05 東京百鬼夜行

 結局この夜の火災で浅草の象徴たる256重にごろじゅうの塔は、部分焼け程度に収まった。中の小坊主モデレーター数百名は二酸化炭素ガスによる消化システムに巻き込まれ即死したが、いずれはデータになる身、あまり問題にはされなかった。

 幸いに延焼もなく、人々はまた、明日はどうやって観光客から搾り取ろうか考え始めている。だがそんな中にもなぜ、よりにもよって256重にごろじゅうの塔が燃えたのか、原因の邪推、噂話は止まらず、野火のように拡がっていった。

 曰く。都からの違法ID売買に対する警告。二次元教団カルト・オブ・オタクとの宗教戦争。契約同盟ハンターズアライアンスがついに東京最高賞金首の一人、大僧正アドミニストレーターBoneToonボントゥンの捕獲を企てている……などなど、噂は百花繚乱の様子を見せたが、半分以上は、同じ内容だった。


「日本が……」「…………忍者……? 本当に……?」

「………………電子戦への牽制……」「近々……全面的に……?」

「……トイレットペーパーを……」「いや水と米を…………」


 …………まったく、なんて一日だ。

 浅草、地下第三層にある馴染みの漫画喫茶に潜り込み、おんぶしていた色葉を寝かせてやると、ようやく一息つけた。三畳程度、まるで棺桶のように狭い部屋だが……これでもこの店で、一番広い特等席。事務所に戻るわけにもいかないので、今はここにいるしかない。しばらくは野良医者メディックを呼んで怪我の手当をしてもらったり、浅草の情報をチェックしたりと忙しく過ごし、時計も深夜の二時を回り、ようやく落ち着いた。端末の画面にはA―Knowエノウからのメッセージ、添付ファイルには里咲用の都民ID。まったく、しぶといヤツだ。返信をしようとして少し迷い、今はやめておいた。どこに忍者の目があるか、わかったものではない。

 ………………まったく、今日は本当に、なんて日だったんだ。

 痛み止めのまだ残る、少しぼんやりした頭ながらも、なんとか考えをまとめようとする。

「…………ねえ、久太郎くん。ちゃんと、教えてくれないかな」

 すやすやと穏やかな寝息をたてる色葉を見下ろしながら、里咲が呟いた。まだ彼女から、あの地下で依頼をしてくれないかと頼んだ返事を、はっきりとは聞いていない。

「………………色葉には…………親が八人いましてね」

 しばらく逡巡したが、諦め、端末前の座椅子にどっかりと沈み込みながら、久太郎は言った。

「……どういうこと?」

「家庭の事情が複雑って言ったでしょ。色葉には、親が八人いるんです。いや、十人か」

「…………へ?」

「……最初からちゃんと、話した方がいいですね……」

 久太郎はそう言うと、色葉との出会いを語り始めた。


※※※※


 新宿の夜を、百鬼夜行がうろついている。

 そんな噂が囁かれ出したのは、今から数年前のことだった。

 当時、奴隷労働の泥沼から抜けだし機動配達人ピンポンとして生計を立てるようになっていた久太郎は、その噂を鼻で笑っていた。なんでも百鬼夜行は東京の夜の闇に潜み、人を捕らえて喰い散らかすという。

「ばっかばかしい、よりにもよってなんで百鬼夜行なんだ? カラカサお化けにだいだらぼっちに子泣きジジイやらのパレードを、現代人がどうやって怖がれってんだ」

 機動配達人ピンポン向け超高カロリーメニューを出す、地上第二層と三層の間、天井横町てんじょうよこちょうの名店、Z楼ズィーロウ本店で久太郎は言った。ゼンマシ天丼の飯粒がカウンターに飛ぶ。

「いやいや、そんななまっちょろい妖怪じゃないらしいぜ、出るのは。夜叉やしゃ阿修羅あしゅらに、両面宿儺りょうめんすくな! 捕まったらとって喰われるんだと!」

 噂好きの機動配達人ピンポンが仰々しく言うが……。

「あほくさ……だいたいなんで夜叉とか阿修羅ってわかるんだよ、今の東京じゃ、夜叉みてえな顔したヤツも阿修羅みてえなヤツも腐るほどいるだろ」

「そいつが自分で言うらしいよ、私は夜叉よぉ~! おれは阿修羅だぁ~! ってさ! 契約人ハンターが何十人もやられてて、内々でヤミの懸賞金かけてて、噂じゃ悪賊ギャングとロリィタも目をつけてるってよ」

 楽しそうに、大げさな身振り手振りも交えて言う。

「はぁ……? わざわざ夜叉だ阿修羅だって自己紹介してくる頭のヤバいヤツに、ゴリゴリ武闘派の契約人ハンターが殺せるわけないじゃん。その噂を流したやつ、派閥技術ファクトも知らない新人の不法上京者なんじゃない?」

 派閥技術ファクト

 東京の八つの派閥ファクション、それぞれが固有に持つ、特異な技術の数々。これこそ、東京を世界唯一の積層都市たらしめるもの。派閥協定コードと異名を持つ都条例において派閥技術ファクトは、各派閥ファクションが独占・排他的に有する技術であると認められ、その流出やコピー、再現は死刑に相当する。

「ってなると……ここにいる誰かが百鬼夜行の一人って可能性もあるか? 誰だ!?」

 隣の機動配達人ピンポンがおどけて言うと店中が笑った。ここにいる機動配達人ピンポンの十割が不法上京者だ。派閥技術ファクトについては誰もが知っていたけれど。

「オレが聞いた話じゃ悪賊ギャング賊長ビッグチーフが襲われたらしいぜ、あの殺人狂、賞金首の矢車やぐるま。とにかく派閥ファクションの人間が狙われるらしい」

 テーブル席にいる機動配達人ピンポンも噂話に参加してきた。こうして機動配達人ピンポンが集まる店に数時間もいれば、都内に漂う都市伝説の類いはだいたい収集できるだろう。

「矢車ぁ……? それじゃ百鬼夜行だって、千鬼夜行ぐらいにバラバラにされたんじゃねえの?」

「わざわざ派閥ファクションの人間を狙うなんて、なぁ……スカっとする話だなぁオイ」

「んなこと言ってるとぉ、今度はお前さんが狙われるかもよぉ?」

「バーカ! オレたちみたいなのを襲って、何を得るってんだそいつは? 今まで機動配達人ピンポンはだーれも襲われてないんだろ? 誰かが見たのを聞いた、ってヤツだけでな!」

 機動配達人ピンポンは基本的に、派閥ファクション無所属の人間たち。もっともこれは、ほぼすべて都民ID未所持のため属したくても属せない、というのが正直なところ。足軽悪賊フットライツギャング解脱走者院ブッダ・ハッカーズ・アカデミーはやや例外だが……この二派閥ファクションに属するのはすなわち、盗みも殺しも強姦も放火も日常茶飯事の悪党になるか、端末の中にいるデジタルの自分を見ながら自殺するのを意味する。志すのはかなり特異な人間だけだ。

「あっほくっさ~……」

 久太郎は天丼をかき込み茶で流し込むと、代金をカウンターに投げ、立ち上がり言った。

「僕が百鬼夜行に出くわしたら、言っといてやるよ、お前ら機動配達人ピンポンが怖くて手出しできないんだろ、ってさ。ごちそーさまー」

 一瞬の沈黙の後、店が爆笑に揺れた。

 東京で機動配達人ピンポンを恐れる者などいない。いや、事故を起こさず五体満足で一年間勤められる確率は五十%、という仕事につかざるを得ない哀れな人たちだから、あまり関わり合いにならない方がいい、という風には思われているが。

 久太郎はそんな笑いを背に店を後にし、お、結構ウケたな、と上機嫌で午後の配達を始めた。


※※※※


 東京機動配達人ピンポン節 作詞・作曲:樫村久太郎


    どいた どいたよ 機動配達人ピンポンが通る

    一二三四五ひふみしごキロ 三四五六百円さんしごろっぴゃくえん

    じゃら銭集めて 一ヶ月集めて

    家賃払えば すっからかんのかん


    そこを そこのけ 機動配達人ピンポンが通る

    墜落 衝突 通り魔 強盗

    あの世の道のり よりどりみどりで

    命と体は 一つのみ


    いそげ いそげや 機動配達人ピンポンが通る

    おどき おどきよ ぼっちゃん じょうちゃん

    宿題忘れず 立派に育ったら

    機動配達人ピンポン見たなら 唾を吐け


※※※※


 いつものように小声で歌いながら午後の配達をこなし、十五時頃。実際に出会った百鬼夜行は、予想していた存在とまったく違った。そもそも夜ではなかったし、百でもなかったし、人を殺して喰う鬼ではなかったし、わざわざ派閥ファクション相手に喧嘩を売る命知らずでもなかった。

 だが人であるかどうかは怪しかったし、命があるかどうかは、わからなかった。

 新宿、地下第二層。

 配達先である路地に落下していった久太郎は、いやな予感を覚えた。

 見下ろした先に立っているのは黒づくめの男と、一人の少女。

「だあああああああらっしゃああああ!」

 久太郎が落下を始めた上空三十メートルからでも、男の叫び声が聞こえた。同時に剣戟じみた金属音。笑い声。いや……嗤い声と書いた方が合っているような、そんな声。

「おい、なあ、二つだけってこたぁ、ねえだろう……!?」

 男が、両手に持った金属バットで少女に襲いかかっていた。その動きはまるきりでたらめ、洗練のかけらもない素人丸出しの動きだったが……嵐を貫く一筋の稲光のように素早かった。久太郎はゴーグル越し、その軌跡しか追えないほど。

 だが少女は顔色一つ変えず、手にした刀で男の攻撃を防ぎきっている。

 ………………ヤバ案件か……。

 内心でため息をついた久太郎は、路地を囲むビルの壁面に着地。座り込んで成り行きを見守ることにした。暴力沙汰最中への配達は、機動配達人ピンポンの世界であれば日常だ。殺人現場だろうが人質籠城現場だろうが、注文があれば配達するのが機動配達人ピンポン。手間取るから配達件数を稼げなくなるのがツラいが、どうしようもない。レンズによれば配達相手は……。

 ……八人?

 久太郎は少し首をひねってあたりを見回した。配達場所はこの路地なのだが、受取人には八人の名前が並んでいる。珍しいが、ない話ではない。先週は十五人の受取人相手に乱交パーティ用の器具を五キロ分配達した。

 だが眼下の路地に、闘っている二人以外に人影はない……というか、どうやって入ったのかもわからない空間だ。道はなく、四方をビルに囲まれ、複雑な地権の問題で産まれてしまったような、細長い十五メートルほどの空間。さらに。

「もっとだよ、もっと見せろよ!」

 げらげら嗤いながら叫び、それでもバットを振るうことをやめない男。

 黒いライダースーツ。黒い疾靴テックス。振るうバットも黒い。唸る狼のようなその顔は、東京都民なら誰でも毎日一度は見る顔。

 東京都最高額賞金首の一人にして足軽悪賊フットライツギャング賊長ビッグチーフ矢車笑太郎やぐるましょうたろう。推定殺害数千七百六十二人、東京都最高戦力と呼ばれる警士大将マスターサムライを相手に、ただ一人引き分けた最悪ザ・ワーストと呼ばれる男。屯所こうばんはもちろん、駅や役所、あちこちに彼の賞金ポスターが貼ってある。

 その彼が、矢車が、少女と殺し合いを繰り広げている。身長百三十センチ程度、どう見ても十歳前後にしか見えない、刀を手にした少女と。

 おまけにその戦いは……互角。少なくとも互角に、見える。

 矢車が彼専用の黒い重金属プルトバットをすさまじい勢いで振るうも、少女の刀はそのすべてを逸らす、受け流す、避ける。獣が暴れ狂うような矢車とは対照的、洗練された動き。まるで演舞だ。刀はバットに触れるたび徐々に赤熱していき、やがて陽炎を立ち上らせるほどの灼熱に染まる。ということは、あれは警士刀サムライソードだろう。警士外骨格サムライアーマーからエネルギーの供給を受け、コンマ数秒の間に最大破壊力に到達するはずだが、今は剣戟での衝突時に発生する物理エネルギーを蓄えるのみ。だがそれでもいずれ、一振りで人間など跡形もなく消し飛ばせる力になることは間違いない。超常の力ですべてを切り伏せる警士サムライたちの誇り、警士刀サムライソード。ということは、あの少女が警士サムライ……。

 ……うそぉ……? 警士庁サムライレギオンそこまで人材不足なん……?

 また一合、バットと刀を打ち合わせると、少女はその勢いで背後に跳び、背中からもう一振りの刀を抜いた。だがその背中には特に鞘も、何も背負っている様子は見られない。

 …………悪賊ギャング派閥技術ファクトじゃん。

「っっかぁ~~~! 惚れ惚れするぜ協定破棄者コード・ブレイカー! ガキのくせして気合い入ってやがる! なあ、頼むぜもっと見せてくれよ!」

 ゲームのアイテムボックスじみた亜空間を携帯し、そこから多種多様な武器を取り出す。これこそ悪賊ギャングたちだけが使える派閥技術ファクト、の、はずなのだが……。

 少女はよく通る声で言う。

「そんなに見たいなら……見せてあげる……三重認証トライ・ペルソナ……ッ! 阿修羅あしゅら!」

 そう言うと、灼熱に滾る二振りの警士刀サムライソードを……背中にしまった。かと思うと、そこから出てくるのは、黒い小銃。黒い長方形をただ組み合わせただけのような、洒落たところ一つない無骨なデザインのそれは、都民ならば誰もが知っている形。

 東京正規軍メトロ・フォース制式採用、百式小銃。

 弾倉を必要としない世界唯一の銃……とはいえ、東京正規軍メトロ・フォースの銃器はすべて、そうなのだが。彼らの派閥技術ファクトは無限の兵站。弾薬、食料、医薬品、あらゆる補給物資を無尽蔵に持ち、すべての武装はそれを前提にデザインされている。そして当然、フォースの人間以外は使えない。

「ハっ……! ハハハハハハハハ! イカすじゃねーかよ! なあ、おい! てめえ、やっぱウチ来いよ! オメエは最高の悪賊ギャングになるぜ! オレが保証してやる!」

 銃口が自分に据えられていても、矢車は狂喜の笑いを響かせるだけ。少女は無慈悲にトリガーを引く。亜音速に達する六.九mm弾が秒間十三発。矢車の体に着弾。

「オイオイオイオイマジでマジのマジモンじゃねーかよマジで! この前撃たれた時とおんなじだぜマジで! フツーのライフルよりでかくてよぉ骨の砕けっぷりがちげえんだよ連中のは!」

 だが。

 銃弾に体を貫かれながら、矢車はただ嗤うのみ。そうしている最中でさえ、彼の胸を、腹を、腰を、足を、食いちぎるようにして六.九mmライフル弾が貫いているというのに、痛みの声一つあげず、血の一滴も流さない。

「……体、なにが入ってんの……?」

 少女も呆れたように言って銃撃を止める。

「夢と希望」

 嗤った矢車が、穴だらけになった腕をくいくいと振り、重金属バットを構えて見せる。

「なあ、足りねえぜ、もっとだ、もっとあんだろ協定破棄者コード・ブレイカー……全部見せろよ、なあ、おい! そしたらオマエ、面倒くせえことすっ飛ばしてウチに入れてやっからよ!」

 ……狂って、る。

 派閥技術ファクトの同時使用、そして五十発近いライフル弾に体を貫かれても生きている男、あり得ない現実を見た久太郎は思わず身じろぎし、はいていた疾靴テックスが壁を擦り、ぱらぱら、アスファルトの欠片が落ちる。

 その音に反応した矢車が、跳んだ。

 一瞬にして久太郎との距離をつめ、狂喜の表情で重金属プルトバットを振りかぶる。

 ……ほ、ほんも……

 の、を思い終える暇もなく、ぴたり、久太郎の鼻先でバットが止まる。風圧で顔が歪む。

「……あ、機動配達人ピンポンさん?」

 こくり、こくり、ゆっくり、頷く。

「やーー! お疲れお疲れ! すまんね、あいつの関係者かと勘違いしちまった! お詫びってわけじゃねえけど、これで暖かいもんでも喰ってくれや! ちっと汚れてっけどよ!」

 殺気が嘘のように消え失せ、ポケットから出した貴金属をひとつかみ、久太郎のポケットにねじ込む。それから少女に振り向き、予告ホームランのようにバットを突きつける。

「結構頭使ってんじゃねえか! ますます気に入った、が……水入りだ、また来るぜ!」

 そう言い残すと、ロケットのように天井近くまで加速し、飛び去っていった。

 呆然とする久太郎はしかし、一息ついて少女の元に降りていった。

 だがよくよく見てみると……少女、と呼べるかどうかさえ危うい存在だった。年の頃は十かそこら。獣のようにぼさぼさな頭、薄黒く汚れた入院着のようなもので小さな体を包み、あちこち汚れた顔の中、らんらんと光る目で久太郎をにらみつけている。

「……遅い」

「あ、す、すいま、せん……?」

「ん」

 少女が指を、にゅい、とさしだしてくる。認証だ。だが……。

「えーと、すいません、データだと、八名様にお届け、となってるんですが……」

 もう七人の認証がない限り、荷物を運ぶ籠、キャリアは開けられない。だが少女は首を横に振り、ん、ん、と指を突き出す。困り果てた久太郎は、とりあえず、腕につけている配達用端末を差し出す。

 少女が小さな親指を端末に押し当てた瞬間。

 ぴぴぴぴぴぴぴぴんぽん。機動配達人ピンポンの由来である小気味よい認証音が、八連続。驚いて目を落とすと、八人がしっかり認証したことになっていて、ぷしゅっ、と気の抜けた音と共に、キャリアのロックが開く。反射的に下ろし、中を開け、服屋のロゴが入った袋を差し出す。少女は無表情にそれを受け取ると、小さな腕で抱きしめ、呟いた。

「これで……自由だ……」

 言うが早いか、糸を切られたかのように体から力が抜け、その場に倒れそうになったところを、久太郎は慌てて抱き留めた。

「ちょ、ちょっと、お客さん!?」

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