スライムって本来こうあるべきだろ!?

茗々(ちゃちゃ)

第1話

『スライム討伐依頼』


 僕はそう書かれた依頼書をボードから剥がす。

それは、スライムを数匹倒すだけの簡単な依頼。所謂いわゆる、駆け出し冒険者御用達の初級依頼というやつだ。

 僕は剥がした依頼書を手に、受付の列へ並ぶ。緊張で、胸の鼓動が段々と大きくなっていくのが分かる。落ちつこうと、何度も何度も深呼吸をする。

 「次の方〜」という声で我に返り、自分の番が来ている事に気がついた。急いで受付の前に移動し、依頼書を受付のお姉さんに手渡す。


「こ、コの依頼ヲ、ゥ受けます!」


 初めての依頼で緊張したのか、少し上擦った声が出る。受付のお姉さんが小さく笑うのを見て、余計に恥ずかしくなる。


「承知いたしました。それではこちらにサインをお願いします」


 そう言って、お姉さんはいくつかの書類をカウンターに取り出す。僕はお姉さんに言われた通りに、書類にサインをする。他にも規定の手続きをさっさと終わらせて、僕はギルドを飛び出した。



 扉を抜ける時に、受付のお姉さんの「頑張ってください」の声が聞こえた気がした。


***


 ギルドを飛び出して、勢いそのままに街の外まで駆けていく。門を抜けてしばらくしてから、足を止める。全力疾走で乱れた息をゆっくりと整える。

 そういえば、門番の人にも「頑張ってこいよ!」と声をかけられてしまった。なんでだろう?僕ってそんなに新人くさいんだろうか。

 そんな事を考えながらも、乱れた息は整っていた。俯いていた顔を上げると、壁外に広がる草原が目に飛び込んできた。これからここが僕の仕事場なんだ。そう思うと、吹き抜ける風がなんだかいつもより気持ちよく感じた。

 「よし!」と気合いを入れると、今日の獲物であるスライムを探し始める。しばらく草原を探し歩いていると、お目当てのスライムを見つけた。

 目の前で跳ねる水色で半透明なプルプルした魔物。初心者御用達のザコ。この草原をはじめとして、大陸のあらゆる場所に生息している。どんな環境にも適応するみたいで、ザコの癖にしぶとい奴らしい。

 まぁ、そんな事はさておき。

「一応『鑑定』しておくか」

 僕は目の前のスライムに向けて『鑑定』と念じる。



種族:スライム

レベル:2

スキル:なし



 僕の眼に、目の前のスライムの情報が映し出される。これが僕のスキル『鑑定』。

 スキルが発現した時には両親や周りの人から、鑑定士や商人になる事を勧められた。でも、小さい頃に出会ったあの人に会う為に、僕は冒険者になることを選んだ。

 そんな事はさておき。僕は腰に掛けたショートソードを抜き取り、正面に構える。スライムは相変わらずプルプル震えているだけだ。


「やぁ!!」


 掛け声と共に構えた剣を垂直に振るう。スライムが避けたのか、狙いがズレたのか。あるいは両方か。僕が振るった剣は地面に突き刺さっていた。

 クスクスと、どこからか笑い声が聞こえてくる。この草原にいる他の駆け出し冒険者に、今の光景を見られていたのだろう。恥ずかしさで全身が熱くなるのがわかる。今、僕の顔はきっと真っ赤に染まっているだろう。

 しばらく恥ずかしさに悶えていたが、誰にでも失敗はあると気を取り直して目の前の獲物に意識を戻す。相も変わらずプルプル震えているだけなのに、どこか僕をバカにしているように感じるのは気のせいだろうか。


「今度こそ!」


 今度はしっかりと狙いを定め、急所目掛けて突きを放つ。剣はスライムを貫き、手には魔石を砕く感覚が伝わってくる。急所を貫かれたスライムは原型を保てなくなり、ドロドロと溶けていく。


「やった!」


 人生で初めての魔物討伐に、思っていた以上に胸が高鳴った。胸に手を触れなくても、心臓の鼓動を感じるくらいだ。

 興奮の熱も冷めない内に、目の前に転がる割れた魔石を手に取る。これがスライムの討伐証明になる。あと四つ、全部で五つ集めれば今回の依頼は達成だ。

 手に持った魔石を大切に鞄にしまい、次の獲物を探す。この草原にはかなりの数のスライムが生息しているらしいから、今日の依頼はすぐに終えられそうだ。


***


 草原を駆け回ること、かれこれ数時間。日も沈み始め、空は夕焼けに染まっていた。


「はぁ〜。疲れたー」


 結論から言うと、草原ではスライムの取り合いが起こっていた。草原は駆け出し冒険者で溢れていて、スライムは狩り尽くされてしまっていたのだ。

 そのせいで、僕は草原の端から端までスライムを探し回ることになってしまった。もっと簡単な依頼だって聞いてたのに、依頼が終わる頃にはかなり疲れていた。


「帰るか……」


 日も沈みかけてるから、門もそろそろ閉まるだろう。それに、早く戻らなくちゃギルドの受付も終わってしまう。

 僕は門を目指し草原を駆け抜け、街へ入ると勢いそのまま今朝来た道を遡る。日が沈み、家の灯りが街を照らし出した頃。やっと、ギルドへと戻ってきた。

 扉を押し開け、息を整えながら受付へと歩く。受付には今朝と同じお姉さんが座っていた。朝の事もあってかなり気まずい。ただ、他のカウンターは既に埋まっている。だから、僕は仕方なく前へ歩み出る。


「お疲れ様でした。帰りが遅かったので、心配しました。無事に帰ってこれて、良かったです」


 受付のお姉さんは、優しい笑顔でそう言ってくれた。

 心配してくれる人がいた嬉しさと、スライム如きで心配される不甲斐なさと。僕の感情はごちゃごちゃだった。


「ありがとうございます……」

 感謝の言葉を搾り出す。


「はい!それでは、依頼の精算をしちゃいましょう。討伐証明部位の提出をお願いします」


 優しく微笑むお姉さんが、僕にはとても眩しく見えた。

 僕は顔を逸らしながら、そそくさと鞄から魔石を五つ分取り出す。取り出した魔石はお姉さんの用意してくれていたトレーへ置いた。

 お姉さんは置かれた魔石を、虫眼鏡型の魔導具を使って確認をする。お姉さんは手際良く確認を終えると、顔を上げて僕を見る。


「おめでとうございます。初めての依頼達成です!」


 笑顔でそう言うお姉さんの言葉に、一瞬呆然とした。でも、目の前に差し出された報酬が、僕の意識を掬い上げる。

 それは、数枚の銅貨。他の冒険者が見たら、少ないと笑うかもしれない。夕飯代になるかどうかの、少しのお金だ。

 それでも、初めての報酬。初めての仕事の対価。その事実が、胸を高鳴らせる。


「それとですね、いいですか。目先のお金に目を眩ませずに、誠実に着々とやっていってくださいね。それから、……で……ですから……」


 お姉さんが色々と言ってくれていたけど、どうにも報酬に気を奪われてしまって話半分だった。


「もう、しょうがないですね。今は何を言っても上の空みたいですし、今日はゆっくり休んでください。お疲れ様でした」

「はい!ありがとうございました!!」


 何やらお姉さんを呆れさせてしまったみたいだが、今はそれどころじゃない。今回の報酬は、いったい何に使おうか。あまり大きな額ではないから、何か飲み食いするのがいいかもしれない。

 思い立ったが吉日。早速、ギルドに併設されている酒場に立ち寄る。今回の報酬で買える物というと、エール一杯とちょっとしたツマミくらいだ。

 カウンターの空いている席に腰をかける。一日中歩き回っていた所為だろうか、お尻が椅子に吸い付くようだった。


「すみません。串焼き肉とエールを一つ」


 注文をすると、直ぐに肉とエールが出てきた。肉はアツアツでエールはキンキンに冷えている。ずっと憧れていた、仕事終わりのエールがそこにはある。

 僕はコップを両手で掴むと、恐る恐るエールを口にする。口に流れ込んできたエールは、この世の物とは思えない美味しさだった。

 勢いそのままに、最後の一滴までエールを飲み干す。もう、どんなにコップを傾けても、エールは流れてこない。エールのなくなったコップの底を見つめて、僕はなんだか悲しい気持ちになってしまった。

 手持ち無沙汰に串焼きをつまんでいると、隣から「ハッハッハッ!」と笑い声が聞こえた。視線を向けると、酔っぱらいの先輩がいた。僕よりも先に呑んだくれていた、先輩冒険者のようだ。


「いや、わりぃわりぃ。笑うつもりは無かったんだけどな。あんまりにも悲しそうにしてるんで、ついな」

「いえ、別に」


 これ以上絡まれない内に、とお店を出ようと串焼きを頬張る。すると、また楽しそうに笑う声が横から聞こえてきた。


「いや、わるいわるい。必死に食べてるのを見るとなんだかな」


 その人はそう言って、僕の肩に手を回してくる。どれだけ飲んだのか、息がめちゃくちゃお酒臭い。


「僕はこれで」


 頬張った肉を飲み込んで、席を立つ。はずだった。


「まぁ、待てや。酒でも肉でも奢ってやるから、少し付き合えや」


 そう言う彼に肩を掴まれ、少しも腰が上がらない。絶対逃さないと、彼の目が言っている気がした。


「わ、わかりました……」


 諦めて腰を下ろす。まぁ、元々少しも上がってはいないが。

 「また、新人が絡まれてるぞ」なんて笑う声が、後ろの席の方から聞こえてくる。この人はいつもこうやって、誰かに絡んでるんだろう。僕は、その姿を容易に想像することが出来た。何たって、今まさに僕が絡まれているからね。


「なぁ、あれぽっちの御馳走をあおってるってことはよ。今日の依頼はスライム討伐辺りだろ。どうだ?当たったか??」


 彼はいつの間に頼んだのか、僕の分のエールを差し出して聞いてきた。

 「そうですけど」と返すと、何がそんなに嬉しいのか分からないが、ニコニコと笑っていた。


「それなら一つ、スライムについて面白い話を聞かせてやる」

「いえ、別にだいj「この世で一番貧弱な生物、なんて言われてるスライムだがな」


 断りの返事は、綺麗に無視された。結局、僕がなんと言おうと、話をするつもりだったのだろう。


「ここだけの話、魔王軍の幹部にいるらしい」

「いるって、何がですか?」

「だから、スライムだよ。魔王軍幹部に、スライムがいるらしいんだよ」


 胡散臭い、胡散臭すぎる。やっぱり、やばい人に絡まれてしまったみたいだ。

 史上最弱の魔物と呼ばれているスライムが、あの魔王軍にいるはずがない。それも幹部だなんて、作り話もいいところだ。


「お前、信じてねーだろ?」

「そりゃそうですよ。そんなデタラメな話、信じるわけないじゃないですか」

「いやいや、嘘じゃねーっんだって。魔王軍との戦闘に参加した知り合いが、言ってたから間違いねーって。そもそもだな……で、それが……」


 彼は何やら熱く語ってくれていたが、僕は右から左へと話を受け流しながらエールをあおった。


***


 それからも、彼の話はしばらく続いていた。その話を聞き流しながら、僕が二本目の串焼きに手を付けた時。カウンターの奥にいる店員さんと、ふと目が合った。改めて見ると、野蛮人の多い冒険者ギルドには似つかわしくない整った顔立ちの人だった。それから、何とも言えない不思議な雰囲気を纏っていた。

 たまたまだった。出来心だった。エールを飲んで酔っ払っていたから、判断力が鈍っていたのかもしれない。普段は決して人に対して使う事のない『鑑定』を、その時は使ってしまった。



種族:グラトニースライム

レベル:76

スキル:暴食、変身、……



 「ぁっ、あ」。思わず漏れ出た声に両手で口を塞ぐ。

 見てしまった。見つけてしまった。彼が言っていたのは、きっとコイツのことだろう。

 魔王軍幹部にスライムがいるだなんて、信じられなかったけど。目の前にしてやっと理解した。コイツはスライムだとかスライムじゃないとか、そんな次元にいない。明らかなる格上。人類の天敵。


「おっ、お前どうした?顔色悪いぞ。飲み過ぎか?」


 隣の酔っ払いがのんきに僕のことを心配をしてくれているが、それどころではない。どうにかしてここから逃げないと、じゃないと……。

 そんな僕の心情とは反するように「これ、お水です」と、声をかけられる。いつの間にいたのか、僕が顔を向けるとそこにヤツがいた。

 酔っ払いが「おう、ありがとな」などと、相変わらず気の抜けた返事をしている。

 やばい、ヤバい、ヤバイ!逃げなくちゃいけないのに、ここから動かなきゃいけないのに。蛇に睨まれた蛙のように、縛り付けられたかのように、体がピクリとも動かない。


「少し聞こえてしまったのですが、先程されていたスライムの話。私にも聞かせて頂くことは出来ますか?」

「おっ!お前興味あるのか!?」

「はい、是非聞かせて頂きたいです」


 僕の気持ちなど余所に、隣で二人は楽しそうに話を始めてしまった。しかも、ご丁寧なことに酔っ払いが僕の肩を掴んで離さない。最悪だ。

 それから、どうにか逃げ出そうと僕が足掻いている間にも、隣の会話は進み。僕がもう逃げられないと諦めた頃、「とても面白い話でした」と話は一段落していた。


「魔王軍幹部にスライムがいるなんて、突拍子もない話だと思いますが。事実は小説より奇なりと言いますからね」

「そう、そうなんだよ!あんただけだぜ、わかってくれるのはよ〜」


 確かに、事実は小説よりもよっぽど奇だろう。目の前にいる純真無垢そうな店員が、魔王軍の幹部だと知ったら誰でもそう思うはずだ。誰もこんな街中にそんな魔物が潜んでいるなんて、露程も思っていないだろうから。


「あの……、店員さん。スライムが魔王軍の幹部なんかに、どうやってなったんでしょう?」


 僕はどうしてか、そんな質問をしていた。逃げることを諦めたからか、強者の圧にやられたからか。ふと気になった事を、つい口にしていた。

 僕の突飛な質問には、店員も酔っ払いも呆けた顔をした。少し間があって、酔っ払いは笑い出し、店員は面白いものを見つけた時のように楽しそうに微笑していた。


「お前、やっぱり面白いな!ハハハッッ!」


 酔っ払いはそう言って、僕の肩をバシバシと叩いた。少し痛かったけど、僕は店員を見続けていた。

 店員は僕の目を見つめ返すと、少し微笑み、そして話始めた。


「どうして私にお聞きになられたかはわかりませんが、私が思うに弛まぬ努力があったのではないでしょうか。駆け出し冒険者にも容易に倒されてしまうようなそんな生物が、あの魔王軍の幹部にまでなってしまう。そんな過酷で濃密な経験があったのではないでしょうか。……なんて、私にわかるはずもないですが」


 話し終えた店員は、妙に神妙な面持ちだった。最後にはぐらかすような言葉を付け足していたが、その答えは至って誠実なものだった。

 何故、こんな見習い冒険者の質問に、まともに答えたのかは僕には分からないけど。その答えに嘘は混じっていなかったと、そう思った。


「さて、今日もこんなお時間です。お開きといたしましょう」

「あぁ〜〜、もうそんな時間かよ〜。呑みたりねぇよぉ〜」


 店員はもう普段と変わらぬ様子だった。さっき見た、あの顔は何だったのか。なんだか、よく分からないまま、僕は酔っ払いと一緒に店を追い出された。

 横を千鳥足で歩く酔っ払いの介抱をしながら、まだ僕は心が何処かへ行ってしまったような気持ちだった。見つけてしまった瞬間は、アイツが怖くてたまらなかった。でも今は、少し可笑しなことを思っていた。この世で一番貧弱なスライムでも、あの魔王軍の幹部になれる。なら、僕も努力を重ねれば同じように強くなれるかもしれない。僕は、どこかアイツのことを目標のように思っていた。


***


「うっぅぅ……、頭が痛い」


 昨日はあれから酔っ払いに連れられて、街の酒場で日が昇るまでお酒に付き合わされた。おかげで頭がズキズキと痛む。

 天高く登った真昼の光が、窓から部屋へと入ってきている。冒険者生活二日目にして、大寝坊をしてしまったみたいだ。


「あれは……、夢だったのかな」


 昨日、見てしまったあれは本当の事だったのか。それとも、夢だったのか。お酒を飲み過ぎて、記憶が曖昧になっている。それでも、僕の中で目標と呼べるものが出来た気がした。


「さぁ、行くか」


 まだ痛む頭と、倦怠感の蔓延った身体に言い聞かせるように呟く。駆け出し向けの依頼なら、まだ残ってるだろう。最悪、昨日と同じ依頼を受けたっていい。

 最低限の装備を整え、部屋を出る。冒険者ギルドへ向かう道中、露天で軽く腹ごしらえする。

 いつもと変わらない街。いつもと変わらない人々。やっぱり昨日の事は夢だったのかもしれない。そんな風に思いながら、ギルドの扉を押し開ける。


「おはようございます。昨日はお疲れ様でした」


 そこには、昨日と変わらぬ姿をした店員が立っていた。

 鑑定を使わなくても、昨日見たものは本当の事だったんだとわかる。店員は何のためにここに立っているんだ。僕を殺すためか。昨日はそのまま帰したのに。

 頭の中が恐怖と動揺でいっぱいになる。思考がまとまらない。


「大丈夫です。取って食べたりしませんよ」


 何が大丈夫なのか、全くわからない。何をそんなに楽しそうに笑っているんだ。やっぱり強者の考えることなんて、何もわからない。


「昨日、言いそびれてしまった事がありまして。それを伝えるために、待っていたんです」


 何を言いそびれたんだ?誰かに言ったら殺すとか。魔王軍に連れて行って、皆で美味しく食べてやるとか。そういう感じのことか。


「昨日頂いた質問の答え。その続きになるんですが、スライムでも強くなれるんです。貴方にはもっと大きな可能性がある。挫けずに前を向いて、高みを目指してください」


 何を言われるのかと思えば、激励の言葉を受け取ってしまった。一体全体どういうことなのか、さっぱりわからない。

 僕が混乱している内に、店員が一歩近づいてくる。そして、耳元でこう囁いた。


『いつか、魔王城で待っています』


 それがどういう意味なのか、混乱する頭では暫く理解できなかった。店員が「それでは」と立ち去っても、僕の頭はまだぐちゃぐちゃで思考がまとまらないままだった。

 それでも何故か、その言葉だけは鮮明に記憶されていた。


***


 その日以来、店員は姿を見せることは無くなった。さらに誰に聞いても、そんな人は居なかったと言う仕末だ。

 今度こそ、本当に僕の夢だったのかもしれないと思い始めた。だけど、それでも。あの時の言葉だけは鮮明に覚えている。

 いつか、魔王城まで行く事が出来れば、この出来事が本当の事だったのかどうか。その真実を確かめる事が出来ると、僕はそう思っていた。

 だから、今日も「スライム狩りに行きますか!」

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