アフロ某 咲く
「アフロ―!」
ルフィの絶叫がコクピットに轟き、ルフィ自身の鼓膜をハウらせる。
「さよなら・・・あなたのアフロは、まるで太陽のようだった」
その絶叫を聴きながらも、罵声を飲み込んで弔意を呟く・・・あれ、誰だっけハンパンツァの女の子。
硬直したまま慣性浮遊するルフィのハンカノンを、ほとんど反射的に射撃する二機のゾカ。
「ルフィさーん!」
その粒子砲弾の光条がハンカノンへ届く刹那、女の子の絶叫にやる気なく応えるようふらり、ふらりと落ちる枯葉のごとく重粒子砲弾を回避した。
「よかっ・・・え?」
ハンパンツァの・・・パンツァ子でいいやもう。
パン子の疑問の声。
ルフィのリーゼはガンを捨てると、宇宙を漂う枯葉のように雨のような連弾をするすると抜け二機のゾカへ夫々接近し、爆炎にのまれてゆく。
「ウソ・・・ルフィさ・・・ええ??」
膨れ上がる爆炎より吹き散らされる装甲に混じりながら、何事も無かったようにルフィのリーゼが現れ、残りのゾカへ接近してゆく。
「・・・何がおきてんの?」
疑問しつつ、無数の粒子砲弾の光条を回避するハンカノンを支援砲撃。
ルフィが追う赤いゾカを注視しながら、片手間で三機を撃墜する。
ルフィのハンカノンが赤いゾカのバースト連射を、まるで水面を漂う木の葉のようにヒラヒラと躱しながら最接近する。
「え?敵のガンを掴んだ・・・あれ?」
ハンカノンがゾカのガンの銃身を掴んだ途端、ゾカの機体が四肢全てを反り返して硬直しルフィ機へ背中を向けた。
『全関節が
ギルベルトは吃驚を抑えきれず、叫ぶ。
「アフロぉ・・・男ばっかで嫌だろうが手向けだ、受け取ってくれや」
ルフィのハンカノンが赤いゾカの右手にある銃身を掴みながら、対角上もっとも遠い左足をもう片手で掴むと、ギルベルト機は二つに折れて爆散した。
全脅威消滅のグリーンライトを意識の片隅で確認しながらも呆け、ハンカノンを見つめるパン子。
「蹴った・・・の?」
パン子からは掴まれて弓のように反り返った赤いゾカを、ルフィのハンカノンの前蹴りが切断したように見えていた。
「掴み、崩し、打つ。高校で習うだろ、帰るぞユウ」
ルフィが撃墜されて以降回転を続けていたハンビオンを難なく掴み、曳いてゆく。
「あっ、ハイ!・・・」
ハデな爆炎にしては機体の損傷はないのね、と呟きかけたところで機体の背中がこちらを向く。
「!ッーーー」
ユウは吐いた。
@@@@@@@@@@@@@
どーなってんの?!ナニ見ちゃったの?!?!誰か教えて!!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます