第4話 微笑ましい老夫婦?(2)のつづき・・

 あな~恐ろしや! (1)のつづきですが、れいの微笑ましく感じた老夫婦、奥様が不吉な使者の象徴(田舎では死を報せる鳥)である真っ黒なカラスたちにニコニコと持参のエサを与えだして、一羽だったのがいつの間にか3羽になっており平和の象徴の鳩様とエサの取り合いなどし始めたのでした。ベンチの旦那様は何事もないように池のコイたちにエサやりですが、婦人への注意はなく気づかれてもいないようでした。


 実はここは運動公園の中で唯一の池であり、若いご夫婦が小さい子供たちと虫取りや鯉のエサやりを楽しみにしている憩いの場所で、子供たちだけでも小遣いでエサを買って、寄ってくる魚たちと楽しく過ごしているのです。カラスくんもおとなしい時には何もせんですが、本当に腹減っている時は人が持っている物でも狙いますので、とにかくエサやりはイカンとです。鳩くんたちはそこまではせんけど、野生動物へはあまりエサはやらないほうがいいですね。


 本当ならば、びーる男爺さんが「なんばしよっとね!カラスにエサまいたらイカンぜよ~(龍馬ふう)」と、一声叫んで厳しく諭さなダメだったんでしょうが、にこやかな老夫婦の空間に入れず、人としてやっぱりなかなかできませんです。🌊だ🌊だ

 カラスがお腹すかしてイタズラせずに、子供さんたちに危害を与えないよう祈るばかりで、近寄ってこないように注意するのみですね。


 その後、びーる男爺さんが散歩するときには、今日はあまり見かけたくないと思っていても、どこかしらでほぼ100%ご対面してしまうのです。そして殆ど手つなぎお散歩か、旦那様の上着の裾を奥様が握りしめておられます。このスタイル、普通の年寄り見習い(笑)としていつの間にか嫌気を感じてしまうようになってしまったのです。


 ご自宅や何処ででもこのまんまなんやろか?とか、お互いくっつきすぎて息苦しく感じないとやろか?とか・・、自分にあてはめたとき、嫁さんとはかなりフリーにお互いの生活を尊重しあっていて(ほぼ家庭内別居)干渉してないので、老夫婦の距離感が全く信じられんとです。🌊だ&(笑)


 ただ、この雰囲気でひとつ考えられるのは、老夫婦のどちらかがもしかすると、認知症気味なのかもしれない、のかな~ と思ってしまっています。いづれにせよ、足腰はまだまだお元気みたいですので、仲良くお散歩されることを期待しております。

 


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