第21話

「こんさらー。Saraの部屋にようこそー。予定にはなかったけど配信だよー!」

|:ウォぉぉぉぉ!

|:キタ━━(゚∀゚)━━!!!

|:なんで、なんで!

|:なんで今日は急に!?

|:戦闘態勢の人いた?

|:今日は何をするの!?

「今日はね、お兄に、このゲームをやらない?って言われたからね。えーっと、WMSっていうゲームをやりますー。」

|:WMS!?

|:マジか

|:?

|:WMS?

|:楽しみ!

|:WMSは、(略)

|:説明ありがとー。

「えっと、お兄とYunaと私で、同じところで、同時にやるから、3人のどこで見ても大丈夫!見たい人のとこに行っといでー。……っと。とりあえずゲーム開始直前まで進めよーっと。」

|:めっちゃ楽しみ。

|:3台あるから3人共同時に見れる

|:猛者がいる。

|:猛者やん。

|:月陰視点ヤバそう。

あ、電話。

「はいー。」

『ん。聞こえてる?』

『聞こえる。』

「聞こえるよー。」

『んじゃあ、世界作るから入ってこーい。』

「はーい。」

『はーい』

あ、きたきた。世界に入る。

「おー。」

『よし。2人とも来たね。まずは好きにやろうか。建築してもよし、冒険してもよし、洞窟に潜ってもよし。何なら死んでも良し。そいじゃ行ってらっしゃい』

「その流れでの行ってらっしゃいは漢字変換すると最悪になるわ。」

|:草

|:スタート

「それじゃあ、やりますかね。……WMSって、1から世界を作っていくゲームだと思ってた。っていうか私あんまりこのゲームのこと知らないなぁ…。手探りでやっていこっと。」

|:視聴者である我らは口出しはしないぞよ。

|:もともとの世界があるんだね。

|:1から作ることも可能。

|:頑張れ

「えっと、まずは素材を集めるんだね。なぜか最初からあるこのツルハシで……えっと、……木?石じゃなくて?あ、石も取れるんだ。この2つを組み合わせて家を作ってみようかな。まずは素材を集めようと。」

|:おー。

|:石と木で家ー。

|:センスが問われるね。

|:どんどん素材を集めよう!

「石と木がどっちも50個くらい集まったから建ててみようかな。普通の一軒家みたいな家を作ってみようっと。………あれ?置けない。なんで?………あー!これかぁ。置くためには素材の加工が必要なんだね。えっと、壁と、床と、屋根…屋根は三角が良いなぁ。あれ?全然素材が足りない。もう一回集めてこよー。」

|:あるある。

|:素材は余るくらいがちょうどいい。

|:月陰ヤバい。もうダイヤモンドゲットしてる。

|:え、はや。

|:月陰、鉄で家を作るとか言い出した。

|:バケモンww

|:Yunaは?

|:Yunaは釣りしてる。

|:釣り?

|:釣り?

|:食べ物を集めるのかな。

|:動物がかわいそうだから釣りして魚を食べるんだって。

|:動物は殺したほうがお得

|:勝手に増えるんだから

「いい感じに加工まで終わった〜。よーし、建て始めるぞー!……えーっと、壁を一列に6枚くらい置いて…正方形だから…壁設置オッケー。壁の内側に床をっと。……あれ?これってどうやって屋根をつけるんだろ?斜めのやつを登るのかな?良かった〜。余分に作っといて。」

|:おー。

|:後は屋根だけ。

|:勘が鋭い

「屋根の取り付け完了!家の外観は完成!内装は……って家の中暗いなぁ……」

『んー。1時間経ったよー。集まれー。』

「後ででいいか。マイクオンにして…はーい。」

『はーい。』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る