第3話 何とも微笑ましい 老夫婦かな~?(1)

 本日ホワイトデー、長崎の片隅にもようやく春らしい暖かさが戻ってきましたとです。実話、先月のバレンタインデー前に、パート勤めしているとこの班長さんがびーる男爺さんや若いお母さんたちに通達がありまして、「うちの会社では、コロナ禍に入ってからやけど義理チョコほかのやり取りは一切やらなくなったので、今年も気づかいはまったく必要なかけんね~」となって、当たり前ですが当日は 無(笑)

 ですから、当然にしてお返しのマシュマロなどもなく、爺さんほっとしてた一日でした。


 ところで、本題です。のどかな運動公園の散歩者さんたちですが、スマホおじさんは、悲しいかなまたスマホにつんのめって黙々と歩きよらしたです。筋骨隆々のシュワちゃん爺様は行方不明(時間がズレとるだけかも?)だったので、今回はもの凄く仲の良いみたいな老夫婦の観察日記を書き記します。


 そのお二人に気づいたのは、かれこれ半年以上も前だったと思います。たしか、日差しが暑く感じられたころで奥様が日傘をご主人にかるく差し伸べながら、ゆっくりと歩いておられ、たぶん70代後半から80代くらいかなあと思いつつ、お二人のそばを通りすぎたのが最初です。


 翌週は、びーる男爺さんが軽く体操などをする池のほとりで見かけました。例のごとくお二人一緒にと言うか、今回はおてて繋いでいらして、池のすぐそばにあるベンチに腰掛けられたのです。それから、奥様がおもむろにきんちゃく袋からビニール袋を取り出して、旦那様に何やら渡されたかと思うと二人一緒にコイたちへのエサやりが始まったのでした。そこには安価ですが公園備付けのエサがあるのに自前で賄っていらっしゃったのです。


 そのご暫くすると、遠くから目ざとくカラスなどもそのエサを見つけて 、ヒラリヒラリと近づいてきたのです。すると老婦人、怖がって避けるのかと思いきや、何を思ったか、よしよしと言いながらカラスにまでエサを与えだしたのです。

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