第102話 食事会
ステア宛てに先触れを出していたお陰で、俺たちがサンハーレに到着する前に応援の部隊がやって来た。
「後は我々が引き継ぎますので、元帥殿はお先にお戻りください」
「よろしく」
応援に来た兵士の中には金級上位“ブレイズハート”の元傭兵たちもいたので、安心して帝国兵の捕虜を彼らに預け、俺たちはいち早くサンハーレへと帰還した。
サンハーレに到着し、俺は早速報告をしに向かった。
元領主館に入るとステア仕事を中断し笑顔で出迎えてくれた。
「おかえりなさいですの! ……って、髪が短くなってますの!?」
そういえば平民に偽装する為、バッサリ後ろ髪を切ったんだった。
「ちょっと変装の為な。ただいま、ステア」
「怪我は……もう平気ですの?」
「ああ、問題ない!」
先触れから一通りの報告は行っている筈だが、それでも実際に無事な俺の姿を見たことでステアは安堵した。
「元帥殿。お疲れさまでした」
「ヴァイセル政務官も留守中に苦労を掛けたね」
俺がそう答えると、元執事長であるヴァイセルは笑顔であったが、それと同時に何故か頬をピクピクさせていた。
「いえいえ、それほどでもないですよ。これから五千もの捕虜への対応をする手間に比べれば……留守中の雑務など些末な苦労ですなぁ」
「ゔっ!?」
これは……怒っているなぁ……
俺が遠征に出る度に、毎度毎度大人数の移民やら捕虜を連れ帰るものだから、その度にヴァイセルは頭を抱えていた。
…………執事長、すまん
「ま、まぁ……捕虜については当面、簡易的な野外収容所で対応するしかありませんね」
俺をフォローする形でコルラン宰相が口を挟んできた。
俺のコルランに対する好感度ポイントが上がった。
「女王陛下。その……陛下のお力で、あの上質なテントを増やして頂けることは可能でしょうか?」
コルランにはステアの
「ええ、問題ないですの。一張りで四人用、銀貨10枚掛かりますの」
「かしこまりました。後で必要数をお伝え致します」
コルランは恭しくステアに頭を下げた。
これで捕虜の件は一先ず問題無いだろう。
「オスカー軍団長たちはまだ帝国内で戦っていると思うけど、俺も応援に行こうか?」
それに答えたのはヴァイセルであった。
「いえ、それには及びません。侵攻軍からも伝令が来ておりまして、そろそろ攻めから守りに転じるとの報告です」
「サンハーレからも工兵部隊やシノビ衆を追加で派遣しております。占領した帝国領土に拠点を築き、南ユルズ川の整備もこれから進めて参ります」
随分と早い動きに俺は感心していた。
しかし……
「シノビ衆を動かしたのか? ステアを付け狙う暗殺者はどうしたんだ?」
「それについては私から……」
「うわっ!?」
何時の間にかシノビの元副頭目であるクロガモが背後に立っていた。相変わらず気配を断つのが上手い。俺ほどの使い手でも油断していると見逃しちゃうね。
今のクロガモは情報部“
そのクロガモからの説明によると、少し前から”影”の暗殺組織” 暗影”の襲撃がピタリと止んだらしい。国内からは完全に姿を消し、周辺にあった仮拠点からも全て撤退しているようだ。
同時に“影”の諜報機関である“草影”のメンバーも全員引き上げたそうだ。
現在“
シノビたちは暫く相手の様子を見た上で、完全に撤退したものと判断したそうだ。
「じゃあ、これでようやくシノビ衆も動かせる訳か」
「はい。勿論、ステア様の護衛は継続致しますが、一部のメンバーは既に通常任務に戻らせました」
今回の帝国侵攻作戦はシノビの力を借りられず、情報面ではかなり後手に回っていた。
(俺たちの平民偽装も何故か見破られていたしな)
再びシノビを利用できるのなら、今後の戦いはより有利に運べるだろう。
その後もステアたちと色々話し込み、俺は一足先にエビス邸へと戻らせてもらった。疲れも溜まっていたので横になると直ぐに寝てしまった。
翌日、俺はホムランの工房を訪ねた。
昨日は疲れすぎていた為、まだネスケラたちにも挨拶をしていなかった。
「ネスケラー! ホムラーン! いるかー?」
「ああ、やっと起きた! って、散髪行って来たの!?」
「ほむ? ケリーか? イメチェンかの?」
トテトテとネスケラが近寄ってきた。
「ネスケラ、これお土産だ」
俺は白い破片の入った皮袋をネスケラに手渡した。
「え? 何……この白い破片?」
「どうやら神器らしい。壊しちゃったけど……」
「ええええっ!?」
「ほむーっ!?」
俺が告白するとネスケラとホムランが驚いた。
詳しく経緯を説明すると二人は更に驚いていた。
「ケリー、神器の武器を破壊したの!?」
「しかも神器を使わず……通常の武器でか!?」
神器は神器以外による破壊は不可
これは二人にとっても常識であり、それが覆った事に驚愕していたのだ。
「ああ、苦労したが……この武器のお陰だ!!」
俺は鞘からクラッド鋼製の剣を抜いた。
「おお! 儂とネスケラの合作か!」
「……これで本当に神器を破壊できたの?」
ホムランは自分が制作した剣で神器を破壊出来たことに大変喜んでいた。
だが、ネスケラはどうも腑に落ちないといった表情を浮かべていた。
「本当だって! ほら、この破片! かなり硬いけど、この剣なら――――」
俺は元神器であった白の破片を一枚取って、それで剣を軽く叩いた。
――――ポキッ!
「……へ?」
「あっ!」
「……ほむ?」
剣が……折れてしまった。
「ああああああああっ!?」
「ほむうぅーーーーっ!?」
工房内に俺とホムランの絶叫が木霊した。
「うーん……完全に金属疲労だね。元々、剣の寿命が近かったのかも……」
折れた剣と白の破片を観察し終えたネスケラがそう結論付けた。
「そ、そうか……」
長らく使っていた愛剣が壊れ、俺はショックの色を隠せなかった。
「ぺっ! ぺっ!」
一方、それはホムランも同じだったらしく、力作の剣を折ってしまった俺の方へと唾を吐いていた。
「……でも、おかしいなぁ。いくらこの剣が頑丈でも、神器の破壊なんて無理だと思ってたんだけど……」
神器はネスケラでも解析不可能な物質らしく、その強度も並外れているそうだ。
なんでも、エビス邸に設置してある“
(こいつも大概だなぁ……)
それ、元は将軍様の家宝だったらしいよ?
「ケリー君。その白い破片、素手で破壊できる?」
「ん? これを素手でか? 出来るかなぁ……」
「ぺっ! ぺっ!」
俺は大きな白い破片を両手で持つと、徐々に力を入れた。
――――パキッ!
「あ、いけた」
「やっぱり……壊れた神器だと、強度も落ちるんだね」
「ぺっ! ぺっ!」
ネスケラの言うとおり、破壊された神器は力を失うようで、以前ほどの強度もなく、攻撃を弾く効果も消失しているようだ。
「うーん……やっぱり神器の原理は全く理解できないや。これ、ボクが預かってもいい?」
「いいぞ。好きに使ってくれ」
「ぺっ! ぺっ!」
俺は神器の破片を全てネスケラに提供した。
これらを解析して新たな神器を生み出せれば最高なのだが……あまり期待はしないでおくか。
「あ、そうだ! ケリー君、またラルフさんが集まろうって。新作の地球料理をご馳走してくれるらしいよ!」
「マジか!? 行く行く! 今度はステアたちも連れて行くよ」
「事前に参加人数を伝えておけば問題ないんじゃないかな?」
「ぺっ! ぺっ!」
俺とネスケラ、五郎にラルフと、元地球人たちによる会合は何度か行われていたが、その度に美味しい料理をご馳走になっているのだ。
ただ、それを聞いたステアが参加したいと言ってきたので、俺は今度彼女も連れていく約束をしていた。
俺はネスケラに別れの挨拶をし、ホムランに塩を撒かれながら工房を後にした。
「うーん……武器、どうすっかなぁ……」
一本失ってしまった。これじゃあ”双鬼”じゃなくて”単鬼”だ。
ネスケラには新たに剣の作成を依頼したが、ホムランがあの様子では当面作ってくれそうにない。
またステアにご機嫌取り用のアイテムでも用意してもらうしかないだろう。
それまでは繋ぎとして、エビス商会から適当な剣を用意して貰った。
リューン王国、王都フレイム――――
「なんだと!? もうヨアバルグ要塞が陥落したのか!?」
「はい、陛下。そのようで……」
信じられない……
情勢を考慮して、パラデイン側が勝つだろうとは思っていたが、それにしても早すぎる。余の想像を遥かに超えていた。
「……トライセン砦にいる我が駐留軍は?」
「流石に準備期間が足らず、今回の騒乱には全く動けませんでした」
「むぅ……」
この機に我がリューンも帝国領を少しでも奪い取りたかったが、余りにも短時間に侵攻が行われた為、完全にタイミングを逸してしまった。
「ヨアバルグ要塞攻略の後、パラデインの連中は一体何処に攻めたのだ?」
「それが……どうやら二カ所同時侵攻のようです。要塞攻略と同時に南ユルズ川付近の街や拠点もパラデインの支配下に置いたようです」
「なんと! そこまでの戦力を有していたのか!?」
これは少々パラデイン軍を過小評価していたようだ。
あの噂のヨアバルグ要塞を落としたとなると……最低でも二万の兵が要るだろう。更に二カ所同時侵攻だと考えると……単純計算で倍の兵力は必要だ。
「そこまでの大規模戦力を見逃していたというのか? 情報部は何をしていたのだ!」
「ハッ! あの地は元ウの国のシノビたちが幅を利かせている為、我々の諜報員を忍ばせるのも容易ではなく……」
「それでも少人数ならば潜入させるのも可能であろう? 我々はパラデイン国内に二カ所も拠点を持っているのだぞ! それなのに……万を超える大軍の観測くらい出来る筈だ!」
「……おっしゃる通りでございます」
これは情報部長官を降格させる必要があるな。
帝国の脅威がなくなった以上、パラデインが大人しくこちらに恭順しているとは思えない。
「……戦の準備をしておけ。機を見てパラデインを攻める!」
「――――っ!? しょ、承知致しました」
少し様子を見て、場合によっては属国扱いにしようと思っていたが、それではどうも生ぬるいようだ。
一度パラデインは徹底的に叩かねばならない。
リューン王国とパラデイン王国は陸続きでは隣接していない。
その為、陸路でパラデインに侵攻するには、従属国であるジオランド農業国とイデール独立国を経由する必要がある。
だが、我がリューン王国が誇る飛竜騎士団には関係が無く、海軍の軍船の数もパラデインを大きく上回る。
更に現在はパラデイン国内に二カ所、砦と軍港の拠点を設けているのだ。
それで充分だと思っていたのだが……
(……まだ足りぬか?)
パラデインを叩くにはもう少し策を弄する必要がありそうだ。
その日は俺もステアも政務をそこそこに切り上げ、ラルフの経営するレストラン“懐旧の台所”を訪れていた。護衛としてエータとクーも同行していた。
俺はラルフに「人数、三人追加ね」としか告げていなかったので、当日にステアたち三人を連れて来ると大変驚かれた。
「じょ、女王様ぁ!?」
「ですの」
慌てたラルフは俺を掴まえて問い質した。
「おい! 女王様が来るなら先に言えって! 宮廷料理なんか用意してねえぞ!?」
「大丈夫だって。ラルフの料理は美味しいし。無礼講、無礼講」
「……まぁ、粗末な物を出すつもりは毛頭無いが……」
料理の腕を褒めるとラルフは少し照れていた。
その後、ネスケラに五郎も加わり、何時ものメンバーに三名追加で会食が行われた。
「それじゃあ、帝国戦の勝利を祝して……乾杯!」
「「「かんぱーい!!」」」
別に祝勝会という訳ではなかったのだが、俺は適当にそう音頭を取ってから酒を飲んだ。
「こいつは……日本酒!? まさか作ったのか!?」
「ああ、まだまだ納得いく味では無いが、それなりに美味いだろう?」
「十分だよ! これは良いな!」
どうやらラルフはエビス商会経由でステアから酒米や麹を手に入れていたらしい。
そのステアはラルフが調理した天丼を美味しそうに食べていた。
「女王様。お口に合うでしょうか?」
「んー! 美味しいですの!!」
ステアの評価を聞いたラルフはホッとしていた。
エータとクーも美味しそうに天丼を食べていた。
「もぐもぐ……。そういえばネスケラ。飛竜対策の妙案、なんか浮かんだか?」
これからリューン王国との激突が予想されている。
連中と戦う上で最も注意すべきなのは、やはり飛竜騎士団だろう。
驚くべきことにその騎士団は魔獣である飛竜を手懐け、乗り物として利用するそうだ。
この世界では唯一と言っていい航空戦力である。
こちらの攻撃が届かない上空から神術を撃ち込まれては反撃のしようが無いのだ。
「うーん……幾つか考えているけど、『これだ!』ってアイデアが、ね……」
これにはネスケラも相当悩んでいるようだ。
横にいた五郎が口を挟んできた。
「えっと……空を飛ぶ相手でしたら、やはり対空砲火とか重火器じゃないですか? それらは開発しないんですか?」
五郎の言葉に俺とネスケラは顔をしかめた。
「んー、それは分かってるんだけどなぁ……」
「どうも作る気になれないんだよねぇ……」
俺とネスケラが互いの存在を知り、いざ戦争用の武器を用意しようと打ち合わせをした当初、やはり真っ先に出てきた案は重火器や爆弾の類であった。
しかし、俺たちはそれらに制限を設けていたのだ。
ざっくり言うのなら、銃の類は開発しない事に決めたのだ。
爆弾などは建造物の破壊や工事現場などで一部使用したりもするが、火薬を使用したものは極力開発を控え、人相手に使用するのはタブーとした。
その事を五郎に話すと、彼は不思議そうにネスケラへと尋ねた。
「それはまた、どうしてですか?」
「色々理由はあるけれど、一番は……怖い、からだね」
もしネスケラが開発した銃が世の中に知られて出回ったら、今後多くの命が失われていくだろう。
この世界の人間もいずれ銃を開発するだろう。だが、その第一人者にネスケラはなりたくなかったのだ。
「戦争に加担しておいて、今更って言われるかもしれないけれど……それでもボクは銃の開発者にはなりたくない。後世の人にまで恨まれたくはないからね」
水鉄砲やテーザー銃は火薬を一切使用しておらず、あれは作ったのではなく、ステアのスキルで取り寄せた物を改造しただけだ。
ドローンに至っては上空なので相手に捕捉すらされておらず鹵獲もされていない。技術の流出は今のところ避けられているだろう。
「それでもボクは卑怯者だから……相手が銃を使ってきたら迷わず開発するつもりだよ。死にたくないしね」
「……そうですか。なんか変な事を言っちゃって……すみません」
別に五郎は悪くない。元地球人からしたら当然の発想なのだ。
ただ、いざそれを実行するとなると、どうしても未来の事まで考え込んでしまう。
「しかし、重火器以外で空飛ぶ化物を仕留められんのか?」
追加の料理を運んで来たラルフが尋ねてきた。彼も厨房の方から聞き耳を立てていたようだ。
「飛竜ってワイバーンみたいなもんかな? どうなんだろう?」
「ボクに聞かれても知らないよ!」
確かにそうだ。
そもそも俺たちはその飛竜ってのすら知らないし見たことが無い。
「だから飛竜のサンプルが欲しいんだよ! ニグ爺さんにも既に依頼を出してるんだけどね」
「冒険者ギルドに? 確かにそこら辺は冒険者の領分か」
魔獣退治の専門家は冒険者だ。傭兵はあくまで対人専門である。
「そもそも、リューン王国はどうやって飛竜を手懐けているんだ?」
俺の問いに答えたのは、意外にもエータであった。
「私も気になってクロガモ殿に調査を依頼したんだが……その辺りは極秘事項らしい。あちらのガードが固くて、シノビでも潜り込めていないそうだ」
「無理かぁ……」
こちらも同じ手段が使えるのなら問題ないのだが……そう上手くはいかないみたいだ。
「やっぱり餌付けじゃないですの?」
「魔獣を飼う事って出来んのか?」
「さぁ……」
S級冒険者でもあるフェルやソーカたちなら詳しいかもしれないな。今度聞いてみよう。
「お待たせしました。デザートです」
「「「おおおおっ!?」」」
最後にラルフが持ってきたのは、この世界のフルーツが盛り沢山のパフェである。
生クリームやアイスはステアたちも既に食べていたが、それらが綺麗に盛られたパフェを見た女性陣が感嘆の声を上げていた。
早速、ステアが一口食べる。
とても幸せそうな表情をしていた。
「~~っ! とっても甘くて美味しいですの!」
「これは見た目も素晴らしい!」
「……美味」
女性陣は特大サイズのパフェをあっという間に平らげてしまった。
「ラルフさん。とても素晴らしい腕ですわ! ぜひ専属シェフとして雇いたいくらいですの!」
「……大変光栄で身に余る思いです。しかし、俺は街のレストランでのんびり経営するのが性に合っておりまして……」
「ケリーから聞いておりましたが……残念ですの。では、偶にでいいので、こうやって料理を振舞ってくださいな」
「それならばお安い御用です!」
この店も本来なら連日行列が出来てもおかしくないのだが、基本的に予約制で人数を絞っていた。休日にはこうして知人たちを招待して料理を振舞うのが彼の趣味らしい。
「そういえば……ケリーたちは裏通りにある例の出店には行ってみたか?」
「「「出店……?」」」
一体なんの事か分からず、俺たちは互いの顔を見合わせていた。
ラルフの問いにクーだけが反応した。
「行った。この店の裏にある、最近大人気の出店。とっても美味しいスープを販売している」
「クーは行ったことがあるんですの?」
「ん」
ステアの問いにクーは頷いた。
そのクーの言葉を聞いたラルフは眉を潜めた。
「そうか……やはり
妙な言い回しをしたラルフが気になった。
「……? ラルフは食べてないのか?」
俺が尋ねるとラルフは何とも言えない表情をした。
「いや、俺も実際に行って食べたんだ。だが……正直、味は微妙だったな。でも、他の客たちは皆、美味しい、美味しいって口を揃えながらスープを飲むんだ」
「それは……」
なんとも奇妙な話だ。
これはラルフ個人の味覚の問題なのだろうか?
だが、これほどの料理人であるラルフの味覚センスが他人とズレているとは考えづらい。
それに元侯爵家令嬢で舌の肥えているクーもハッキリ美味いと言っていた。彼女は不味い物に対してはハッキリ「不味い」と言う性格なのだ。
「それは……すっげー気になるスープだなぁ」
「今から皆で行ってみる?」
ネスケラの提案で、俺たち七人は揃って裏通りにある出店へと向かった。
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