第43話 情報収集
「おいひぃ〜」
「食べながら話すなよ……」
「いいじゃん、現実じゃこんなはしたないこと出来ないし〜」
「まあ、現実のセナがそれしてたらイメージが崩れるな」
「でしょ?」
情報収集もするはずだったのだが思いのほか屋台が多く、今の食材が少ない状況でよくやるなというほどたくさんの料理があった。
「ん〜、やっぱりMMOっていいよね、現実から解き放たれてるのにそこには現実じゃありえない楽しみがあってみんな楽しんでる」
「VRになってから特にMMOの需要は上がった気がするな」
現実で少なくなりつつある人と人との繋がりを仮想の世界でとはいえ簡単に寂しさを埋めることができるこの世界はみんなの憩いの場にもなるのだ。
「さてと、ログアウトする前にギルマスさんに会いに行こっか」
「だな」
一通り屋台を周りきって満足したのか、セナはギルドの方へと足を進めた。
アーツをギルマスが知っていたなら話が早いのだがそう簡単に事が進むだろうか?
「あ、イオリさん」
「ミーシャさん、どうしたんですか?」
「この前はハチミツありがとうございました!」
「いえいえ」
「今日は依頼ですか?」
「ギルマスさんに会いにきたんですけど今居ますかね?」
「私に用か?レイドの件もあるしこっちに来い」
そう言われてギルマスの執務室らしきところにまで連れていかれる。
無造作に置いてある書類の中から10枚ほどの紙を取り出してくると数十人のプレイヤー名と役割が書かれていた。
「さて、それがお前たちとレイドをする開拓者達だ、顔合わせの機会を設けるつもりだったんだがそこまで悠長にしてられんかもしれんので、明日レイドをすることになった」
「明日ですか」
「あぁ、それ以上は待てそうにない」
幸いにも俺は明日、一日なら休めるので困らないがセナはどうだろうか。
「私は行けるけど、イオリくんは?」
「まあ、俺も大丈夫かな」
「よし、時間はそこに書いている通りだ、それで聞きたいことというのは?」
「あぁ、アーツって知ってますか?」
「ん?知ってるぞ?そんなことをわざわざ聞きに来たのか?」
どうやら、俺たちの疑問は思った以上に簡単に答えにたどり着けるようだった。
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風邪で寝込んでました……
最近はなんか周りも風邪ひいてる人多いので、読者のみなさんも気をつけてくださいね
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