第2話 何故か説諭好き?mitaiな 散歩者

 運動公園散歩コース2人目の主人公(お客様)は、全身格闘技でもやっていたのかと思うほどのがっちりした体格の初老のオジサンです。初老と言っても、びーる男爺が長袖着ているようなときでも半そでTシャツとジーパン姿で、多分70歳前後だと感じられますが、見かけたおりにはいつも足取り元気よく散策されています。公園ではたくさんのお年寄りが友達同士でつれ添い、たまには4~5人のグループで一か所に集まり談笑されたりもしておられますが、このオジサン殆ど一人歩きでグループにも参加されていないようです。


 何故に二番手に推薦したのかと言えば、前話の若おじさん同様に一人黙々と散歩されるのかと思いきや、健康オバサン(失礼)や若めの女性にはとにかく元気に挨拶をされ、顔見知りには何かと話題を振っておしゃべりに興じられるのです。(笑)

また、中高生が休憩して居ようものなら、目ざとく見つけて近寄りつつ一声かけて、男女関係なく上から目線のお話が始まるのです。


度々近くをやり過ごす機会があるのでそのお話の端々が聞こえてきます。


「君たちは何処の学校ね? 何の運動をしよると? 〇〇学校やったら××校長とか△△先生は、まだおらすとやろか! よく知っとるとばい・・」

とか、

「その運動やったら・・・基礎練習をきちんと練習しとかんばダメぞ! などなど」


5分どころか10分は軽く説諭みたいな貴重な?お話が続いているみたいです。終わってからも、別の場所でまた始まっているのです。わしは若い子たちと楽しくコミュニケーションできるとぞ、などと言いたげな感じが身体からあふれているのでした。


そこでびーる男爺が声を張り上げて言いたいのです。


「黙らっしゃい!」

「上から目線で学生さんたちに迷惑かけたらイカン! 見ず知らずの自分の父親よりも年取ったオジサンに、説教される筋合いはなかと~」


などと。たとえ違ってても頷かざるを得ない状況で、自己満足するための説諭話など、誰も聞きたくはないですよね。tada、意外と子供たちも親孝行みたいな感じで、話に併せているかも知れんですが。(笑)


 最近、びーる男爺の運動日数が減っているせいかもしれないが、このガッシリ半そでオジサンに会えてないのが少し気がかりみたいです。もしかして、病に倒れたかな? いや、ほぼ100%それはないだろう~、で、今回はおしまい。


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る