第57話 王都 ※ステあり
王都の探索の前に上がったステータスを2人で確認する。
「ん〜、頑張ったね〜」
「だな、セナが暴れてくれたおかげだよ」
「でしょ〜、疲れたおんぶ」
「また今度な〜」
イオリ Lv43
HP 100/100
MP 100/100
STR 50
VIT 10
INT 100
DEX 150
AGI 120
セナ Lv41
HP 100/100
MP 300/300
STR 20
VIT 10
INT 100
DEX 200
AGI 70
器用貧乏がすぎるステータスな気もするが魔法剣をするならこうなってしまうのは仕方がないことだ、それ以外のことでカバーするしかない。
「よぉし、振り終わったし、王都でデートしよう」
「ギルドに行ったあとでならいくらでも付き合うよ」
「やったね〜」
とりあえず、ギルドに行くのは確定だがその後のことは何も決まっていない。
というか、決める要素が無さすぎて決められないというのが現状だ。
「こんにちは」
「ヘルダルガ冒険者ギルドへようこそ、、、もしかして開拓者の方ですか?」
「はい、そうですけど」
「!? 初めて見ましたっ! 予想より早いスピードですね、道中のモンスターはそこそこだったでしょう? 王都までのモンスターはそこまで強くないのが多いので、ここからが皆さんの腕の見せどころですよ!」
「今日は依頼を受けに来た訳じゃないんですよ」
「と、いうことは観光とか武器屋そういったものの場所でしょうか?」
「はい」
もう慣れてしまってあまり感じていなかったが、AIなのに察するということが出来るのは本当に凄いと思う。
「それでしたら、こちらのガイドブックを差し上げます、彼女さんとの王道観光楽しんでくださいね? また依頼の時はお越しください!」
「ありがとうございました〜」
パラパラとガイドブックをめくってみると、現実の観光ガイドと変わらない簡単な紹介が乗った冊子だった。
気になるところはいくつかあるけど、デートということだしとりあえず街をブラブラするのもありかもしれない。
「あら、ごめんなさい」
「いえ、こちらこそ」
「ん? あなたは……ふーん、まだレベルは足りてないみたいね」
「えっと、どちらさま?」
「セナ知り合いか?」
「違う……と思う」
「あら、ごめんなさい、1つ占いでもどうですかな?」
「あっ!!」
フードを目深にかぶった女性らしきその人物はセナと面識があるような態度を取っている。
唐突に老けた喋り方をしたと思えば思い出したかのような声をセナがあげる。
「この人! 私が特殊なクエスト引き当てたって言ってた、トリガーの現地人さん!」
「ふふっ、覚えててくれて嬉しいは約束までもう少しだけどどうかしら? 素材は手に入れれそう?」
「目処も立っていない状態ですね、英雄の遺跡で何か手に入れれないか模索したんですけど」
「へぇ? 着眼点はいいんじゃないかしら? そうね追加でヒントを上げるとしたら英雄を安心させるか満足させることね」
英雄を安心か……
黙って2人の会話を聞いているが半分以上はなんの話しをしているのか分からない。
しかし、今のヒントで何となく条件が見えてきた気がする。
「安心? 満足?」
「ふふっ、また会いましょう? 次はあなたが大きく成長する機会をあげるわ、楽しみにしてて」
俺が考えている間に、フードの女は消えていた。
2人ともデートよりもクエストに興味が向いてしまったので作戦会議が始まった。
「そうだね、とりあえずチャレンジしてみよう」
「だな、あの遺跡でいいよな?」
「うん」
作戦会議といってもお互いの考えを共有していくつかの策を用意するだけ、遺跡までは馬で移動できるのでなんどもトライするのが1番手っ取り早いだろう。
全く歯が立たなかった朱那という剣士に再戦を挑む時だ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
次回は
朱那再びっ!ということで
今日も一日頑張りましょう!
私はテスト最終日! 点数はズタボロ確定!
それでも元気に生きるから! みんなも元気に生きよう!(やけくそ)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます