞こえていますか?

命を懸けて叫んだこの願いを

私たちはあと何回涙を流せばいい?

鳴り止まない悲鳴と鉄の音

祈りの行方は未だ不明

このままでいいのか?

ずっとこのままなのか?

冬が去っても桜は咲かなかった

受け入れられない実情に目をつぶった

認めたくないから耳を塞いだ

自分の周りが平和過ぎると

他人の不幸に対して鈍感になる

ある日を境に人が減った

人々の憎しみがそうさせた

これで何度目だろうか?

学ばないんじゃない

学べなかった者が

また学ぶ為に起こすんだ

今までもそうだった

ソイツは忘れた頃にやってくる

ある日突然私たちの前に姿を現す

多分もうそろそろだ…

愛には見返りが必要だ

“ありがとう”も

言えなくなってしまうのは

とても悲しいことなんだ

だから生きているうちに

伝えたい事を伝えなくちゃ

棺桶の傍でそう思いながら

私は子供のように泣いた


16、scrap


自分を救いたかった

だけど救えなかった

自分を救ったのは

他人の言葉だった

飢えた心に問いかけた

狭い部屋で叫んだ魂の詩(うた)

待てど暮らせど奇跡は起きない

手を伸ばしても君に届かない

わかってるよ

わかっていたよ

運命は僕に牙を剥いた

大事なモノが壊れる音がした

見渡す限りの荒地には

悪魔に敗けた獣たちの亡骸

あれが僕らの成れの果てだ

僕らが信じた光は嘘だったんだ

誰が喧嘩を止めるんだ?

綺麗な花にばかり気を取られて

嘆きの声も聞こえなくなった

止まない悲鳴に耳を塞いだ

都合のいい事だけに目を向けた

自分の周りが平和すぎるから

あの子の本音も分からなくなった

頑張る人を馬鹿にするのは

結局そういう奴らなんだ

あらゆる悲劇よ

今すぐ終わってくれよ

痛みもなくてはならないが

哀しみがあまりにも多過ぎるんだよ

どんな傷みも百年経てばどうせ忘れる

形を変えて言葉を変えて

僕らはまた同じ悲劇を始める

本当にこのままでいいのか?

なぁ、答えてくれよ

僕の心よ


17、ごめんなさい


産まれてきてごめんなさい

不快にさせてごめんなさい

決して許される事では無いですが

僕は今ここで

自分の罪を告白します


「ごめんなさい」


幼い頃に女の子を傷つけました

彼女はとても優しい人でした

泣いてるあの子をバカにして

なのに罪悪感は微塵もなくて

僕はそんな最低なヤツでした


沢山の人から愛を貰いました

本当に優しい人ばかりでした

でも僕は人の愛し方が分からなくて

受けた恩も返しそびれて

いつも自分の事だけ考えて

僕はそんな薄情なヤツでした


数多くの失態を晒してきました

周りは笑って許してくれました

自分の不器用さが心底嫌いでした

悟られないように頑張ってはみるけど

最後の最後で墓穴を掘って

周りに迷惑をかけてばかりでした


何度も大人から怒られました

言い訳だけは上手くなりました

心配してくれた人の言葉さえ

聞こえないふりをしました

言われるうちが花と気づく頃には

僕は人ではありませんでした


嫌な事から逃げてきました

僕はとても弱い人間でした

自分の事は棚に上げて

被害者面して泣いて喚いて

そうやって生きてきたから

気づいた時には暗闇でした


本気で自分を殺したいと思いました

これ以上生きたくありませんでした

赤ん坊の頃に一度救われた命なのに

また現実から逃げたくなりました

自分の喉元に刃物を向けて

お前のせいだと言いました


幸せについて考えました

僕には数え切れない程ありました

見ない振りをしていた自分が馬鹿でした

生き方を教えてくれた人

こんな僕の事を認めてくれた人

彼らの存在が僕には必要でした

今まで僕は嘘をついてきました

僕は今まで幸せでした

本当に幸せでした


他にも隠し事はありますが

残りは墓場まで持っていきます

罪の意識を自覚しながら

自身の愚かさを恥じながら

今はどんな言葉も受け入れて

人の為に生きたいと思いました



18、赤ワインと白装束


歪な形を象って

これでいいと思った

他人にとってはただのゴミでも

僕にとっては宝物だから


昨日の僕はもう居ない

感傷に浸る暇もない

何処へ行くのかも分からない

何がしたいのかも分からない


幸せなんて一瞬で

三日もすれば忘れてしまう

当たり前に慣れた幸福も

足りない思いが不幸へと変わる


綺麗なままで大人になれた人は

この世界で何人いるんだろうか?

光を問うて闇を知る

白いままで居たかった


千の刃が心を貫く

馬鹿を見るような目で僕を笑う

自分以外を卑下するならば

怒りを買って帰宅する


塵も積もれば山となって

空高く吠える彼らの願いは

雪の如く簡単に壊れる

虚しいだけの行為だ


歪な形を象って

これでいいと思った

他人にとってはただのゴミでも

僕にとっては宝物だから


昨日の僕はもう居ない

感傷に浸る暇もない

何処へ行くのかも分からない

何がしたいのかも分からない


幸せなんて一瞬で

三日もすれば忘れてしまう

当たり前に慣れた幸福も

足りない思いが不幸へと変わる



19、深夜零時に月は咲く


鏡よ鏡よ鏡さん

私の明日を教えておくれ

あの子の涙を拭っておくれ


「深夜零時に月は咲く」


一人、一人

孤独と生きた

二人、二人

心を許せる人ができた

美しいものをずっと見ていたいな

心地のいい音色を聞いていたいな


友達が欲しかった

唯一無二の友達が欲しかった

分かり合えずとも手を取り合える

そんな友達が欲しかった

だから私は自分で作ることにした

ものの数日でそれは完成した


私は彼に“ワルツ”と名付けた

ワルツは直ぐに壊れてしまった

彼自身が生きることを拒んでいた

私はとても悲しくなった

悲しくて、悲しくて、虚しくて

ワルツを抱えて泣き続けた


どこに居ても差別はある

形を変えて言葉を変えて存在し続ける

アイツが悪いコイツが悪いと

罪を増やし擦り付け合う

このままだと同じことの繰り返しだ

私達はきっと鏡を見る術を知らないんだ


春が来ても桜は咲かなかった

私たちはとても冷たい場所にいた

正直者がバカを見た

私もバカになる事を大人から強要された

この世界には悲しみが多すぎた

痛みが増えすぎたんだ


ねぇ、答えてよ

世界で一番愛されている人

争いが消えても

どうして私達は涙を流すの?

地球人類全員が手を取り合えば

救われる命があるのかな?


一人、一人

孤独と生きた

二人、二人

心を許せる人ができた

美しいものにずっと浸っていたいな

心地のいい音色を奏でていたいな


深夜零時に月が咲いた

私達に光をくれた

柱時計の針は止まっていた

静寂の中で私は笑う

孤独と生きた私の隣には

愛しいアナタがいるから


(間奏)


鏡よ鏡よ鏡さん

あなたの願いを聞かせておくれ

涙の理由を聞かせておくれ



20、クリームソーダ


耳を澄ませば聴こえる

心地のいい音色が

目を閉じれば ほら

君だけの世界


お気に入りのイヤホン外せば

いつも通りの憂鬱な日々

なんて事ない会話すらも

自分への誹謗に変わる

君の中で悪魔が囁く

自分の顔も覚えてないんでしょ?


黒蝶が羽ばたいた

雲ひとつない青空

光の中に消えていった

強がりはもう辞めにして

期待と不安は机の中


笑い話では済ませない

最低な日々

言葉にならない思いが

心の中で喚く

泣き寝入りする頃には

庭に植えた朝顔が咲く


時よ止まれ心を癒せ

どうせ終わるのなら

ハッピーエンドがいい

おとぎの国の王子様

私をここから連れ出してよ

乾いた声で君は叫ぶ

果てしなく広大な空へ


いつも自分の心は後にして

他人の言葉に振り回されて

死に急ぐのはやめにして

もっと自分を大切にしてよ

震える君の手を取る存在が

いつか現れますようにって

星空に祈っておくよ


自分が変わればいいだろ?

そんな無責任なことは言わないよ

何年経っても君は君だよ

バカにはできないよ

これまでの自分も

無駄なことなんてないよ

これからも


騙し騙され振り振られ

傷つきながら紆余曲折を経て

自分の手のひらを見てご覧

その涙が頑張った証

世界にたった一つの勲章だ






…………………………………………

答え合わせ:



1、だるまさんは転ばなかった


「もういいかい?」

「まだだよ。」


“だるまさんは転ばなかった”


だるまさんは転ばなかった

だるまさんは諦めなかった

みんな彼から離れていった

それでも彼は彼だった


自分らしさってなんだっけ?

自分らしさってなんだっけ?

きっと水晶のように透明で

機械のように曖昧なものだ

正解なんて十人十色

解らないなら決めつけしまえ


卑屈な思いが支配する

考えることもどうでも良くなる

頭の中にはアイツがいる

お前のせいだと言っている

自分以外が敵に見えた

大人になれよ自業自得だ

全くその通りだ


泣きたくなったら泣いたらいい

逃げたくなったら逃げればいい

誰もいない暗闇の中へ

自分を受け入れてくれる場所へ

誹謗も嫌悪も他人事

本当は分かってるよ

自分の事くらい分かっているよ


頭の中が真っ白になる

何も無いまま時間が過ぎる

居てもいなくても変わらないなら

生きる意味なんかないんだよ

どうせ何も残せないから

君みたいになれないから


だるまさんは転ばなかった

だるまさんは諦めなかった

みんながこぞって馬鹿にした

それでも彼は彼だった


悔しくても悲しくても

吐きそうなくらい痛くても

誰かの為に自分の為に

傷だらけの思い出も

きっと笑い話に…


「失敗ばかり、恥ばかり」

「クソったれな人生だ」


だるまさんは転ばなかった

だるまさんは諦めなかった

もう彼に味方はいないけど

それでも彼は彼だった


「もういいかい?」

「まだだよ。」



2、君に届けこの想い


君に届けこの想いよ

いつか君に届けたい


(間奏)


自分らしさってなんだ?

自分らしさってなんだ?

このままでいいのか?

ずっとこのままなのか?


鏡の中の自分に問う

優しさとは何かを

鏡の中の彼は言う

いつどんな時でも

明るく笑顔でいること


カップラーメン冷めないうちに

人の愛も暖かいうちに

鬼さんこちら 光の方へ

届かぬ未来へ手を伸ばす


人を呪わば穴二つ

仏の救いも待ちぼうけ

自分がやらずに誰がやる

報復宣言爪痕残す


諦めてたまるもんか

まだ 諦められないんだ

例え僕以外の全てが

敵になろうとも


地球は廻る

僕らは進む

迷い迷ってたどり着いた場所

それが僕らの答えだ

空に届けこの願いよ

いつかの夢を叶える時


君に届けこの想いよ

いつか君に届けたい

願いよ届けこの空に星に

いつかまた出会える

そう信じて進もう

僕らの世界へ


君に届けこの想いよ

いつか君に届けたい


届くかな?

届きますように



3、生きとし生けるもの


笑ってくれよ

幼い君の分まで

泣いていいよ

あの頃のままで


「生きとし生けるもの」


正義は勝つんだ

愛を唄えば

空の心に春が咲いて

強く願って強く望め

仏じゃなくて自分自身に

光の魔法をもう一度


期待したいよ

幸せが欲しいよ

諦めたくないよ

逃げたくないよ

例え自分以外の全てが

僕に刃を向けようとも


この体は、この心は

誰のものでもない

思い出してくれよ涙の理由を

奪われるだけじゃダメだ

許せないもの

何か一つ


拓け未来、託す期待

次は君の番だ

優しさの数だけ宝石は輝く

もう恐れるな

もう下を向くな

選択肢はただ一つ


壊れる前に

闇を切り裂いていけ

言い訳は聞かない

決めつけてやる

君は強い

この世界の誰よりも


笑ってくれよ

笑ってやれよ

幼い君の分まで

泣いてもいいよ

泣いたらいいよ

あの頃のままで


正義は勝つんだ

愛を唄えば

空の心に春が咲いて

強く願って強く望め

仏じゃなくて自分自身に

光の魔法をもう一度


期待したいよ

幸せが欲しいよ

諦めたくないよ

逃げたくないよ

例え自分以外の全てが

僕に刃を向けようとも


この体は、この心は

誰のものでもない

思い出してくれよ涙の理由を

奪われるだけじゃダメだ

許せないもの

何か一つ



4、私(still alive)


名前を変えたんだ

誰だっていいじゃないか

どんな理由があろうとも

僕は僕のままだ


生き方を変えたんだ

過去は置いてきた

時々苛まれるけれど

前よりはマシだから


荷物は軽い方がいい

悔いのない終わりがいい

最後くらいは笑って

独りでも


皮肉めいた言葉も

励ましの言葉も

僕が生きた証だから

ここに残していくよ


差し伸べられた手を

拒み続けて今の自分

自業自得だと分かっている

目に見えないモノ

今も僕は戦っている


凡人にすらなれない

普通のことすらままならない

他人に好かれる価値もない

お前は本当に人間か?

頭のアイツがまた吠えた


数え切れない程の罪が

トラウマとなって

死ぬまで消えない罰が

自分への呪いになって

自己嫌悪の完成だ


有象無象の果てに

惨めに突き返された末に

君の言うとおり

それでも捨てきれない想い

僕はまだ旅の途中


抑えきれない破壊衝動

守りきれない将来の誓い

犯されてゆく自我の領域

狂ってゆく視界と記憶

もう戻れない


それでも

それでも


考え方を変えたんだ

何だっていいじゃないか

どんな理由があろうとも

僕は僕のままだ


生き方を変えたんだ

過去は置いてきた

時々逃げたくなるけれど

もう大丈夫と思えたから


荷物は軽い方がいい

恨みのない終わりがいい

最後くらいは許して

苦しいことだけど


侮蔑的な言葉も

慰めの言葉も

僕が生きた証だから

ここに残していくよ



5、SOSの帰り道(手話MV)


鳴り止まない警報音

君の心は大丈夫かい?

ほら体中が悲鳴をあげてる

早く休みたいって泣いている

好きなことに没頭したり

窓の外をただ眺めたり

それだけでいいんだよ

人生なんて逃げるが勝ち

仕事も勉学も適当でいい

大体みんな適当だから

他人の機嫌は二の次

完璧な人間なんて何処にもいない

どうせ生きてりゃ勝手にカテゴライズ

どっかの神様だって失敗するし

君を責める奴の大半は

自分を守るのに必死なだけだ

真面目過ぎて壊れる前に

強くなろうと思わずに

そのままの君で良いからさ

君の心に聞いてみな

今まで本当にお疲れ様

ずっと孤独で辛かったよね

君の人生は百万点



6、おしまい(THE END)


世界の終焉を見届けた

物語は終わりを告げた

彼らは答え合わせをしなかった

問うことさえも諦めていた

血腥い人類史に終止符を打ったのは

紛れもなく人類自身だ

電信柱の上で鴉(からす)が鳴いた

もうそろそろ夕暮れ時か

彼らがここから居なくなっても

時は一定の速度で流れているようだ

向こうで元気にしているのかな?

争いは今でも続いているのかな?

あの頃みたいな悲劇は御免だ

過ちを繰り返した結果がこれだ

みんな違ってみんないい訳じゃない

それを証明したのは人類だ

彼らを知るものが居なくなって

彼らを裁く者も消えて

彼らの言葉が溶けていく

彼らの祈りは彷徨い続ける

きっと覚めない眠りの中で

それぞれが願った理想郷へ

私は彼らの為に祝福を歌う

最後くらいは盛大に

不死身のワルツを奏でるよ

痛みも哀しみも無くなった世界

留まる事を選んだ私だけが佇む正解

彼らが盲信した偶像からは未だ応答無しか

電信柱の鴉達が羽ばたいた

無数の光が地に墜ちた

私はゆっくりと目蓋を閉じた

今のうちに私も眠ろうか

これで君ともお別れだ

さよなら世界

さよなら……私。



7、かつての君へ


君の中にも光がある

唯一無二の宝石がある

気づいてくれよ

君の強さを


頑張らなくていいよ

十分頑張ったでしょ?

もう疲れたんだよって

君の涙が言った


後悔も思い出も

淡く遠い夢の中

見上げた先で

夜空は語る


無理に合わせようとしなくていい

今まで手に入れてきた君らしさは

壊さず大事に持っておけ

いつか大切な人を救う糧となる


いつまでも泣けるわけじゃないんだから

もう泣くこともできないかもしれないから

今のうちに沢山泣いておけ

生きてるうちに想いを伝えておけ


褒めたたえよう

今までの君を

肯定しよう

失敗ばかりの人生も


休んでもいいよ

逃げてもいい

壊れてしまう前に

君の心に包帯を


あの頃の君にお疲れ様

失うものは何もない

用事が済んだら

帰ろうか


無理に変わろうとしなくていい

今まで感じてきた喜怒哀楽は

壊さず大事に持っておけ

いつか君を救う糧となる


いつまでも笑えるわけじゃないんだから

また笑えない日々が来るかもしれないから

今のうちに沢山笑っておけ

生きてるうちに満たされておけ


君の中にも愛がある

唯一無二の色彩がある

気づいてくれよ

君の優しさを


君の中にも光がある

唯一無二の宝石がある

気づいてくれよ

君の本音を




8、敗者へ告ぐ最後の言葉


目の前にあるのは崖っぷち

無駄に広い快晴の空

終わる前に一言いいか?

そういえば、

過去の俺ってどんな奴だったっけな?


「敗者へ告ぐ最後の言葉」


拝啓、少年時代の俺

そろそろ夢から覚めたか?

遺書は書き終えたか?

アイツらの事はもう気にすんな

君の人生は自分で切り開くんだ

強くなれとまでは言わない

それでも自分を愛し続けるんだ

君は君のやり方で

悪くはなかったと思える人生を作るんだ

色々やって挫折して

夢や理想は全て潰えたが

それでも俺は俺だった

頭を垂れても罪は消えないけれど

ツケは粗方支払い済みだ

だから笑える時に笑っておけ

きっと、また笑えない日が来るから

泣ける時に泣いておけ

俺はもう二度と泣けなくなるから

色んな奴らに嫌われてきたよな

他人からの嫌味や悪口は

飽きるほど聞いてきたよな

嘲笑もされ過ぎて慣れたよな

その度に自分を嫌いになって

生まれなきゃよかったと思った

どんなに取り繕ってもボロが出た

最後の最後で墓穴を掘って

仲良かった奴らも俺の前から去った

鏡を割って本当の自分から目を背けた

壊れた自分の顔を見れなかった

色んなものから逃げてきたんだ

逃げ場をなくしてこのザマだ

だが、逃亡劇はここで終わりだ

今まで本当にお疲れ様

君とはここでお別れだ

みんな、ありがとな

それじゃ、、





9、また


頑張れないのは

あなたのせいじゃない

失敗ばかりでも

それが普通だから

みんなと同じができなくて

置いてけぼりで

ずっと独りぼっちだったね

周りから否定され続けて

変わろうと思った

だから嫌いな自分と

真正面から向き合ってみた

これ以上失いたくないから

人一倍の努力をしてきた

それでもやっぱり

理想通りにはいかなくて

頑張れって言葉も心に刺さって

また歩くのをやめる

時間が経っても傷は消えないし

幾ら考えても答えは出ないんだ

受け入れるのが怖いんだよね

強がらなくてもいいよ

救いの手を伸ばしても

意図も容易く突き放される

周りには大丈夫って言うけど

大丈夫じゃない事は

自分自身が一番知ってる

死にたいって口にするのは

消えたいと思うのは

それ以外考えられないくらい

追い詰められてるから

それは真面目に生きた証拠だから

色々思い出して涙が止まらないのは

自分の体は正直だから

壊れるまで戦った証(あかし)だから

自分を責める必要はないよ

もう我慢しなくていいよ

私があなたを温めてあげる

悔しかったこと

苦しかったこと

悲しかったこと

許せなかったこと

あなたが今まで抱えてきた気持ちを

全部私に聞かせて。



10、僕らのメメントモリ


ここまで来たのには理由がある

一つだけ分かった事がある

誰もが間違いだらけの始まりで

呆気ない終わりを迎えるんだ

人生なんてこんなものだ

僕らの人生なんてこんなものだ

僕らはいつも孤独だった

楽しそうに揺らめく

隣の蒼い芝生を見てめていた

魔法の解き方を教えてくれないか?

理解されないのは当たり前の事で

それでも理解されようと必死になって

勝手に期待して

勝手に失望して

なんというか

縋らない生き方って難しいよね

それでも最後は幸せでしたって

悔いは一つもありませんよって

今までで一番の笑顔を広大な空へ

そんな人生だったらよかったな

そうもいかないか

泣いてばかりの僕らも

最初の頃は笑えてたんだ

今よりも強かったんだ

いつからなんだ?

こんな臆病になったのは

そのせいで多くを失った

僕らはきっと知りすぎたんだ

転んで擦り傷ができる度に

明日を信じられなくなってしまった

言葉は時に凶器へ変わる

誰かを救う薬にもなる

涙の数だけ強くなれるなら

僕らはここにいないだろう?

嘘つきは嫌いだ

永遠に消えることのない獣の烙印

楽園から追放された僕らは

もう後戻りはできないけど

限られた命を消費するだけの日々は

もう終わりにしないか?

この心臓が諦める前に

僕らも生きた証を残そうか

震えるこの手で描いたもの

震えるこの声でつむいだ願い

誰かに届くといいな

僕らのメメントモリ。



11、この指とまれ


頑張らなくていいじゃんか

君は十分頑張ったんだから

頑張れって言葉よりも

頑張ったねと言わなくちゃ

立ち止まってもいいじゃんか

ただ歩き続ければ良いってもんじゃない

振り返って見てご覧

嘗ての君が残した足跡があるでしょ?

傷ついた心を癒すのは時間じゃない

これから作る最高の思い出なんだ

今度は君自身を抱きしめて

自分と本当の仲直りをしよう

大丈夫だよって笑顔を見せる君

大丈夫じゃない事は

自分自身が一番知っている

もう強がる必要はないんだよ

理解されないのは当たり前の事で

それでも理解されようと必死になって

勝手に期待して

勝手に失望して

なんというか

縋らない生き方って難しいよね

間違いだらけでも味のある人生

届かなくても歌い続けた想いは

今も君の傍で生きているから

死にたいって口にするのは

消えたいと思うのは

それ以外考えられないくらい

追い詰められてるから

それは真面目に生きた証拠だから

色々思い出して涙が止まらないのは

自分の体は正直だから

壊れるまで戦った証(あかし)だから

自分を責める必要はないよ

もう我慢しなくていいんだよ

悔しかったこと

苦しかったこと

悲しかったこと

許せなかったこと

君が今まで抱えてきた気持ちを

全部僕に聞かせて。



12、生命活動停止志望届提出窓口


死にたい理由はなんですか?

消えたい理由はなんですか?

好きだった事、辛かった事、

誰にも言えなかった事、

概要欄に書いてください。

アナタの人生を教えて。


アナタは頑張りました。

めげずに成し遂げました。

自分を責めるのは、

もう終わりにしましょう。


「生命活動停止志望届提出窓口」


綺麗なモノに憧れた。

何一つ叶わなかった。

愛されてはいたけれど、

向けられた優しさを、

信じるのが怖くなった。


人生なんて運ゲーで、

残りは神の気まぐれで、

僕らは、辻褄合わせに作られた。

選ばれた者達の為に、

存在する世界。


そんな人ほど、

綺麗事がお好きなようで、

自分だけじゃないんだよって、

世界と比べて決めつけてくるんだ。

何言ってんだよ。

何が言いたいんだよ。

何も知らない癖に。


何でもかんでも自己責任、

自分の不幸は自分のせい。

大人になればさよなら。

適応出来たらまだマシだ。

失うものが多すぎた。

嫌われすぎたんだ。


自分で自分を満たす行為。

泣けど喚けど後の祭り。

何万回と繰り返す。

ただ、ただ、虚しいだけだ。

ただ、ただ、虚しいだけだ。

僕だって人間だ。

独りでは生きられない。


だから僕は終わらせるんだ。

クソッタレな人生を。

伝えたかった事、

認められたかった事、

悔しかった事、

悲しかった事、

全部ココに置いていくよ。

後は君たちに任せるよ。


「アナタの希望が受理されました」


拝見させて頂きました。

ご回答、ありがとうございました。

アナタの希望が受理されました。

公的機関が承諾しました。

本当に、お疲れ様でした。

後処理はコチラの方で。

それでは長い休息を。



13、不死身のワルツと永久機関


拝啓少年達よ

答えは出たかい?

拝啓少女達よ

自分らしさは見つけたかい?

雲の上の仏すら知らない

君の心に包帯を


「不死身のワルツと永久機関」


馬鹿には出来ないよ

これまでの僕らも

無駄なことなんてないよ

これからも

他人にとっては駄作でも

僕らにとっては宝物


いつも通りでいい

いつも通りがいい

勇気なんて要らない

理由なんて分からない

大人になりきれない僕ら

馬鹿にされながらも笑っていた


泣き寝入りして夜が明けた

消したい記憶ばかりだ

僕らの心にかすり傷

“大丈夫”を唱えよう

今はまだその時じゃない


片道切符を握りしめて

最終列車に乗り込んだ

思い通りにはいかないな

それが人生ってもんだろ?

そう言いながら

憎たらしい笑みを浮かべた


目をつぶって歯を食いしばれ

今に見てろって拳を上げろ

自分は誰よりも強いんだって

自分を誇りに思うこと

どんな悪口を言われたって

所詮は他人の世迷い言だ


もののけにされても前ならえ

壊れたガラクタ直す旅

疑問に思ったなら手を上げろ

僕らは死んでも一等賞

奪われるだけじゃ納得いかねぇ

人の子よ準備はいいか?


僕らが幸福になる方法は

自分自身を受け入れること

涙は忘れていいよ

幼い僕らにお疲れ様


馬鹿には出来ないよ

これまでの僕らも

無駄なことなんてないよ

これからも

他人にとっては駄作でも

僕らにとっては宝物


僕らの世界と君の正解

ここが理想郷ならば

愛に飢えた者たちの願い

叶えられるかな?

夢でもいいよ


いつも通りでいい

いつも通りがいい

勇気なんて要らない

理由なんて分からない

大人になりきれない僕ら

馬鹿にされながらも笑っていた


正義は勝つんだ

愛を唄えば

空の心に春が咲いて

強く願って強く望め

仏じゃなくて自分自身に

光の魔法をもう一度


期待したいよ

幸せが欲しいよ

諦めたくないよ

逃げたくないよ

例え自分以外の全てが

僕に刃を向けようとも


思い出してくれよ

震えるその手で掴んだもの

小さくても

儚くても

願いは一つ

想いは二つ


この体は

この心は

僕だけのもの


その体は

その心は

君だけのもの



14、Publicdomain


陰謀論者の脅しに屈するな

自称神の戯れ言に耳を貸すな

ヤツらの甘い言葉に惑わされるな

自分の正しさを武器にして

あらゆる愚行に異議を唱えても

結局自分も同じ穴のムジナだから

考え過ぎて馬鹿になってはいけない

所詮僕らは人間だ

硝子の破片を丁寧に拾っていては

誰だって生きづらいだろう

受け売り等では満たされない

自分の言葉で語れるようになりたい

黒服の男に銃口を突きつけられた

僕は仕返しに睨んでやった

僕が信じた正しさを

命をかけて守りたいものを

分からず屋には渡さない

見えないものに気を取られて

命を粗末にするくらいなら

いっその事全てを諦めてしまえ

知ったかぶりは僕だけじゃないさ

答えは僕らの胸の中

僕はもう戻らない

引き返したくてもできない

今までの自分も大事だけど

共に歩むことは無いだろう

薄っぺらい言葉かもしれないけど

悲しみを一つも取りこぼさないで

どうか君の言葉を見つけて欲しい

これからも生きていく人も

これから全てを終わらせる人も

忘れていたあの頃の気持ちを

今までの自分に負けないくらいの笑顔を

非情な世の中でも

自分にとって悪くないと思える人生を

僕は願うよ

僕は信じてるよ

(間奏)

またね



15、笑えない日々よ、さよなら。


エンドロールが流れ始めた

結局僕は何を得た?

弱い自分を信じきれたのか?

硝子の破片を拾うように

笑えない日々を思い出しながら

もう居ないアイツに問いかけた

時間の流れは速いよな

気づけば何も無かった僕も

爺さんと呼ばれるようになった

最近は不器用でもいいと思えるようになった

愛嬌もへったくれもないけど

どうせ終われば何も残らないから

自分を救えたのか分からないけれど

よくここまで来れたよな

綺麗なものに憧れていた

不思議な形の宝石や髪飾り

偉人が残した合言葉

色んなものに興味を持った

いつからだろうか?

それ等を否定するようになったのは

この気持ちは本物だった筈なのに

深夜零時に魔法は解けた

いつの間にか周りと同じ物を欲しがる様になった

変えられると本気で信じていた

身の丈に合ったものを身につけるんだ

自分の価値観捨ててまで

哀れな獣を演じていた

けど本当は仲間外れが怖かったんだ

大人になってようやく気づけたよ

周りの目なんか気にしないで

流行りの言葉に騙されないで

僕らにそんな暇は無いはずだ

周りの評価を気にしすぎて

やりたい事すら満足にできず

自分を見失ってまで手に入れた物も

意図も容易く壊してしまう

そんな情けない男を僕は知っている

間違っても彼みたいにはならないで

せっかくここまで来たのだから

もっと自分の為に生きても良いんだよ

天に祈ったところで答えは出ない

賽銭投げても救いは無い

人生なんて逃げるが勝ち

壊れてからでは手遅れだ

君を笑いものにする奴を

友達と呼ぶのはもう辞めなよ

自分らしさなんて考えなくていいから

自分が求めている事は何か

本音ってやつに聞いてみよう

周りの目なんか気にしないで

流行りの言葉に流されないで

せっかくここまで来たのだから

もっと自分の為に生きても良いんだよ

他人にとっての正しさよりも

自分にとっての正しさを僕は信じたよ

笑えない日々に別れを告げて

他人にとっては駄作でも

僕にとっては百点満点の人生だった

心からそう思えたなら十分だ

誰かの特別になれなかったとしても

僕が紡いできた想いが君に届いたなら良いか

最後くらいは今までで一番の笑顔を

あの頃の自分に負けないくらい最高の笑顔を


君に届けこの想いよ

いつか君に届けたい

願いよ届けこの空に星に

いつかまた出会える

そう信じて進もう

僕らの世界へ


16、独り言


誰も見ない

誰も聴かない

誰も答えない

それでいい

それがいい

もう既にこの世界には

数え切れないくらいの歌がある

泣き虫の為の言葉がある

こんな誰も救えない言葉よりも

綺麗な方がいいでしょ

どうせ僕がいなくても地球は回る

だから僕は僕のために歌う

拙い言葉で自分に問う

それこそが僕らしい生き方だった

世界から見放され

言葉すらも奪われて

人知れずに終わりを告げる

素晴らしい事じゃないか

素敵な事じゃないか

砂を噛むような苦い思いや

繰り返されてきた悲劇を

これ以上知らなくていいのなら

生意気な君の顔を見なくていいのなら

僕は喜んでどんな結末も受け入れよう

君にそう言って

美しき日々を慈しみながら笑った

だってあの人はいつも意地悪だから

壊れて直してまた壊れ

魔法が解けたら愛の鐘が鳴る

電信柱にカラスの群れ

無数の光が空から落ちた

夕焼け小焼けでまたいつか

月明かりに照らされて桜が咲き誇り

ようやく僕にも春が来た

僕の心は満たされいた

僕は誰よりも幸福だった

もう我儘は言わないよ

仮初の武器は全部棄てて

それぞれが願った理想郷へ

最後くらいは盛大に

不死身のワルツを奏でよう

目を閉じて耳を澄ませば

僕が望んでいた夢の中

ありがとう世界

大好きな人

とても嬉しかった

嬉しかった


17、リグレットを許して


帰ろうか?

もう、帰ろうよ

これ以上ココに

留まる理由はないからさ

生きてて偉いよ

決して君は弱くない

君は逃げたんじゃない

未来の為に闘ったんだよ

その涙は本物だろ?

善意を履き違えてる奴に

してやったのにと傷つけられたり

自分より幸福な奴に

甘えるなと決めつけられたり

世界には貧しい子供がとかほざく奴に

じゃお前が代わってやれよと

本当は言いたいし

他にも色々あったけれど

世間様が語る世迷い言を

なんで聞いてしまうんだろうな

気にしなければいいって

そんな事分かってるんだよ

僕だってもっと我儘に

自分勝手に生きたいんだよ

理想通りにはいかないな

どれだけ自分を

幸福に見せようとしても

苦しいことばかりだ

でもそれが人生だろ?

それでも生きるんだろ?

周りに言えなかった事や

言っても理解されなかった事

沢山あるだろうけど

先ずはここまで来れたことを

誇りに思っていいんだよ

大丈夫なフリしをして

誰もいない場所で

自分を傷つけてしまう君が

頑張ってないわけないんだよ

君だってただ

生きている訳じゃないだろ?

僕の言葉は届かなくていいから

くだらないって嗤っていいから

周りと比べる前に

もっと自分の事を大切にしてくれ



18、モノクロの世界にも祝福を


幸せについて考えてみた

人それぞれ違うけど

私にとっての幸せは

大切な人の隣で

安心して眠れること


幸せについて考えてみた

人それぞれ違うけど

裕福だからといって

人気者になったからって

本当に幸せなのかな?


白黒の瞳で世界を見た

砂場で幼い子供達がはしゃいでいて

生気の無い目をした男が

帰る場所がないと嘆いていた

そこには平和な光景が映っていた


初めから持つ者と持たざる者

愛情も平等ではないということ

努力すればって簡単な話じゃない

それでも手を差し伸べることで

救われる命がある


一昔前に偉い人が喧嘩をして

無関係な人達が巻き込まれて

こんな悲しい出来事が

今後起こりませんようにと

今いるみんなで祈った


初めて人の為に歌った

手を合わせて俯く人達の前で

ロウソクが消えようとも

遥か彼方まで届けたいよ

モノクロの世界にも祝福を



19、これから全てを終わらせる君へ


忘れ物はないか確認したかい?

列車の時刻には間に合いそうかい?

片道切符を握りしめて

最後くらいは盛大に

君の門出を祝うよ

今更気づいたんだよな

周りが当たり前と言っていた道が

茨の道だったってこと

人生のハードルも人によって違うのに

自分は誰よりも劣ってるって

自分自身を否定するのもこれで終わり

今日くらいはお姫様気分で

君にとって素敵な一日にしよう

君を虐める奴はもう居ないからさ

もう誰の言葉も聞かなくていい

自分の正しさを信じていいんだよ

煩い奴らは言わせておけばいいんだよ

君の体は、君の心は

君だけのものなのだから

自分自身が一番に自分を愛さないとな

誰かに聞いて欲しかったこと

言っても伝わらなかったこと

色々あったと思うけど

先ずはここまで頑張ってこれた事を

誇りに思っていいんだよ

何も考えられない程に追い詰められていた

身も心もボロボロになるまで戦ったんだ

それでも君が叫んだ想いは

誰かに届かなくても君の隣で生きてるから

宿に着いたら何を食べよう?

今流行りの苺パフェとか?

あの頃に一番好きだったものがいいね

夕焼け小焼けに魅了されて

苦い涙が溢れてきた

世間からも見放され

言葉すらも奪われて

人知れずに消えていく

素晴らしい事じゃないか

幸せな事じゃないか

砂を噛むような苦い思いや

繰り返される悲劇を

これ以上知らなくていいのならば

電信柱にカラスの群れ

ようやく魔法が解けた気がする

さぁ、旅の続きをしよう

もうココに留まる理由はないからさ

生きててよかったと思えるくらい

今までで一番の思い出を作ろう

その後は笑顔でお別れだ

君の背中には純白の大きな翼

君の人生は、君の生き様は

世界中の誰よりも美しかった

今までの事は忘れていいよ

君の好きにするといいよ

大切な思い出だけ持って

行ってらっしゃい

それじゃ、また

ありがとう



20、ディアナの約束 (100曲目)


とある世界の小さな国で

純粋無垢な少女は

届かない星空に恋をした


「ディアナの約束」


俯きながら歩く

大人達を見て少女は思う

どんな幸せも当たり前になれば

不幸へと変わるのかな?

それでも満天の星空は

宝石の様に美しかった


命の数を数えながら

一日一日を大切に生きる

大人に聞かなくても

結末は分かっている

届かぬ星空に少女は願う

時よ止まれ


未来 世界

絆とかの魔法

私がいなくなっても

この先ずっと

平和で有りますように


とある世界の小さな国で

純粋無垢な少女は

届かない星空に恋をしていた


思い付きで書きました

あなた宛ての愛言葉

渡しそびれたまま

今は思い出箱の中


どうか忘れないで

記憶の隅に置いといて

必ず迎えに行くよ

線香花火が散る前に


目を閉じれば

色とりどりの宝石たち

耳を澄ませば

線香花火とあなたの笑い声


来年もまた二人で

あなたと交わした約束

指切りげんまん

また逢う日まで





END


おまけ


「死に場所を探して」


足りない、足りない

嘆いてばかりだ

満たされるのは一瞬で

虚しさだけが僕を抱きしめるんだ

生まれなきゃよかったってよりも

生まれる必要がなかったって思うんだ


愛を求める事を諦めたなら

今よりも幸せになれるのかな?

あぁ、疲れたな

いっその事全部捨ててしまおうか

投げ出して、逃げ出して

ここから消えてしまいたいんだ


怖い、怖い

何かに怯えてばかりだ

目を閉じても安心できるのは一瞬で

次から次へと不安はやってくる

この気持ちは一生無くならないんだろうな

僕が生きる意味ってなんだ?


幸福を求める事を諦めたなら

今よりも楽になれるのかな?

あぁ、疲れたな

いっその事全部捨ててしまえ

投げ出して、逃げ出して

ここから消えてしまいたいんだ



「ただいま」


一人、二人、皆んな去った

一つ、二つ、忘れてしまった

愛しい人が過去になった

幸せだった思い出は全部捨てた

頭上から雨が降り注いだ

あれだけ憎んだ過去の自分と

代弁者の言葉に今も縋っているんだ

生まれてから何年経った?

僕は十分すぎるくらい生きた

母が言うように恵まれてはいたが

子供の頃からの夢だった

立派な大人にはなれなかった

良い出会いもあったんだ

色んな作品に魅了された

僕も作りたいと思ったんだ

それから短い物語を書き始めた

けど段々苦しくなって

いつの間にか書く動機も変わった

自分の為に書き続けた物語は

結局誰からも見て貰えず

自分すら救えなかった

僕は物語を書くことに疲れていた

本当はもう書きたくないのに

これで最後だと思っていたのに

気づけば次の物語の構想を考えて

また下手くそな話を書いている

創作はいつだって苦しい

嫌でも自分と向き合わないといけないから

それでも苦しみを笑いに変えられる人は

心の底から尊敬するよ

一人、一人、孤独と生きた

二人、三人、本音を打ち明けてみた

もう少しだけ生きようと思った

いつぶりだろうか?

心から笑えるようになったのは

言わなきゃ良かった

なんて思うこともあるけど

僕はまた歩くよ

ただいま



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩集(黒澤咲月の独り言) Kurosawa Satsuki @Kurosawa45030

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る