いけいけ勇者様73

最上司叉

第1話

勇者は部屋の隅の穴を通って行った街の族長からもらった袋を開けた。


【コロン】


「?何だこれは?」


勇者の手のひらには小さい薬みたいなのがのっている。


勇者はこの薬みたいなのはなんに使うのか分からない。


勇者は薬みたいなのを袋に戻してベッドの横のサイドボードの引き出しにしまった。


そして日課のドラゴンの女との訓練に向かう。


ドラゴンの女との訓練中にふと気になり今日が何日かドラゴンの女に勇者は聞いた。


「おかしな事を聞くのう」


「今日は10日だのう」


「10日!!」


「どうしたのかのう?」


「…いや…なんでもない」


「?」


ドラゴンの女は勇者の反応を見て心配している。


勇者が驚くのも無理は無い。


あの街で1日過ごしたことは間違いない。


だがあの街に行った日の日にちをドラゴンの女が答えたのだ。


どういうことだ?と勇者は必死に考える。


考えても分かるはずは無いのだが。


あの街で過ごした1日が無かったことになっている。


あの街の族長がくれた薬みたいなのはなんなんだ?


勇者はあの街の族長がくれた薬みたいなのを処分することにしたが何処かに捨てて拾った人が万が一飲んだら取り返しのつかないことになる。


そう思うとどうすれば良いのか勇者は分からない。


「…あっ!!」


そして勇者は薬みたいなのを持ちある魔族を尋ねた。


【コンコン】


「どなたですのじゃ?」


「いきなりすまない」


「勇者殿ではございませんか!」


「久しぶりだな爺や」


「本当ですぞ」


「聞きたいことがあって」


「なんですかな?」


「これを見てくれ」


勇者はあの街の族長にもらった薬みたいなのを爺やに見せた。


「!それを何処で手に入れたのですかな?」


勇者は爺やにあの街での出来事を話した。


「そんな事があったのですか?」


「あぁ」


「その薬は絶対に飲んではダメですぞ!」


「やっぱりか」


「その街の住人になってしまうのですぞ!」


「そうか…」


「この薬はこの爺やが責任もって処分しますぞ!」


「あぁありがとう」


「任せるですぞ!」


「頼んだ」


そして勇者は勇者と仲間たちが住む家に帰って行った。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

いけいけ勇者様73 最上司叉 @moemee

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

同じコレクションの次の小説