第56話 王都 ※ステあり
「というわけでアーツをゲットしました!」
「ズルいです」
「そんなジト目をされても……」
「ズルだ」
「いやぁ、こればっかりは運だしね?」
「ぶーぶー」
不貞腐れるセナをなだめながら今日の予定を考える。
正直、俺は今すぐにでも英雄の遺跡であいつに再挑戦したい。
しかし、今の状態で勝てるのかと聞かれれば無理だと思う。
イオリ Lv38
HP 100/100
MP 80/80
STR 50
VIT 10
INT 90
DEX 150
AGI 100
セナ Lv36 ステータスポイント20
HP 100/100
MP 270/270
STR 20
VIT 10
INT 60
DEX 200
AGI 70
レベル40には未だ届いていない。
ノイマンさんとレイドの時にこっそりフレンドを交換していたのだが、フレンド欄に表示されるノイマンさんのレベルは42。
ここ数日でかなりトップと差が広がってしまった。
「今日はレベリングでもしようか」
「うん、負けてられないからね、私達も」
そうして、俺たちがやってきたのは第2の街ガラハだ。
俺たちは次の街を目指しながらレベリングをする。
「前まで結構厳しかったけどもう大丈夫だね!」
「結構余裕だな」
お互いに魔法や召喚を一切使わずに武器だけでも前に進むことが出来ている。
熊や虫、変わり映えのしない景色や敵がうざったく感じ始めてきた頃。
「おぉ! 広い」
「これは、凄いな」
森をぬけて広がるのはどこまでも続いていそうな平原だった。
遠目でもモンスターが見えるくらいに見晴らしがよく、セナがイキイキとしている。
それもそのはず、敵が見えていてこちらに気づいていないのならセナの独壇場なのだから。
「ねぇ、イオリくん、サポートよろしくね♡」
「分かったよ……」
「リスト召喚!」
鷹、オオカミ、ゴブリン
パーティ枠に詰め込めるありったけのモンスターを召喚するとセナは魔法の矢をつがえる。
どうやら特殊な魔法らしく、魔法が売っている店でもこちらから話題に出さないと売って貰えないらしい。
流石、魔法で出来た矢ということなのか勢いを失うことなく狙い通りの敵に命中してHPを削り取る。
セナにヘイトが向いた敵は真っ直ぐにこちらへと走ってくるがセナはまた別のモンスターを撃つ。
そう、俺が頼まれたサポートとはこの削れたモンスターを殺すという単純なお仕事だ。
正直これが1番手っ取り早いレベリングなので文句を言うこともなくひたすらにモンスターを狩る。
モンスターがぞろぞろと走ってくる姿はイベントを思い出させるがそこまで数は多くないのでセナを守りながらでも戦えている。
「ふーー、疲れた」
「お疲れ様」
「MPポーション切れちゃった、結構沢山買ったのにお腹ちゃぷんちゃぷん音が鳴ってるきがするよ」
「VRだから大丈夫だよ」
「疲れた、おんぶ」
「はぁ、もうちょっとで次の街なんだから頑張れ」
「彼氏が意地悪!」
「はいはい、意地悪だよ〜」
かなり集中して居たからなのか相当疲れているらしく、いつになくヘニョヘニョになっている。
これはこれで可愛いのでずっとこのままでもいい気がするのだがボディタッチが多くてドキドキするのでそろそろシャキッとしてもらわなければ……
「おい、そこの2人止まれ!」
「俺たちは開拓者です!ガラハから来ました」
「ほう、開拓者か、ようこそ王都へ」
そう、俺たちはレベリングに夢中で気づくのに遅れたのだが遠目に見えるイニティムよりはるかに豪華な城を見た時は流石に驚いた。
《ワールドアナウンス》
王都 ヘルダルガが解放されました。
規定のレベルを超えた方は各街からテレポートすることが出来ます。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ちょい雑やけど!許して!
学校ついちゃう!
また書き直すかも
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます