贈るる言の葉・運動公園の散歩者

妖怪老人びーる男

第1話 黙々とスマホ覗きで お散歩する方へ 贈るる

 この案件はびーる男爺さんが体現したお話で、自身も齢とって運動不足を補うために週末のお休みで運動公園を散策している際に、度々お会いする50代前後のオジサン?についてのお話です。


 主人公は、いつもと言うよりは殆ど同じ格好(ジャージ類)で同じコースを、スマホを右手に持ちイヤホーンコードがポケットから繋がっている状態で、スマホに集中しながら散歩されているのでした。約3kmのコースを2時間くらいは歩いておられました。びーる男爺がほぼ1時間くらいなので、なかなかの運動量と思われます。Tonikaku 下を向いて、ニュースを見ておられるのやら音楽を聴いてるのやら、はたまた動画などを観られているのやら、気になっておったのです。


そこで一言、

「ちゃんと前を向いて歩きなさい! そんなお散歩では、気晴らしどころか、逆にストレスが溜るバイ! 何ば考えとっとね~」


などと言いたかったのですが、若干お相手の体格がよく、びーる男爺さん都合よく発言を控えています。(継続中)あれじゃあ、季節や景色などの移り変わりや、小さい子供たちの笑顔、そして中高生たちのスポーツに熱中する姿は見えるはずもなく、本当に可哀そうと感じてたのです。


 ところがです、何ということでしょう、先週のお散歩では両手フリーにて前向きに散歩されているではあ~りませんか❣ たまたまだったかも知れんとですが、大変ビックリして尾行しようかななどと思いましたが、ちとばかり気が引けてやめました。びーる男爺の念が通じたのかわかりませんが、大変喜ばしく思った次第です。


 今週、郷土のサッカーチーム:Vファーレン(J2)は惜しくも負けってしまったので、来週のお散歩の際は勝利(V)して、尚且つスマホオジサンがちゃんと前向いて散歩してるのを祈念しつつ、記念すべき第1話はおしまい!


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