第4話 機械牛の見た夢
突撃ですべてを破壊するはずの正面装甲が一瞬で溶け落ちていく。
ギリギリ電脳まで溶かされなかったデスバッファローは、高熱に浮かされたまま過去の事を夢に見る。
仲間と共にただ走る。
そこがマシンパークと呼ばれる観光地だろうと関係無い。
仲間と共にただ走る。
見慣れない場所になろうと、姿形が変わろうと関係ない。
仲間と共に光に包まれて。
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奇跡的に生き残っていた電脳から接収したログの整理をしていたフォルテは、何も考えていない『機械牛の夢』を覗いてしまい溜息を吐いた。
■それはそれで一つの生き方だろうが……。少々羨ましいな■
ログ整理の続きを開始した彼は、何も考えて無さそうなバッファローに残された重大な機密を見て重力があるわけでもない仮想作業場所なのにひっくり返って驚いた。
■ほわぁ!? 何という事だ! 戦略AIに知らせねば■
今度はフォルテの見つけた情報により、再び特別作戦が開始する運びとなった。
どうやら、彼らの休める日は遠そうだ。
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