第10話 長谷川 瀬奈

「やっとだ〜」


私は待機グループの11でかなりの時間を待たされてしまった。

さっき掲示板で流れてたのは昔一緒にゲームをやっていたイオリくんで間違いない……と思う。

でも、顔は戸崎くんにめちゃくちゃ似てた気がするし。

勘違いだったら怖いし、ちょっと聞いてからにしようかな……


「まあ、考えても仕方ないよね!」


リアルな妖精さんが居たり。

キャラクリはリアルスキンをいじって夢を詰め込んでみる。

昔から白髪で目が赤い子可愛いなって思ってたんだよね。


「うん、結構理想かも〜、自分の面影もちょっと残ってるし、胸も……うん!」


小さいなんて言わなせない、あるにはあるのだ、着せ痩せするタイプなだけ……

職業は召喚士かなぁ、レティアの頃、お気に入りだった黒猫ちゃんが今作にも居るといいんだけど。


召喚士は結構、地雷職だからあのパーティメンバーだからこそ許されてたけど、会えるまではかなり苦行かもなぁ。


今作でも仕様は変わってないらしく、召喚するのに魔石が必要でコストが重かったり、パーティに数枠空きがないと本領を発揮出来なかったりとかなりの制約がある。


「かといって魔石が大量にあれば無双できる訳でもないから弱いんだよね〜」


昔、レティアでPvPの大会が開催された時には召喚できる召喚士がチートじゃないかと騒がれたが蓋を開けてみれば魔石の使用制限がありカツカツの魔石に頭を悩ませることになった。


「とりあえず街を出てみようかな」


色々街をフラフラしながらゆっくりとギルドの方へと進んでいく。

サクッと登録だけを済ませると街を出てみる。


「ん〜、人だらけだなぁ、歩きながら狩れそうなモンスター探そ……」


サービス開始日なだけあってなかなかに混んでいて今日はまともにレベル上げが出来なさそうだ。

歩いていればイオリくんと思わしき人と会えるかもしれないしあちこちを歩き回りながらレベル上げをする。


セナ Lv5

HP 100/100

MP 50/50

STR 10

VIT 10

INT 20

DEX 30

AGI 20


使う武器は弓なのでDEXをあげることで威力をあげる。

防御を捨てるのは後である程度防具を装備することで誤魔化せるからだ。

召喚士は器用貧乏だしパーティ枠を奪うしないないだらけでレティアの頃も人気職業ランキング堂々の最下位を突き進んでいた。

ここまで来ると不憫すぎて泣けてくる。


「はぁ、早く、みんなに会えないかな……せめてイオリくんに会いたいよぉ」


そんなことを呟きながらもセナが放つ矢は全てがモンスターの頭に吸い込まれていくかのように命中していく。

本人がリアルで弓道、武道、剣道と色々な物をかじっているのが原因で基礎スペックが高いのだ。

弓の才能は特にずば抜けていて産まれてくる時代を間違ってると友達にからかわれている。


「ふぅ、やっぱりゲームだとより一層当たりやすいね〜」


モンスターからすればこれ以上に恐ろしいことはないだろう敵対する前に既に矢が自分の頭に刺さっていて絶命するのだから。


「なにこれ」


必中

モンスターに対して連続で100回遠距離攻撃を命中させる。

効果

遠距離攻撃の威力+1%


狙撃手

モンスターに気づかれる前に倒す。

効果

戦闘に入る前の一撃の威力+10%


致命の射手

モンスターの急所に連続100回弓の攻撃を命中させ

る。

効果

急所に攻撃が命中した時に敵のスキルを0.5秒使用不可状態にする。


「なにこれ、めちゃくちゃ強いじゃん」



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

セナちゃんの職業なかなか決まらなくて、投稿遅れてすみません。

召喚士の詳しい説明は次の瀬奈回のあとがきで詳しく書こうかな。







  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る