蟠竜飛騰(ばんりゅうひとう)～坂本龍馬

第三部 騒乱の都

これまでのあらすじと、主要登場人物

【これまでのあらすじ】

　江戸で剣術修行中だった龍馬は、福井藩主にして幕府政事総裁職（ばくふせいじそうさいしょく）・松平春嶽（まつだいらしゅんがく）を介し、勝海舟を紹介される。

　勝の海防案と、日の本の海軍を作るという意見に魅せられた龍馬は、勝海舟の弟子となる。

　土佐勤王党に入っていていた龍馬だが、武市半平太のやり方に疑問を感じ、龍馬は土佐を脱藩する。

　摂津（せっつ）・兵庫津近（ひょうごつちか）くの神戸村に、海軍塾と海軍操練所を築くため、各地を飛び回る龍馬と勝海舟。

　そんななか、徳川第十二代将軍・家茂（いえもち）が上洛、朝廷に対し攘夷決行を五月十日と述べた。

　だが、幕府は動くことはなかった。

　しびれを切らした長門国・長州藩は、馬関海峡（ばかんかいきょう）において攘夷を決行するのだった。

-----------------------------------------------------------------

【登場人物】

◆坂本龍馬（さかもとりょうま）　…　土佐藩郷士（とさはんごうし）。土佐勤王党に入るも土佐を脱藩、勝海舟の弟子となる

◆坂本乙女（さかもととめ）　…　坂本家三女、龍馬の姉。男勝りな性格で、龍馬を強くするため鍛える。

◆坂本権平（さかもとごんぺい）　…　坂本家嫡男、龍馬の兄。

◆武市半平太（たけいちはんぺいた）　…　白札という郷士の中でも上士格の家柄。土佐勤王党盟主。

◆平井収二郎（ひらいしゅうじろう）　…　龍馬の幼馴染みの一人。土佐勤王党の一人。

◆岡田以蔵（おかだいぞう）　…　土佐勤王党の一人。またの名を人斬り以蔵。

◆近藤長次郎　…　饅頭屋の息子。海軍塾生。

◆沢村惣之丞（さわむらそうのじょう）　… 元土佐勤王党。現海軍塾生。　

◆山内豊信（やまうちとよしげ）　…土佐藩十五代藩主。のちの山内容堂。

●神戸、京編---------------------------------------------

◆土方歳三…新選組副長

◆沖田総司…新選組一番隊組長

◆勝麟太郎（しょうりんたろう）　…　江戸っ子気質の旗本。またの名を勝海舟

◆桂小五郎 …　長州藩士。神道無念流・練兵館塾頭

◆久坂玄瑞（くさかげんずい）　…　長州藩・尊王攘夷派志士。

◆高杉晋作（たかすぎしんさく）　…　長州藩・尊王攘夷派志士。

◆お登勢（とせ）　…　伏見寺田屋の女将

◆幾松（いくまつ）　　…　桂小五郎の馴染みの芸姑（げいこ）

◆孝明帝（こうめいてい）…今上帝。

◆西郷吉之助…薩摩藩士。