第20話

って私普通に寝てた…。お兄と沙紀ちゃんはふたりきりだったわけだけど……お兄、過ちを犯してないよね!?……お兄と沙紀ちゃんは何回も一緒に寝てるし、大丈夫か。そう言えばお兄達ももう春休みだっけ?朝ご飯の準備しとこっと。……お兄、本当に大丈夫だよね…!

お兄の部屋の扉を開ける。

お兄のベッドで2人仲良く寝てる……。尊い...!大丈夫みたい。

扉を閉めて、キッチンに行く。パッと作っちゃお。




よーし。できた。

「おはよう」

「おはよ……。」

「おはよう。朝ご飯できたよー。」

「早起きだな。休みの日くらいゆっくり過ごしても良いんだからな。」

「起きちゃっただけだよ。お兄も早く顔を洗っといで。」

「はいはい。」

前のお兄はもっと明るかったけど、今のお兄のほうがお兄って感じするなぁ。沙紀ちゃんはいつも通り。


・・・


今日はどうしようかな〜。そう言えば春休みが終わったら高校生…皆と一緒に行ける!じゃなくて、新入生テストなるものがあるらしいから復習しとこ。お兄曰くマーク式だったから簡単らしい。


ふぅ……今日はおしまい。

配信する日じゃないし、のんびり過ごそっと。

「沙紀。」

この声は

「どうしたの?お兄?」

まぁ…声の高低差で振り向く前にわかるんだけど。

「このWMSってゲームやってみない?」

「WMS?」

「ワールドメイクシュミレーション。」

「ゲーム名そのまんまじゃん。」

「世界を自分たちで創造するゲームなんだけど、買って配信してみない?」

んー…どうしようかな〜。

「やってみようかな。」

「んじゃあそれぞれのパソコンにダウンロードするか。」

ってことで急遽配信が決まりましたっとー。

「え、ちょっと待って、お兄、なんで私のパスワード知ってるの?」

「え?普通じゃないの?」

「え?」

「?」

悲報:お兄がキショイことが判明した。

「顔に出てるぞー。」

「へ?」

沙紀ちゃん助けてー!

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