第82話

「お疲れ様と言いたいところだけれど、そろそろ次の試合までの間隔が短くなってくるし、少しの休憩を楽しみましょうか」

「マイさんの言う通りですね、あと三試合でまた俺たちの番ですから」

「ここまで勝ち残った人達はなかなかに強いし、時間がかかるだろうから観戦しながら待とうか」


 残っているのはノイマンさんのチームとヴォルフさんというレイドに居た人のチーム、あとは……覆面ライダーズ、他のチームは本当に知らない人達ばっかりだな。


 覆面ライダーズはトーナメント表を見ながら特殊な名前で生き残ってるうちの1チームだったので印象が強い。

 全員が何かしら顔に被り物をしており決めゼリフを言ってから戦うのがなかなか面白い。




「みんな疲れは取れたかしら? そろそろ私たちの出番が来るわよ」

「結構時間かかりましたね」

「どの試合もかなり接戦だったからね」

「皆さん凄かったですっ!」


 かなり長丁場な観戦を終えて俺たちが舞台に経つ時が来た。

 相手は誰になるのだろうか、何となくもう名前繋がりであの覆面たちが出てきそうな気もするが、3回連続おかしな名前なんてことはないだろう。


「我ら!」

「覆面ライダーズ!」

「「「「「「参上!」」」」」」


「マジか」

「ふふっ、ちょっと面白いわね」

「す、すごい元気がある人達です」


「それでは時間も押していますので、両者準備はいいかぁ!? ではスタート!」


 なんだか実況が雑になっている気がするのだがもしかして運営でも入っているのだろうか?

 覆面ライダーズ達は1人ずつ前に出て自分の担当配色と決め台詞を言っていく。


「『縮地』『断頭』」

「「「「「「え?」」」」」」

「「「「「あっ」」」」」


 アヤがスキルを使って突撃してしまったのだ。

 こういう人達に名乗り中攻撃しちゃダメという暗黙の了解を知らないアヤにとっては攻撃のチャンスに見えたのだろう。

 止める間もなく、アーツを連続使用して敵タンクの首を切り飛ばした。


 シーーーン


 会場が静まり返り、アヤが次の敵を殺そうとしているところで止める。


「アヤっ、アヤ、ストーップ!」

「え? どうしたんです?」

「俺たち開拓者の間ではああやって決め台詞を言いながら自己紹介している時は攻撃しちゃダメってルールがあるんだ、と、とりあえずあの人達が言い終わるのを待ってあげて」

「分かりました」


「し、仕切り直しと行こうじゃないか」

「あ、まだ続けるんだ」

「うっ」


 そこからは3回戦目とは思えない程呆気ない試合だった。

 タンクが死んでいたこととテンションが下がっていたのが原因なのか全員の動きにキレがなく俺たちが圧倒して終了。


 少し申し訳ないことをした気がするが今回ばかりは事故だと諦めてくれるだろうか。

 また会ったら謝ろう……



 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 時間ないからここまでで投稿するわ〜

 もうちょい長なる予定やったんやけど、ごめんよぉー

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