第5話 そういえばもう一人 エサやりびとが

 仲睦まじい老夫婦?への言の葉を書いてたら、もう一人不遜なエサやり人の事を思い出してしまいました。その方は善良な市民散歩者ではなく、有ろうことかみんなが憩いの場としているこの運動公園の、環境管理者の責任的な立場にある人ではないかと思われるのです。いつもかご付きの自転車(ママチャリ)で園内を巡回されており、公園内で花壇の花の移植や草むしりなどされているシルバーの方たちと談笑されているのです。


 正確にはいつ頃だったかはっきりしませんが、ほぼ10年くらい前だったような気がします。その頃、夏場に子供たちが楽しみにしている「わいわいプール」のそばの灌木(ツツジ)の陰で野良猫にエサやりを毎日されていました。さらには、他の場所では、最初は何をされてるのかわからなかったのですが、パンくずみたいなのを大木の幹回りにまかれていたのです。すると、木の上にいたのかカラスが2~3羽舞い降りてきて、それをついばみ始めたのです。


 その後も何回となくお見受けしていたので、こりゃイカンなあと感じて、公園を管理する県の事務所に連絡しようかな?など考えていたのです。がが~ッ、そんなある日、先ほど話した灌木のところに3ヶ所ほどA4くらいの大きさの札が下げてあったのです。「動物にエサを与えないでください・・(運動公園管理者)」みたいな文言が記してありました。


 多分、どなたかわかりませんが、びーる男爺さんと同じように感じた方が県に連絡し注意されたのだと思い、安心したのを覚えています。

 そのままなら良かったのですが、昨年あたりにその看板みたいなのが風に飛ばされたのか、または撤去したのか不明ですが、見えなくなってしまったのです。そして、またぞろ例の自転車に乗った管理者風のおじさんが、性懲りもなく野良猫へのエサやりを再開したのです。


 猫は2匹だと思うのですが、同じトラ模様のネコで〇〇と太っており、決まった時間にお出ましになっているみたいです。こりゃあイカンですね~。自分ちに連れて帰って世話する気は全くないみたいで、後々の悲しい姿が想像されます。


 「アンタ!なんばしよっとね~!!」などとほざく元気は、相手がちと厳しいので、様子見て関係先に投書しようかなあ?などと。思うこの頃です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る