◆第13章 漆野和生

(1)

 ◆第13章 漆野和生

 

 1

 

 ここは、どこだろう。

 

 ぼくは暗い場所にいる。

 暗くて、静かで、そしてとても寒い。

 ぼくは眠っているのだろうか。

 眠って、夢を見ているのだろうか。

 遠くの方から、女の声が聞こえた。

 ――仕方ありませんよね。

 聞き覚えのある声なのだが、誰の声なのか思い出すことはできなかった。

 ぼくはその声に向って問いかけようとした。

 ここはどこなのか。あなたは誰なのか。

 しかし、ぼくの口はぴったりと閉じたままで、その問いを発することもできない。

 いや――口だけではない。

 ぼくは指一本動かすことができなかった。

 石のように凍り付いた体の中で動かせるのは、どうやら眼球だけのようだった。しかしその目にしたって、こんなに暗いのでは存在しないのと同じである。

 仕方がないので、ぼくは暗い世界で目を閉じた。

 闇がいっそう濃くなった。

 

 * * * * *

 

 どろり。

 

 体の中で、何かが動いた。

 

 * * * * *

 

 それから、時間が経った。

 一〇分だろうか、それとも一日――あるいは一年経ったかもしれない。

 ぼくは再び目を開いた。

 少しだけ、暗闇が薄らいでいる気がした。

 ぼんやりとした視界が捉えたのは、薄暗いマンションの一室だった。

 ぼくは床に寝ているらしく、部屋は九〇度回転した状態でぼくの目に映った。布張りのソファと水色のカーテン、横倒しになった座椅子、床に転がるマグカップ。向こうの部屋にはキャンバスが一枚、イーゼルの上に乗っている。

 そして。

 ぼくの横に、水原が倒れていた。

 水原の目は閉ざされている。唇は蒼く、肌は色を失って蝋のようだ。そして床には、すでに渇ききった大量の血液が、錆のように黒くこびりついている。

 ああ――

 ぼくはやっと理解した。

 ――ここは水原の部屋だ。

 ぼくはいま、水原の住むマンションの床に横たわっているんだ。

 だけどなぜ、ぼくはそんなところにいるのだろうか。どうしてぼくの目の前で、水原は死んでいるんだろうか。

 ぼくは記憶の糸をたどった。なんだか意識に膜が張られているようで、すぐに記憶は蘇らなかった。しかし時間をかけると、少しずつではあるがぼんやりと思い出してきた。

 そうだ――

 ぼくは水原に呼び出されたんだった。

 研究室に残されていた手紙と名刺――会って話がしたいとメールを送ったら、彼女の家の住所が送られてきたんだ。

 

 ぼくは思い出す。

 そう――あれは三週間ほど前のことだった。

 その週末、ぼくは水原から指示されたとおり、彼女の住むマンションへと向ったのだ。

 

 * * * * *

 

 一月七日、金曜日――午後七時。

 日はすっかり落ち、雲ひとつない空には星が輝いていた。

 水原の住まいは、大学からほど近くの小さな川沿いにあった。

 外壁は洒落た煉瓦風で、小綺麗な五階建てのマンション。瀬川を誘拐した夜、ぼくが車を止めたコンビニへは、川を渡って三百メートルほどで行くことができる。あのコンビニは水原の生活圏内だったのだ――と、ぼくはいまさらになって気がついた。

 エントランスに入って呼び鈴をならすと、無言のままオートロックが開けられた。

 ぼくは中に入ると、さりげなくまわりに目を配りつつ、エレベーターに乗り込んだ。玄関にもエレベーターにも、監視カメラは見当たらなかった。

 もし、彼女が知りすぎているようなら……

 ――水原を殺さなくてはいけないかもしれない。

 そう思っていた。

 エレベーターの箱の中にぼくのつけている香水の匂いが籠もった。珈琲やダークチョコレートのような、甘くほろ苦い香り。匂いの主張が強く、一度鼻腔に入ればすぐにそれと分かる独特なものだった。それはぼくの首筋にまとわりつく水原の偏執であり、ぼくの首元に突きつけられたナイフでもあった。

 エレベーターを二階で降りる。

 廊下のいちばん奥、二〇七号室が彼女の部屋だった。部屋の呼び鈴を押そうとした瞬間、かちりと音を立てて扉が開いた。

「入ってください」

 顔をのぞかせた水原はそう云うと、ぼくを室内へと招き入れた。ぼくは何も云わずに彼女の後に続いた。

 水原はひとまわり痩せたようだった。

 顔の肉がそげ落ちて、肩周りなども一目で分かるほど華奢になっている。身に纏った黒いニットが描き出す体のシルエットは、まるで柳の枝のように細く、触れればそのまま折れてしまいそうであった。

「こちらです」と水原に導かれ、ぼくは部屋の中へ足を踏み入れる。

 水原の部屋の中は半分が居住スペースで、もう半分がアトリエだった。制作スペースには汚れを防ぐためにシートや新聞紙が敷き詰められていて、その上にまっさらなキャンバスが乗ったイーゼルが立っていた。ぼくは彼女に勧められるまま、部屋の中央にあるダイニングチェアに腰を下ろした。

 水原はぼくの向かいに椅子を持ってきて座る。ふわりと甘い香りが漂ってくる。すぐに、ぼくがつけている香水と同じ匂いだと分かった。

「気づきましたか」と水原が云った。

 ぼくがうなずくと、水原は目を線のように細めた。

「先生も約束を守ってくれているみたいですね」

「ああ」

「気に入ってもらえましたか」

「そうだね。いい趣味をしているよ」

 水原は微笑んで、「珈琲でも淹れましょうか」と席を立った。

 つかのま沈黙が部屋を支配した。湯を沸かす音がやけに大きく部屋に響いた。

 ぼくは椅子に座ったまま、台所に立つ水原の後ろ姿を眺めた。長く艶のある黒髪。とても華奢で、折れてしまいそうな腰。体にぴったりと張りついた白いスカート……

 水原が黙ったままなのが不気味だった。

「言い訳をしていいかい」

 ぼくは水原の背中に向って云った。

「あの夜、君はぼくが女性を車に乗せているところを見たんだろ?たぶん、国道沿いのコンビニで。だけどあれは、君が考えているようなことではないんだ」

「先生、言い訳なんていいんですよ」

 水原はゆっくりこちらに振り向くと、微笑みながらそう云った。

「わたしは確かにあの夜、先生の姿を見ました。最近わたしは不眠症気味で、よくあれくらいの時間にコンビニへ行くんです。ですが、先生が女漁りをしようとも、売春や援助交際をしようとも、いえ、それよりもっとひどいことをしていようとも……わたしには何も云えませんから」

 水原はそう云うと、珈琲を手にこちらへやって来て、ぼくの向かいに座った。そして「お口に合えば」と珈琲をテーブルに置いた。ぼくはひとくち啜る。豆には詳しくないが、かすかに甘い香りがした。

「先生がいま何を考えているか、当ててみましょうか」

 不意に水原が云った。

「わたしがどこまで知っているか――それが気になっていらっしゃるのでしょう」

 図星だった。

 ぼくは弁解しようとしたが、それを制するように水原は「いいんです」と云った。

「先生、大事なことはひとつです。先生はわたしの手紙を読んでここへ来た。つまり先生にとって、あの日の出来事は見られたくないことだったんです。そしてそうであるなら、先生の秘密をわざわざ暴き立てるほど、わたしは悪趣味ではありません」

 そう云うと、水原は目を糸のように細めて笑った。

 ぼくは完全に主導権を奪われていた。目の前にいる水原は、本当にあの水原なのか――ひたむきで、努力家で、皆の手本となる優秀なぼくの教え子なのか――その変貌ぶりがぼくには信じられなかった。彼女はまるで妖婦だった。サロメや妲己のように、破滅をもたらす魔性の女。未知の生物が水原に擬態しているんじゃないかと思うくらい、ぼくの知っている水原とは別物であった。

 彼女はきっと、ぼくの秘密を知っている――

 ぼくは水原の目を見て、それを確信した。どこまでかは分からない。だけど、あの夜の出来事がぼくの命運を左右することだと、彼女は気づいている。たとえいま核心に迫っていなかったとしても、彼女はいずれそこに辿り着くだろう。それなら――ぼくに選択の余地なんてない。

「ぼくにどうしろと云うんだ」

 ぼくがそう云うと、水原は予想外の言葉を返した。

「先生――わたしは先生を困らせたいわけではありません。ただ、ひとつお願いを聞いて欲しいんです」

「お願い?」とぼくは鸚鵡返しに問いかけた。それが何であれ、ぼくに拒むことはできないだろう。

 水原は椅子から立ち上がり、ゆっくりとぼくの元へやって来た。甘い香りが濃くなった。

「――わたしをモデルに絵を描いてください」

「絵――?」

「そうです、絵です」

 水原はぼくに背を向け、真っ白なキャンバスが置かれたアトリエのスペースへ行った。イーゼルに乗ったキャンバスは十五号。そしてその正面には小さな木の椅子がひとつ置かれている。水原は椅子の横で足を止めると、こちらに振り返って云った。

「先生、課題を発表します」

 水原は妖艶に笑って服を脱ぎはじめた。ニットとスカートを脱ぎ捨て、さらにその下に身につけているブラジャーとショーツを外してしまうと、蛍光灯の明かりの下、一糸まとわぬ裸体が露わになる。

 水原は目を細めて笑った。そして云った。

 

「裸婦をモチーフにして自由に描きなさい」

 

 2

 

 香水と油絵具の匂いが漂う部屋の中。

 エアコンが暖風を吐く音と、衣擦れの音、そしてかすかな息づかい。それ以外に聞える音はない。

 ぼくは絵筆を手にキャンバスへ向っている。

 目の細かいF十五号のキャンバス。絵筆は豚毛の丸筆。パレットに出しているのは、イエローオーカーとバーントシェンナをベースにした褐色だ。

 ぼくの正面には、一糸まとわぬ姿の水原が、足を組んで椅子に座っていた。彼女は上目遣いにこちらを見つめ、内向きにカールした髪がひと筋、顔の前に垂れている。

 蛍光灯の冷たい光の下で、彼女の裸体は妙に官能的だった。

 無駄な肉のないしなやかな体。細い腕と華奢な肩、うっすらと筋の浮き出た下腹部、ほんのりと上気した肌。そして、服の上からでは分からなかったが、意外なほど胸が大きい。体をかき抱くようにして胸元を覆い隠しているが、柔らかく潰れたその上部に、小さなほくろのひとつあるのが肉感的だった。

 ぼくはキャンバスに筆を走らせながら、ちらりと彼女を見て云った。

「水原さん、悪いけどもう少し顔を上げてくれないか」

「こうですか」と水原が首を動かす。

「もう少し……そう、そんな感じ」

 ポーズに納得がいったぼくは黙り込み、彼女の姿をキャンバスへと落とし込んでいった。

 ぼくが筆を動かすたび、ぼんやりとした影のようなシルエットが、画面の中で形づくられた。腰回りの緩やかな曲線、足や下腹部の陰影、肌の奥底にある温もり・・・・・・云いたいことも尋ねたいことも山ほどあったが、ぼくは無言で筆を動かし続けたし、水原も沈黙を貫いた。

 しばらくすると、セットしておいたアラームが鳴る。

 休憩の時間である。ぼくは絵筆を置き、水原はポーズを解いて手足を伸ばした。

 

 ぼくが水原の絵を描き始めから、すでに二時間が経っていた。二〇分ポーズで一〇分休憩。それを四回繰り返したのである。その間にぼくはエスキースを数枚描き、ポーズを決め、油絵具を直にキャンバスへ乗せて下塗りを進めた。時間をかけすぎるわけにもいけないので、手を動かしながらディティールを詰めていったのだが、そんな急ごしらえの割には、不思議と悪くない出来に仕上がる予感があった。

 絵を描き始める前、水原は云った。

「油彩でも水彩でも木炭デッサンでも何でも良いです。ポーズは先生が指示してください。制限時間は設けません。今日一日で終わらなければ、また日を改めて来てもらっても構いません。先生の気が済むまで、ご自由にどうぞ」

 課題――と水原は云った。

 肖像画の「注文」ではなく「課題」。つまりぼくの作品は彼女に評価されるのである。

 ――素晴らしい。これは「優」をあげましょう。

 ――まだまだ改善すべき点はありますが、「可」ということにしておきましょう。

 ――先生、これでは点数はあげられません。「不可」です。

 さて……もし「優」に値する作品を描けたとしたら、彼女はそれで満足するのだろうか。満足して、ぼくへの脅迫を終わらせてくれるのだろうか。

 もちろん、それは分からない。

 ぼくを解放してくれるかも知れないし、さらに要求をエスカレートさせるかも知れない。

 だけど、彼女の要求を拒む選択肢など、ぼくには端から存在しなかった。

 ぼくは云われるままにキャンバスへ向い、筆を握った。

 初め、ぼくは彼女の意図を探ろうとした。自画像を描かせるためだけにぼくを呼び出したとは思えない。なら、裸体でぼくを誘惑でもするつもりだろうか。それとも、この事実をネタにして、さらにぼくを脅そうとでも云うのだろうか。

 だが描き進めるうちに、ぼくの意識は少しずつキャンバスの中へと没入していった。

 水原の桜色に上気した肌の色は、どの絵具を混色すれば作れるだろうか。首元から腰までのなだらかな凹凸を上手く捉えられているだろうか。最終的なマチエールをどう仕上げようか。背景とのコントラストはどうか。蛍光灯の冷たさを表現するには、もう少し寒色系の色で下塗りを施した方が良いのではないだろうか……

 ぼくの手の中にある丸筆が、水原の裸体を浮かび上がらせていくにつれ、いつの間にかぼくは彼女の絵を描いている理由さえ忘れかけていた。

 

「先生」

 休憩中の水原に呼びかけられ、ぼくははっと顔を上げる。水原は椅子の前に立ち、ぼくのことをじっと見つめていた。色素の薄い乳首と、控えめな陰毛が厭でも目に入った。

「進み具合はいかがですか」

「悪くない」と、ぼくは目を逸らしつつ答えた。

「それはよかったです」

「見るかい?」

「いえ、完成まで我慢することにします」

 水原は寂しそうに微笑んだ。

 ――この絵が完成したら、ぼくのことを解放してくれるのか。

 ぼくは意を決してそう尋ねようとした。しかしぼくが口を開き描けた瞬間、折り悪く休憩の終わりを告げるアラームが鳴った。水原は再び椅子に腰を下ろし、ぼくは問いを発するきっかけを失った。

 

 ぼくが水原の部屋を辞したのは、それから一時間後だった。

 絵はまだ下層描きのなかばで、完成まではほど遠い。適当に仕上げるならいざ知らず、水原が満足する作品を描き上げるためには、数週間――いや、ひと月ほどここに通わなくてはならないだろう。

 筆を置くと、ぼくは改めて水原に問いかけた。

「こんなことをして、いったい何が望みなんだ」

 水原は服を身に纏いながら「望みですか?」と聞き返した。

「それはもちろん、先生にわたしの絵を描いてもらうことです」

 本当にそれだけなのか、とぼくが重ねて問うと、水原は愉しそうに笑った。

「よいのですか?それ以上のことを望んでも」

 ぼくは言葉に詰まる。その姿を見て、水原は嗜虐的な笑みを浮かべる。

「先生、安心してください。先生がわたしの絵を描いてくだされば、あの夜に見たことは誰にも喋りません。そのことはお約束します」

 水原の言葉に、ぼくはただうなずくことしかできなかった。

 

 * * * * *

 

 それから週に一度――ぼくは水原の部屋に通って、彼女から与えられた「課題」に取り組んだ。

 部屋を訪れると、水原はぼくを奥へ招き入れ、服を脱いでポーズを取った。ぼくはイーゼルの前に座って筆を握り、ほとんど水原と会話を交わすこともないまま、絵を描きはじめた。ぼくらが口を開くことはほとんどなく、淡々と時間が過ぎていった。

 ぼくは椅子に腰掛ける水原を見つめながら、下塗りの上にグレーの明暗をつけ、面相筆で細部を描き込み、バーミリオンやクリムソンレーキをグレーズして肌の温かみを探った。

 黙々と手を動かすうち、キャンバスの中の水原は少しずつ肉を得ていった。

 黒く濡れた瞳と、緩やかに下がった眉尻。もの云いたげに開かれた唇。鎖骨の窪みにたまる影。細い肩と腰。肌を照らす白熱灯の無機質な光。画面全体に漂う頽廃的な雰囲気……

 認めたくはないが、モデルとしての彼女はとても魅力的だった。

 勤勉で生真面目な女学生から悪女への変貌。その堕落の官能が、彼女の肉体にはありありと現出していた。こちらの心のうちを見透かすような眼差しや、嗜虐的に微笑む唇は、かつての水原には決して覗き見ることのできなかったもので、ぼくの握る筆はまるで別個の意思を持っているかのように、その様を描き出そうとキャンバスの上で這いずり回った。

 休憩のあいだ、ときおり水原はぼくに話しかけてきた。

 それは大学の話だったり、ぼくが白和会展に出す作品の話であったりと、他愛のないものばかりで、あの日の秘密については互いに触れようとはしなかった。

 あるとき、白和会展に出品する作品が満足のいく出来に仕上がったと伝えると、水原は我がことのように喜んだ。

「おめでとうございます」

 そう云った水原は一瞬だけ、クリスマス以前の彼女に戻ったかのようだった。

 

 * * * * *

 

「あと一日あれば仕上がる」

 ぼくが水原にそう告げたのは、一月も終わりに近づいた二十一日の金曜日――その日の制作を終えて、パレットに絵筆を置いたときのことだった。

 そうですか、と水原は云った。その顔はまるで能面のようで、何を考えているのか読み取ることは出来なかった。

 この絵が完成したら、ぼくのことを解放してくれるのか――そんな問いかけが口を突き掛けたが、言葉にならなかった。答えを聞くのが怖かったのだ。

 その日、ぼくが部屋を出て行くまで、水原は口を開かなかった。むっつりと押し黙った彼女は一切を拒絶しているかのようで、その様子には空恐ろしいものがあった。

 

 ぼくが帰宅すると、小夜子が玄関まで迎えに来てくれた。

「ただいま」と云うと、小夜子は「おなかすいた」とぼくの胸に飛び込んできた。

 ぼくが水原の元へ通っていることは、小夜子には伝えていなかった。

 疚しいことはしていない。だが、なんだか裏切りのように思えたからだ。

 胸が締め付けられるような罪悪感を覚えながら、ぼくは小夜子の細い体を抱きしめた。

 ――ぼくたちの暮らしは誰にも邪魔させない。

 小夜子の頭を撫でながら、ぼくは心のうちで覚悟を決めた。

 もし水原がこれ以上脅迫を続けるなら、やはり彼女を殺すしかないだろう――と。

 

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