第11話
――今話は、4人いるため、誰が言ったのかわからなくなるため名前を書いておきます。――
・・・
午後4時頃、チャイムが鳴り、輝将が来た。
輝「久しぶり。」
沙「ひ、久しぶり、輝将君」
翠「久しぶり。輝将。」
輝「…変わってないな。」
翠「……そうだね」
輝「花梨は?」
翠「夕食の準備してる。」
輝「そか。」
輝将とは小学校で仲良くしていた。あれがあってからも変わらずに接してくれた、数少ない親友の1人だった。中学からは学校が別になってしまい、疎遠になっていた。
夕食を食べ、配信の準備をし、19時の少し前になった。
翠「それじゃあ、もうそろそろで始めようか。」
花「うん。」
沙「準備は大丈夫?」
輝「バッチリだぜ!」
翠「それじゃ、配信開始!」
ぽちっとな。
月「どうも。月影です。」
Y「やっほー、みんな!Yunaだよー!」
S「Saraの部屋にようこそー。」
火「みんな燃えてるか?
Y「ここはSaraの部屋じゃないでしょ。」
S「いいじゃん。お決まりの挨拶なんだよ。」
月「大丈夫だって。ここはみんなの部屋なんだから」
火「俺だけ仲間外れなんだが?」
S「今日は皆で雑談だよ!」
|:ついにキタ━(゚∀゚)━!!
|:キタ━━(゚∀゚)━━!!
|:Vチューバー四天王が集まった!
|:火龍だけ仲間外れ?
|:無視されてて草
|:Vチューバー四天王楽しみ!
|:どんな感じになるんだろ
|:ってこれオフコラボ!?
月「今回もアーカイブは残さないよ。本名出たらマズイし。」
|:皆知り合いなの?
|:初見さんかな?
|:了解ですー
|:合点承知の助
|:りょ
|:↑久しぶりに聞いた
|:懐かしい
月「えっと、Yunaが幼馴染、Saraが妹、火龍が親友で…」
S「今回こそ本名が出ちゃうかもって感じ」
Y「余計なフラグ立てないでよぉ……」
火「ま、皆で気をつけようぜ。」
月「そうだね」
|:皆知り合い
|:皆友達
|:Vチューバー四天王の新事実
|:同じところに集まれる理由が今、判明した。
|:特定しようとする人は今すぐ消え去れ
月「コメ欄荒れてる」
S「なんか凄い」
月「いつもこんな感じだよ……なんでだろ」
|:月影だから
|:月影だから
火「月影だからだろ」
Y「月影だからだね」
月「え、どういうこと?」
S「そういうこと」
月「わからないって」
火「…… そういうこと」
月「え、ちょ、どういうこと?」
S「それじゃあ質問タイムー!」
月「あのー?」
火「皆どんどんコメントしてくれよ。」
月「…あのー…」
Y「月影おつかげ。」
月「えと… ?」
|:草
|:月影おつかげ
|:好きな人いるー?
|:月影カワウソー
|:草
|:カワウソーww
火「好きな人がいるかどうかだって。」
月「ふーん」
Y「へー。」
S「ちょっと、なんで3人共私の方を見るのさ!?」
月「いや、だって、」
Y「気になっちゃうもん」
火「わかる」
S「いないよ。残念でしたー。」
月「うん。知ってた。」
Y「わかってた。」
S「そういう2人は?」
月,Y「え?」
火「いるのか?」
月「いや、だって、」
Y「もう、皆知ってると思ってたから。」
S「え?どういうこと?」
月,Y「両想いですが何か?」
S「あれ?そうだったの?」
火「え、じゃあ付き合って」
月「ないよ?」
火「え?」
|:ちょっと、どういうこと?
|:くぁgkcぇry
|:両想いだけど付き合ってない?
|:そんなことある?
|:えー?
S「困惑してるよぉ?」
Y「付合ってないだけの両想いだよ?」
火「うん。わからん!」
月「それじゃあ次の質問ー」
|:未だ理解できてない民
|:特殊なんだな
|:Vチューバーになった理由はー?
|:スミマセンヨクワカリマセンデシタ
Y「Vチューバーになった理由だって」
火「一番最初に話したっきりだったなぁ…」
月「あー……うん…」
S「…… うん…」
|:微妙な反応
|:もしかして嘘を?
|:嘘でもついてたのかな?
月「……」
S「…」
Y「あー……」
火「図星らしい」
|:あー…(察し)
|:これは…
|:うん
|:話してほしいなぁ
|:空気読め
火「そういえば俺も月影の理由知らない」
月「本当の……理由……話しても、いいのかな……」
S「どうしよう…」
Y「月影、もう……いいよ」
月「でも、あまりにも、」
S「お兄、私は、隠したくない」
火「……俺からは、何も言わない。」
|:重い
|:空気が重い
|:もしかして、もっと、もっと、
|:これから、重くなる……
月「決めた。俺も………うん。隠したくない。」
S「お兄…… 」
Y「私も、決めた。」
|:……重い
|:少し、後悔
|:何か、ある
|:受け止めよう。それが、今自分達ができる最大のことだから。
|:…うん
|:私も、決めた。
|:絶対に、
|:味方だから
|:大丈夫
|:大丈夫
月「みんな…ありがとう」
S,Y「ありがとう。」
月「それじゃあ、話すよ。僕の、いや、俺の、俺達の、」
――Vチューバーとなった理由を――
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