開拓者

第72話 開拓を始めよう

 今日のお話はこれからの布石みたいなものなので面白く書けてないかも......

 _______________________


「パーティ全員集まれてよかったね」

「ノイマンさんが情報交換会をしようって招待してくれるなんてね」

「そのノイマンさんってどんな人なの?」

「めちゃくちゃいいおじいさん?タンクが凄いうまかったイメージがあるかな」

「あら、あなたライバルね」

「僕は競っているわけじゃない」


 四人揃ってからはパーティで動くことが多くなったのでアヤもすっかり二人に慣れてしまった。

 今日はノイマンさんが共有したい情報を伝えたいということでパーティのようなものを企画してくれたらしい。


「ここか、プレイヤーがこんな大きなところ貸し切れるんだな」

「セトラに来てから驚いてばっかりな気がするわ~」

「この自由度は異常だね」


 招待状を入口のNPCに渡すと中に招待される。

 レイドであった人たちもかなりいたので喋ったことのある人たちには軽く挨拶をしていく。

 アヤたちは隅のほうに陣取って出されている料理をちまちまと食べているのでそっちまでもどって情報交換会が始まるのを待つ。


「皆さんご注目、これから情報交換会を始めます、司会進行はこのワシ、ノイマンが努めますのでよろしく頼みますぞ」


 前にある壇上にノイマンさんが上がり自己紹介と司会を買って出てくれた。


「今回、皆さんを呼びだしたのは、私たちが開拓者と呼ばれるのは何故かということについてです」


「私たちが世界を救うだけなら、勇者などと言われるほうがしっくりくると思いませんか?そこで思い出してもらいたいのはワールドクエスト《失われた景色》というものです」


 確か亀を倒した後に解放されたワールドクエストだ。

 かなり達成するのに時間が掛かりそうだということでもう忘れかけていた要素だ。


「そしてこれを見てもらいたいんですが、西側第三の街を超えたあたりから邪神に汚染された土地というものが発見され、そこには複数もしくは一匹の強力なモンスターが発見されています」


「ここから推測するに私たちの目標はこの邪神にけがされた土地をすべて浄化することにあるのではないでしょうか、そして現状わかっているのは景色に影響が出るような汚染はモンスターを倒すだけでは治らないのです」


 前に表示されたスクリーンショットにはまるでそこだけ色が抜け落ちたように荒廃していて、中にはレイドで倒したようなモンスターが歩いている。


「汚染はだんだんと広がっていて現状解決手段がない、そこでこの情報交換会ということです、どうかこの汚染を止める方法を見つけた人は共有をお願いしたい」


 次々に賛同の声が上がって、満足げにうなずいたノイマンさんがもう一度声を上げる。


「皆の者!遅れてすまない、これから私たちが歩む開拓の道に乾杯!」


 次々に歓声が上がった。

 パーティの熱気は最高潮になりみんなが騒いでいる。

 ここにいる人たちみんながこの世界の先頭で同じ景色を見ているのだ。


 これから始まる俺たちの開拓は問題が山積みだけど、この四人、いや五人がいればきっと楽しく乗り越えていけると確信している。



 _______________________


ツンデレ魔王女様の勇者育成計画

https://kakuyomu.jp/works/16818093078579374365


リンクに不備があったみたいですみません、今度こそ行けると思うので!

興味のある方是非!どうぞ!




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る