第112話 おじさんの目的

 帝国領内の通行は拍子抜けするくらい楽勝であった。


 稀に帝国兵が駆けつけて来る場面もあったが、飛竜を生きたまま護送している俺たち武装集団に恐れをなしたのか、ただ遠巻きに見ているだけであった。


 それに今の帝国内部は混沌としていて、俺たちに構っている暇は無かった。


 話によると、帝国領内の各地で平民たちが武装蜂起して、鼻持ちならない貴族や兵士相手に反乱を起こしているらしいのだ。その発端はなんでも、一つの街からであるっそうだ。


 名も知らぬ戦士がその街を統治する悪徳貴族の首を即座に跳ね飛ばして粛清したのだとか。更にその戦士は、現場を目撃していた傭兵や群衆たちに決起を促したらしい。


 その街の勢いが伝播して、帝国内ではちょっとした反乱ブームだ。



「へぇ。骨のある奴もいるもんだなぁ」

「うむ。同じ戦士として見習いたいものだな」


 俺とイヴレフが感心していると御者席からポーラが口を挟んできた。


「……それ、アンタらの事じゃない?」

「「え?」」


 そう言われると、そんなイベントもあったような…………ドルニャンやら飛竜騎士やらで、すっかり忘れていた…………


(ってことは何か? 今の帝国内反乱の首謀者は……俺って事?)


 俺とイヴレフは互いの顔を見合わせた後、そのまま黙ってうなずき合った。


 うん、ポーラの話は聞かなかった事にしよう。








「やっとサンハーレに戻ったぞ!!」


 思ったより長旅となってしまった。


 リューンの捕虜たちは既に軍へと引き渡していた。闘気や神術が扱える者、将校や士官などは特別な収容所へと送り込まれる手筈だ。パラデイン王国では敵兵相手でも捕虜の扱いには人道的に行うよう兵士たちに厳命している。


 その効果なのか、一部の捕虜たちは我が国への帰化を望んでいるのだが、愛国心の強い捕虜などは未だに収容され続けていた。


 例えば帝国軍の“猛将”メービン元帥とその配下、帝国軍特殊武装隊の士官たちも収容されたままだ。彼らは帝国の不利になる情報を漏らす事も、こちら側へ寝返ることも拒み続けている。


 そんな彼らに対しても俺たちは捕虜として丁重に扱っていた。


 大人数の捕虜を長期間の幽閉ともなると衣食住に掛かるコストの問題も浮上してくるが、今のパラデイン王国は全く苦にはならなかった。生活雑貨や食事はステアの神業スキルでどうとでもなるし、住む場所はドワーフたちがどんどん建物を建て、その数を増やし続けている。


 厄介な敵を野に放つくらいなら、金が掛かってもそのまま捕虜として飼いならし続けた方が賢明なのだ。


 今回護送されてきたリューンの騎士と飛竜たちもそうなるだろう。相手国側が交渉でもして来ない限り彼らを解放する気はない。最悪、このまま一生檻の中で暮らしてもらおう。


(……ちょっと羨ましいかも)


 俺の奴隷時代とは待遇が雲泥の差だ。俺も檻の中で食っちゃ寝の生活を送りたかったな…………



 そんな馬鹿な事を考えながら、俺とポーラにイヴレフたち一行はサンハーレにある旧領主館へと向かった。彼女らを仲間に紹介し、新たな住まいや職を斡旋する為である。



「ん? なんだか中の様子が変だな?」


 領主館内にいる兵士や文官たちは忙しそうに動いていた。それに……館内にある家具や物が随分と少なくなっているように感じた。


 俺は適当な兵士を捕まえて事情を伺った。


「こ、これは元帥殿!?」

「何かあったのか? 随分と慌ただしそうだが……」

「ご存じないのですか? 今は引っ越しの最中です」

「あ! そうか……ついに場所を移すのか」



 現在の王都はサンハーレに指定されているが、将来的にはこの港町から少し西に進んだ新たな街が王都になる予定で、近々遷都する事が内定していた。


 その新たな街の名は――――王都ケルベロスである。


 そう、先の大戦で一度だけ使われた、あのケルベロス要塞のあった場所だ。


 今はケルベロス要塞も役目を終え、王城へと改築されたのだ。


 あそこはパラデイン軍の本拠地でもあるので兵士の数も多く、建物も頑丈だ。安全性もここより格段に上がるだろう。


 街は軍関係者が生活していることもあり、既に商人たちもケルベロス街で商いを始めて、徐々に賑わってきていた。



 更に兵士が詳細を教えてくれた。


「リューン王国側に不穏な動きが有りとの報告を受け、女王陛下は予定を繰り上げてケルベロスへの遷都をお命じになりました。引っ越し作業で我々兵士までこき使われております。今はこうして閣下のおかげでサボっていられますがね」


 兵士が軽口を叩きながら笑みを浮かべた。


 俺は兵士たちの中では話の分かる上官として結構な人気者なのだ。元奴隷という生い立ちからも、平民出身の兵士たちは俺に話し掛け易いのだろう。


「そうか。ご苦労だったな。それじゃあサボっているところ悪いが作業に戻ってくれ」

「ハッ!」


 敬礼してから兵士は荷物を抱えて去ってしまった。


 そんな俺たちのやり取りを見ていたポーラが話しかけてきた。


「……なんか、ケリーって本当に偉い人だったのね」

「偉いか偉くないかなら……偉いのかな?」


 一応、軍の最高責任者だしね!



 ポーラの台詞に苦笑しいていると、後ろに突如、妙な威圧感を感じた。


「おや? これはこれは元帥殿。この忙しい中、随分遅いお戻りでしたなぁ」

「げ!? 執事長……!?」


 俺の苦手な爺さん――ヴァイセルが現れた。


「今はパラデイン家の家令ですが……ごほん! それは兎も角……お客様ですかな?」


 ヴァイセルは俺の後ろに居るポーラとイヴレフに視線を移した。


「あ……ああ。こちらはポーラ。俺がスカウトしてきた御者だが、貴重な神業スキル持ちだ」

「ぽ、ポーラです!」


 ヴァイセルの只ならぬ佇まいに緊張しながらポーラが頭を下げた。


「そしてこっちがイヴレフ。金級上位の傭兵団“蒼のハウンド”の団長だ。他の団員メンバーも一緒にスカウトしてきた」

「イヴレフだ。よろしく頼む」


 ポーラとイヴレフが挨拶を終えると今度はヴァイセルが自己紹介を始めた。


「私はパラデイン王国政務官兼パラデイン王家の家令、ヴァイセルと申します。以後、宜しくお願い致しますぞ」

「せ、政務官様ぁ!?」

「王家の家令殿であったか!?」


 想像以上の肩書きに二人は目を丸くさせていたが、ヴァイセルは優しく微笑んで返した。


「ふふ、そう緊張されなくて結構ですぞ。大層な役職を頂いてはおりますが、私自身はしがない平民でありますからな」

「へ、平民でも政務官になれるだなんて……!」

「うーむ。噂には聞いていたが……パラデイン王国は随分と住み心地がよさそうだ」


 二人とも帝国では階級差別や腐った貴族たちを日常的に目の当たりにしてきたので、より一層パラデインが異質に感じるのだろう。


「さて、お二人には今からお話を伺って、今後の生活について話し合いますが……元帥殿?」

「は、はい!」


 何故か俺だけ睨まれている。明らかに二人とは態度が違っていた。


「この忙しい時期に軍最高責任者である貴方は長い旅を満喫されていた。ようやく帰ってきたと思ったら、何故かリューンの飛竜騎士だと思われる一味も共に連れ帰ってくる始末。それらの理由、後でじっくりとお聞かせ願いたいですなぁ」

「…………あい」


 既に捕虜の件も耳に入れているようだ。シノビ衆の仕業だろうか。


 これはまた、ぐちぐちとお説教されるコースだろうな。


 …………執事長、嫌い!



 俺はその場を逃げ出すように立ち去った。








 久しぶりのエビス邸に戻ると、ロビーでは優雅にお茶しているステアたちの姿があった。


「まぁ! ケリー! おかえりですの!」

「ただいまー! なんか領主館の方は忙しそうだったけれど、こんな所で油売っていて平気なのか?」

「問題ないですの。わたくし女王様ですの」


 そうか。なら問題ないな。女王様のお言葉は全てに優先されるのだ。


「これでもステア様は昨日まで激務だったのだ。少しは休まれるようにとヴァイセル殿が申してくれたのだ」


 エータがステアに代わり弁明した。


「ケリーの方は随分な長旅でしたのね? 楽しかったですの?」

「ぐっ!? い、色々とあったんだよ……!」


 恨めしそうにこちらを見るステアに俺は声を詰まらせた。


 ステアに代わり、今度はエータが話しかけてきた。


「クロガモ殿から報告は届いているが……何があったらヤマネコ山賊団とリューン王国飛竜騎士団を同時に相手する展開になるのだ?」

「知るか! こっちが聞きたいわ!」


 エータの言葉に思わず反論した。


 俺の声が煩かったのか、ステアの隣にいるクーが顔をしかめた。


「ケリーが居ない間、私も忙しかった。10時間くらいしか睡眠できなかった」

「クー……お前はもう少し働け!」

「今も勤務中。私の仕事はステア様の傍で寝る事……zzz」


 おい!? そこは”傍に仕える事”の間違いではないのか!?


 捕虜よりコイツの方が食っちゃ寝生活を送っているな。こいつが優勝か?


「そうそう。先日、イートンさんからお手紙がありましたの。南ユルズ川の整備がもうじき終わり、間もなく船の往来が可能になるそうですの。その際、一緒に帰国すると書いてありましたの!」

「おお!? マジか!?」


 イートンさんは俺たち一味の初期メンバーの一人であったが、仕事で長期間サンハーレを離れ、今はコーデッカ王国のエビス商会支店で勤務をしていた。


 今でこそ経済的に余裕が出てきた俺たちだが、最初の頃はイートンさんの働きがあってこそのエビス商会と傭兵団であった。この館を建てたのも孤児院の経営なども全て、イートンと彼の弟子であるサローネとルーシア姉妹の手腕に依るところが大きい。


 イートンは現在もコーデッカの地でエビス商会の発展に貢献し続け、現地の貴族や商人たちとの交流も深めているそうだ。


 ステアが女王として決起し、新たに国を興してからは、イートンの役目も終わりを迎えつつあった。今まではサンハーレとコーデッカ王国との間に帝国領があった為、会うことも難しかったが、念願である南ユルズ川がついに運河として利用できるようになったのは朗報だ。



「ところで、さっきから気になっているのだが……それが例の魔剣か?」


 騎士であるエータは俺が手に入れた神器“魂魄剣”が気になる様子だ。


「ああ、これがそうだ。剣でかすり傷を負わせただけで相手を死に至らしめる……想像以上にヤバい代物だった」


 俺が魔剣の性能を告白すると三人は目を見開いた。


「な!? なんだと!?」

「そんな剣が存在するんですの……」

「ケリー。それ、捨ててきなさい」


「気軽に言うなよ! 誰かに拾われでもしたら危険だろうが!」


 最終的には折るか海にでも捨てようかと思っているが、替えの剣を見つけるまでは利用させてもらうつもりだ。



 俺は自身が神器を受け付けない特殊体質な為、この魔剣の性能を発揮できない事を三人に説明した。



「そうか。それなら問題ない……か?」

「ケリーならキチンと使ってくれますの!」

「使い終わったら海にポイする!」


「……この魔剣、海に捨てたら呪われないだろうな?」


 ちょっと怖くなってきたので、俺は自称“神器博士”のおじさんの所へ相談しに行くことにした。








 翌日、俺はステア、エータ、クーたち三人と、暇そうにしていたネスケラと共におじさんの家を訪ねた。


 おじさんはサンハーレの郊外にある簡素な一軒家に住んでいた。どうやらドワーフが新たに建てたものらしく、ステアの許可を貰ってそこに住み始めたそうだ。


 現在のおじさんの扱いは女王の客品待遇だ。故に、本来はもっと良い場所に住めるのだが、彼自身が人里から少し離れた場所での生活を望んだのだ。



「おじさーん! いるかー?」

「ああ、どうぞ。入ってきてくれ」


 玄関の扉を開けると、そこにはおじさんの他にもう一人、見知らぬ人物が立っていた。


「へ? え、エルフ!?」

「ふわぁ……」

「綺麗な方ですの……」


 おじさんと一緒に居たのは薄青色の髪をした女エルフであった。


 モデル顔負けのスリムなスタイルで超絶な美人さんだ。しかし、目つきが鋭いのがマイナスポイントだ。


「……ケリー殿。お気を付けください。そこのエルフが例の“氷剣”です」


 何時の間にか背後に複数のシノビたちが控えていた。


 おじさんは経歴が一切不明な事もあり、シノビ衆の観察対象になっているのだ。


 先ほど俺に声を掛けてきたのはレイシスでお世話になった女シノビのナタである。


(このエルフさんが“氷剣”…………)


 結局、彼女が何者かまだ誰にも聞けていなかった。


 前にナタへ知った風な返事をしてしまった手前、今更彼女の正体について、人には聞き辛い。


 だが、そんな俺に助け舟を出してくれる者が現れた。


「“氷剣”だと!? 確か凄腕S級冒険者の二つ名ではなかったか?」


 なんとエータが彼女の事を知っているようだ。


(今だ! 乗るしかない!)


「ああ、うん。そうそう! そうだったな!」


 知った風な態度で、適当に相槌を打っておく。


「一度その剣を振るえば敵は全て凍り付く……そこから“氷剣”の異名を持つ女エルフの冒険者だ!」

「ああ、うん。そうそう! そうだったな!」


 この姉ちゃん。そんなに強いのか……


(あまり強そうには見えないけどなぁ)


 そこそこ鍛えてはいるのだろうが、身体が細すぎるのだ。パワーが足りない!


「だが……“氷剣”が冒険者として活躍していたのは、確か40年以上も昔の筈……」

「あ、うん。そうそう……って、ええっ!?」


 また知ってるアピールをしよう思ったが、衝撃的な発言が飛び出てきた。


(40年以上!? この人、今何歳なんよ!?)


 見た目は完全に二十歳前後の若い美人さんだ。


 あまりの衝撃に俺は思わず大きな声を出してしまった。


「「「…………」」」


 そんな俺に一同が怪訝な視線を向けてきた。クーが小声で「知ったか……ぷっ!」と嘲笑っていたのをケリーイヤーは聞き逃さなかった。


 どうやら俺の嘘はバレてしまったらしい。


(おのれ、クーめ……!)


 要らぬ恥をかいてしまった……畜生!


「私はエルフ族だ。お前たち人間とはそもそもの寿命が違う」

「そ、そうか……失礼した」


 女性に年齢の話はタブーだ。それは種族が違えども同じことなのだろう。エータは仏頂面の女エルフに軽く頭を下げた。



 なんとも言えない空気の中、この部屋の主であるおじさんが口を開いた。


「いやはや、驚かせてしまったね。彼女の名はフィオーネ。私の協力者だ。今回の“魂魄剣”の場所を教えてくれたのも彼女なのさ!」


 おじさんの紹介の後、フィオーネという名のエルフは軽く頭を下げた。


「…………」


 それだけかよ!?


 本人からの挨拶は一切無かった。どうやら彼女は無口なようだ。


「えっと……彼女はエルフ……ですよね? もしかして、おじ様はエルフの里との親交もありますの?」


 ステアが尋ねるとおじさんは首を横に振った。


「いや。エルフ族の知り合いは何人かいるけれど、里の方とは縁は無いね」

「私は里を抜け出たエルフだからな。今は主様にお仕えしている」


 そう告げたフィオーネはおじさんへと視線を向けた。


「「「…………主様?」」」


 また、なんとも大層な呼ばれ方だ。


 主様と呼ばれたおじさんは照れていた。


「いやはや。私なんかが主というのは気が引けるのだが……」

「そんな事はありません! 主様こそ、私がお仕えするべき真のお方……!」


 どうやらフィオーネはおじさんに対して熱狂的な忠誠心を抱いているようだ。


(このおっさん……本当に何者なんだ?)


 俺と同じ疑問を抱いたのか、シノビ衆の一人が尋ねた。


「失礼だが、貴殿は一体何者なのだ? 女王様の賓客とはいえ、正体不明のままでは我々も警戒せざるを得ない」

「――――っ!?」


 シノビの言葉に反応してフィオーネがおじさんを庇う様に一歩前へと出た。それをすぐさまおじさんが静止して、代わりに前へと出る。


「大丈夫だよ、フィオーネ。申し訳ないが今はまだ、私の名は明かしたくはない。だが、貴方たちの疑念を払拭する為にも、私の目的を少しだけお話ししよう」


 おじさんの目的?


「それって確か、世界平和だっけ? それに協力して欲しいって言ってたよね?」


 質問者を代表してネスケラが尋ねた。


「うん。その通りだよ。魔剣と歌われた“魂魄剣”の奪取……先日の戦いの顛末は、ここにいるフィオーネから大体は聞いた。――――ケリー君!」


 おじさんは俺の方を向いて名を呼んだ。


「やはり! 君は私の睨んだ通りの男だった! そんな君に是非、お願いしたい頼み事がある!」


 おじさんが俺を持ち上げるように話すと、隣に立っていたフィオーネは少し寂しそうな表情をした後、俺の方を睨んでいた。


(ええ!? 謂れのない美人さんからの嫉妬を受けているんですけーどー!?)


 そんな俺の心情を無視しておじさんは語り続けた。


「私が君に頼みたい事は……とある神器の破壊、だよ」

「とある神器? なんて名前の神器だ?」

「…………言えない」

「はぁ!?」


 神器の名前も教えてもらえず、それを破壊してくれとは……一体どういう了見だ?


 慌てておじさんが弁明した。


「誤解しないで欲しい。時期が来れば神器の名も、その他の情報も全てちゃんと明かす。だが、今は……まだ言えないんだ」

「それは……まだ僕らを信用してないってこと?」


 俺に代わってネスケラが少し不満そうに尋ねた。


「……申し訳ない。君たちの事は信用しているが……万が一にもこの情報を漏らす訳にはいかないんだ。だから、今はまだ教えられない」

「…………それだけ、その神器が危険って事?」


 ネスケラの言葉に一同はハッとなった。


 それに対しておじさんは無言のまま静かに頷いた。


(ま、マジかよ……。その神器、どれだけ危険なんだよ……)


 相手は、あの“魂魄剣”を「取って来て」と気軽に言ってくれるおっさんである。そのおじさんが、今は情報開示できない程の超危険な神器とは…………


(まさかその神器、核爆弾級じゃあねえよなぁ?)


 そんな物を破壊してくれとは…………随分と無茶ハードな事を言ってくれるぜ!

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