第30話 初イベント

:え!もうそんなにレベル上がったんですか!?

:うん、ちょっと暴れまくって

:そんな......せっかく埋まりそうだったのに

:なんかごめん?

:まあ、良いです......当面出さないと行けないレポートもないですし

:まあ、案外すぐですよ

:それはレベルが高いから言えるんですよ!

:まあ、頑張ってください^^

:くっ!覚えててよ!


煽ると敬語の皮が剥がれて少しセナっぽくなるのだが今までよくそれで敬語キャラを突き通せたなと思う。

しかし、あまりレベル差が開くのは良くないのでどこかでレベリングに付き合おう。


:あ、そういえば見ましたか?セトラ初のイベントが開催されるらしいんですよ

:え?

:あれ?見てないんですか?

:ホントにさっきまでセトラに入り浸ってたから見てないや

:初イベントですし頑張りましょうね?公式ページから見れますよ


セナに言われた通り公式ページを覗くとイベントの導入が書かれていた。


《イベント》

蠢く邪の欠片


ギルドが何やら騒がしい。

どうやら最近辺りの様子がおかしいらしく調査団を派遣したのだが調査団は誰1人帰還することなく行方不明になったそうだ。

ギルドは事を大きく捉え、冒険者に危険を告知し始めた。

女神の戦士たちよ、集え

君たちの存在意義を証明する戦いが始まるだろう。



イベント文的には邪神の欠片が元凶で何かが起こるのだろう。

辺りの様子がおかしい、全員参加というのを考えると街を守系のタワーディフェンスみたいになるのかな?


:見てきました?

:見ましたよ

:準備早く始めないとヤバそうじゃないですか?

:資金は貯まってるので行けますよ

:頼もしいですね、こういうのは上位になると結構美味しい報酬貰えたりするので頑張りたいですね。

:初イベントだし、爪痕残したいですね

:私はこれから少しログインしますけどイオリくんは?


一緒にレベル上げを手伝いたいところではあるのだが早めにないと明日起きれそうにないので今日は寝てしまうことにした。


:明日は講義があるので寝ます

:分かりました、またあした

:また明日、おやすみなさい

:おやすみなさい



◇セナside


「ふぅー、イオリくんにまたレベル差開けられちゃったな」


昔からよくあることではあるのだ、私もイオリくんも集中すると一気に進めちゃうタイプなのでどちらもよくそれをしてもう片方が追いかける。

そんな関係だからこそ仲良くできていたのかもしれない。


「夜だもんね、やることは1つ」


暗い暗いはずの夜の森の中で点滅する光が動いている。

セナが光虫を投げては落ちたフクロウを撃ち抜き、地上にいるモンスターはできるだけ無視するという荒業に出た結果あちこちでフクロウの死体が転がっているというホラー映画さながらの光景が出来上がっていた。


「ふふ、根絶やし......!」


夜明けまで続いたフクロウ狩りは日の出と共に幕を閉じた。

大量のフクロウの素材をイベントリに詰め込んでギルドの扉を開ける。


「......え?」

「買取お願いします」


見せられた大量の素材を前にギルド職員さんは固まってしまった。

それもそのはず特別依頼に出されているので夜フクロウには追加報酬も入るのだ。

額も多いし、フクロウだけを的確に狩っているのは私くらいなので仕方ないことなのかもしれない。


「え、えっと、あともう少しでクエスト完了なのでまたお願いします......?」

「はい、ではまた」


懐が潤ってルンルン気分ではあるがそろそろ矢も耐久も尽きそうなのでイニティムに戻って物資を補給してから考えよう。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ちょっと体調崩しましたので中途半端ですがここまでですみません


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