ゲーム制作に燃える者たちの魂は筋骨隆々
崇期
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ヘラリオには三分以内にやらなければならないことがあった。
ゲーム制作部の部長として、制限時間内に与えられたお題──アンバサダーによる無味乾燥な指示を充実したものに作り変えろ──に挑戦し、県大会の切符を手に入れるのだ!
タイピング力も問われるし、日頃から十分な睡眠が取れているかも重要。
【地区予選・お題】
/* 我々の使命は、三分以内に〈ステージ〉のゴール付近にある〈旗がついたポール〉に飛びつくことである */
「なんだこれ。スポーツ的なやつ? 提示されている『使命』に関する背景が欠けている気がするな。ステージに名前をつけてみるか」
/* 我々の使命は三分以内に〈
「うん、よくなった。しかし、障害物がほしいよな。それから主人公を立てよう」
/* 株式会社ムキムキの営業マン・Mr.ヘラリオの使命は三分以内に〈筋骨隆々の館〉のゴール付近にある〈旗がついたポール〉に飛びつくことである──が、そこに行き着くまでには幾多の困難が待ち受ける。
「幾多の困難」についてのアイディア
各ステージを設け、それぞれ違った色合いの障害物を用意する。
ステージ名で障害物の内容がわかると親切であるし、ワクワク度が増す。
「筋骨隆々の館」 難易度★★
筋骨隆々のガイコツが骨粗しょう症に悩んでいるので予防パンフレットを渡さなければならないが、相手は人見知りタイプである。
「筋骨隆々の城」 難易度★★★
筋骨隆々の姫が、生まれてこの方笑ったことがないので、笑わせてくれた者を王子として迎えたいらしいのだが、姫はまだ生後三か月である。
「筋骨隆々の東京砂漠」 難易度MAX
筋骨隆々の、全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れの前にコルク栓を置けばコルク栓を前に飛ばせるから空気銃は必要ない、と発言し辞職した政治家を新入社員として一から教育する。 */
制作時間:二分三十三秒
結果:三回戦突破
ゲーム制作に燃える者たちの魂は筋骨隆々 崇期 @suuki-shu
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