第5話 まちへ ごー
『もうそろそろ、修行を始めて一か月だな』
「あっという間だったなの」
『そうだな、俺たち多分めちゃくちゃ強くなったぞ』
「とっておきもできたなの」
『早く実践で使ってみたいぜ』
俺たちが修業を始めて、はや一ヶ月。俺たちはとうとう町へ行くことにした。
ちなみに俺たちの今のステータスは、
名称:マスター
装備者:シロナ
種族:スピリット・アーティファクト
攻撃力:2190 (最大攻撃力)
魔力:2810
耐久力:900
称号:オーク・スレイヤー 一級建築士 鑑定者 解体王
規定スキル:形状変化Lv.8 解析Lv.Max 収納 再現 自動修復 自己進化〈コア数:215〉
装備者ステータス上昇(中)装備者自動回復(小)装備者スキル共有 念話 アカシックレコード干渉権限Lv.3
装備スキル(25):念力Lv.8 火魔術Lv.6 魔力変換効率上昇(小)剣術Lv.8 体術Lv.3 回避率上昇Lv.3 脚力上昇Lv.2 分割思考Lv.2 ホークアイLv.2 魔力自動回復(中) 水魔術Lv.2 回復魔術Lv.1 清浄魔術Lv.2 回復速度上昇Lv.1 眷属召喚Lv.5 危機察知Lv.5 瞬間再生Lv.6 物理攻撃態勢Lv.2 気配遮断Lv.2 気配察知Lv.2 衝撃耐性Lv1 魔力操作Lv.2 空中跳躍Lv.1 状態異常耐性Lv.2
(レベル表記なし)
耐性系スキル:火炎耐性 精神異常耐性
戦闘スキル:格闘術 盾術 棒術 弓術 戦鎚術 斧術 聖棒術
魔術系スキル:風魔術 土魔術 氷魔術
常時スキル:聴覚強化 視覚強化 味覚強化 嗅覚強化 触覚強化 腕力強化 俊敏力上昇
その他のスキル:建築 料理 採集 魔力吸収 解体
シロナのステータス
名称:シロナ
年齢:9歳
種族:白狐族
レベル:レベル10
HP:90 MP:65 腕力:30 体力:65 敏捷:54 知力:27 魔力:45 器用:43
称号:アーティファクト使い
スキル:聞き耳Lv.4 気配察知Lv.2 読み書きLv.5
共有スキル:念力Lv.8 魔力自動回復(小)火魔術Lv.6 魔力変換効率上昇(小)剣術Lv.8 体術LV.3 回避率上昇Lv.3 脚力上昇Lv.2 分割思考Lv.2 ホークアイLv.2 魔力自動回復(小) 水魔術Lv.2 回復魔術Lv.1 清浄魔術Lv.2 回復速度上昇Lv.1 眷属召喚Lv.5 危機察知Lv.5 瞬間再生Lv.6 物理攻撃態勢Lv.2 気配遮断Lv.2 気配察知Lv.2 衝撃耐性Lv1 魔力操作Lv.2 空中跳躍Lv.1 状態異常耐性Lv.2
装備品:マスター 布製の服
どうやらスキルは、25個までしか一度にセットできないらしい。基本的には、しばらくこのスキルたちでやっていくことになるだろう。必要になれば入れ替える感じで。ちなみに規定スキルや常時系スキルは装備せずに効果を発揮することができるスキルだ。
シロナも最初と比べてステータスが、総合的にみれば二倍以上になっている。レベルも一気に5上がった。努力の賜物だ。
『ちなみに、町はどっちにあるんだ』
「多分あっち側」
たしか、偉大な角の平原だったよな?
『じゃあ行くか』
「早く街で買い物してマスターのごはん食べたいの~」
『あれ、何か忘れているような……まぁいっか』
***
あれから一時間大きな町の壁が見えてきた
『おーあれか!』
初めての異世界の町。前世では見ることのできないような風景だ。
『そろそろつくから降りるか』
「うん」
まぁ、こんな姿で飛んでいることを誰かに見られでもしたら、騒ぎにもなるからな。俺は形状変化でスケートボードみたいな形になってシロナを乗せて、低空飛行で移動していた。
まだ転生して間もないころだったらできなかったが、魔力もたくさん増えたし、魔力自動回復とか魔力変換効率上昇スキルもあるし。今の俺にとっては楽勝だ。
水色と白色で近未来感を感じさせるフォルム。俺かっこいいな。
「マスターのおかげで早く着いたの。さすがなの!」
『だろ』
門の近くに人が並んでいる。何してるんだ?
『検問所的なやつか』
俺たちも後ろに並ぶ、大体25分ぐらいたっただろうか。俺たちの番が回ってきた。
門番が話しかけてくる。
「持ち物を出してくれるか」
「はいなの」
「よし。それじゃあ通行料の200Gを出してくれるか」
「マスターどうしよ」
『へ? お金いるの?』
俺は持ってないし、シロナももちろん持っていない。門番のおっちゃんに怪しまれている。コワイ。
俺たちが焦っていると……
「やあやあ、遅れてすまない」
「あなただれなn」
(シー、いいから合わせて)
「いやー途中でゴブリンに襲われちゃってさー。おっちゃん、はいこれ。私とこの子の分」
「大変でしたな。サリアさん。二人とも通ってもいいですよ」
急に態度が変わったな。偉い人なのだろうか?
何とか町に入れたな。
助けてくれたのは、赤色の髪に褐色の肌の女性だ。サリアというらしい。いかにも冒険者という格好をしているな。
「あっあの助けてくれてありがとうございましたなの」
「きゃーー、可愛い」
「あ、あの……」
「ああ、ごめんなさいね。もう私ったら。えっと、大丈夫よ。気にしないで」
「またあったらよろしくね。じゃ」
「あ、まって」
『行っちゃったな』
「お金どうしよ」
『また会ったら返せばいいんじゃないか?』
「うん」
「マスター、これからどこ行くの?」
町に来て行くとこといったら、もちろん冒険者ギルドだが
『なあシロナ、この世界って冒険者ギルドってあるのか』
「あるよ」
『マジか』
「マジなの」
「しかも、ギルドカードは身分証明書にもなる」
俺たちは今、結構特殊な立場にいる。これから先、身分証明書が必要になることのあるだろう。
ちなみに冒険者ギルドは、俺が異世界に行ったら行きたいところリストの上位三位に入ってる。
『じゃあ冒険者ギルドにいこう』
「りょうかい」
***
「ここ?」
『っぽいな』
見た目は思ったよりしっかりしているな。もっと酒場っぽい感じだと思ったんだが。
白い石造の建物で、周りの家と比べると、結構でかい。
「入るの~」
『ちょっと待つんだ。シロナはまだ子供だろ、しかもよそ者のわけだ。こういうのはな、入った時ちょっかいかけられたりするのがお決まりだ。だが、何かされても無視するんだぞ。』
「わかったの~」
扉を開けると、中は荒くれものが酒も飲み……的なことはなく普通にカウンターのところまで行けた。
「マスター、何もなかったよ」
『ま、まあ俺にも間違えることはあるさ』
なに、この俺のラノベ知識が効かない……だとっ
やばいこれではシロナの、俺への信頼度が下がってしまう。早く挽回せねば。
「こんにちわ。本日はどういったご用件で」
「冒険者になりたいの」
「えっと、冒険者になるには模擬試験がありますよ」
「わかったの」
「えっと、実剣は使いませんが、模擬刀なので当たったら痛いですよ」
「わかったの」
「あ、あの正直に言いますが、子供には難しいと思いますよ」
「わかったの。受けるの」
「はぁ。わかりました」
「お名前をここにお願いします」
めっちゃ困ってたな。シロナは気づいていないようだったが。
名前を書いて出すと冒険者についての説明をしてくれる。
「まず、冒険者になることで冒険者ギルドがある町の通行料を払う必要がなくなります」
『へぇーそれはいいな』
「冒険者には、ランクがあり下から E D C B A S となります」
「冒険者ランクでは一つ下のランクの魔物を一対一の場合で勝てる、ということです。
例えばBランク冒険者はCランク魔物に勝てます。」
「またダンジョンはダンジョンのランクの冒険者が最低五人いると攻略できるという具合です」
「逆に一つ上のランクの魔物に挑む場合、冒険者は挑む魔物の一つ下のランクの冒険者が最低でも3人必要という感じです」
「まぁ、このランクもあくまで目安ですし、低ランク冒険者の中にも強い人はときどきいますよ」
「どうやったら上のランクに上がれるの?」
「それは、そこの掲示板に貼ってある、依頼を多く受けたり、倒した魔物の数で上がります」
「依頼は対応したランクのものしか受けられません」
「しばらく、依頼をこなさないとランク剝奪の可能性もあります」
「では、ほかに質問などありますか?」
ふーむ、とくにないかな。
「大丈夫なの」
「わかりました。それでは、あそこのドアから模擬戦場にお入りください」
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