第10話

放課後、沙紀と帰り、沙紀も家に入ってきた。

「ただいま。」

「ただいま。」

「おかえりー。あ、沙紀ちゃんもおかえり。」

『帰って来たのか。』

「花梨、誰と通話中なんだ?」

火龍サラマンダーだよ」

『ごめんなー』

「大丈夫…だよ。」

「そうだ、Vチューバー四天王で雑談パーティーやらない?」

「オフで?」

『そう!オフで!』

「配信は?」

「しようよ。」

「了解。」

『それじゃあ、次の土曜日、明々後日しあさってか。にSaraたちの家に行くからな。』

「りょーかい!」

「家知ってるの?」

『行ったことあるぞー?』

「……マジか。誰?」

輝将てるまさだよ。翠斗、沙紀、花梨、楽しみにしてるからな。』

…大会では顔を見てないからなぁ…まさか輝将だったとは…

「輝将君…久しぶり…に会うなぁ」

「…4年振りか。」

「楽しみだね」

「そうだね。」

……ん?

「そう言えば…Vチューバー四天王って」

「え?ネットで話題になってるけど、知らないの?」

「今日は見てない」

「翠斗、これ、」

「はぁ…マジかよ…」

そこには、

始めてすぐに3大Vチューバーとコラボした新星Vチューバー、月影も入れてVチューバー四天王としよう!

という文章があった。


・・・


土曜日になる前にツブヤイターで知らせておいた。


動画投稿は2日に一回のペースで行っている。どうして四天王と呼ばれてしまうのだろうか……明確すぎる理由なんですけど。質問に答えるばかりの動画も飽きてきたからなぁ…どうしようか。




……考えていたら、いつの間にか土曜日になっていた。

「お兄、夜から配信だからね。」

「りょうか……夜?」

「輝将君は泊まるって。」

「オッケー。」

ピンポーン

チャイムがなる。

「おはよ」

「おはよう、沙紀。」

「おかえりー。」

「それじゃあ、お昼ご飯にしよっか。」

「はいよ。」


時間が過ぎていく。

コラボが近づいていく。

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