第48話 サンハーレの乱、終結

 突如、自分がシドー王国の王女である事を明かすステア。


 それを聞いたサンハーレ卿は呆けていた。


「し、シドー王国の……王女? シドー王国って……何処だ?」


 知らないのかい!?


 まぁ、ここティスペル王国は大陸のほぼ最東端で、ギリ西部圏内に入るシドー国のことなど、貴族といえど知らないものなのかもしれない。


(俺も他の国のことはよく知らないし……)


「旦那様、シドー王国とはナニャーニャ連邦の西にある国ですぞ」

「お? おお、そうか!」


 執事の爺さんは普通に知っていたようで、サンハーレ卿にこっそりと教えていた。どうやら俺とあのおっさんだけ教養が足りていなかったようだ。


 祖国を知らないと発言され、エータは凄い顔で睨みつけていたが、それに気づいていないのか、サンハーレ卿は俺たちに言葉を返した。


「そ、そのシドー王国の王女が、一体どういう了見で我が屋敷に……。いや、そもそも貴様が王女であるものか! 一国の王女が……そんなごろつき共の護衛など引き連れている訳なかろうが!」


 ごろつき共で悪かったな!


「まぁ! 失礼ですのね! わたくしは正真正銘、本物の王女ですわ!」

「その証拠は何処にある!!」


 サンハーレ卿が怒鳴り散らすもステアは涼しい顔のままだ。


 ステアに代わり、俺が子爵に語り掛けた。


「そう言うけど、だったらアンタはどうなんだ? 本当にサンハーレ子爵か? ただのおっさんにしか見えないが、何か証拠でもあんの?」


 俺が言い返すとサンハーレ卿はギロリとこちらを睨んだ。


「卑しい平民が、戯言を……! 私こそ正真正銘のサンハーレ家当主であり、この町の領主であるぞ!」

「ええ、その通りです。この方がエイナル・サンハーレ子爵様であることは、この私――執事長ヴァイセルが保証致しますぞ」

「ふふ、その通りだ! 分を弁えるんだな、小僧!」


 執事長とやらのお墨付きを貰い、サンハーレ卿は自慢げに胸を張った。


「なるほど、そこの爺さんが証人というわけか……エータ!」


 俺の意図を察してくれたのか、ステアの背後に控えていたエータが一歩前に出た。


「このお方は正真正銘、シドー王国の第五位王位継承者、第三王女のアリステア・ミル・シドー様であらせられる!」

「「「――――っ!?」」」


 エータの堂々たる立ち振る舞いと宣言に、サンハーレ卿たちは一歩身を引いた。


(ステアって継承権、五番目なんだ……)


 シドー王国は、ステアの父――国王が、第一王子を次世代の王、つまりは王太子に指名したまま、この世を去ってしまったそうだ。そして最悪な事に、その王太子が即位する前に他の王子に暗殺されてしまったのだ。


 現在は、新たな王として有力視されている第二王子の一派、前王の弟である大公派閥、それとステアの弟を祀り上げたシュナ国勢力である第七王子派とで覇権争いが繰り広げられている。国内の内戦は混沌としており、既に多くの王族が亡くなってしまった。


 ステアの継承権は、その争っている連中よりも下なのだろうか。


(……いや、王族同士で殺し合っている時点で、継承順位など最早、お飾りでしかないな)


 結局、弱い奴は地位も財産も奪われるのだ。昔の俺と、この目の前にいる男のように……


「いやいやいや! そんな小娘が証言したからって、『はい、そうですか』と頷けるものかぁ!!」


 全くその通りだとは思うのだが、ここは力ずくで納得させる!


「おい、執事長さん。あんたも貴族なのか?」

「え? いや、私はしがない平民の出ですが……」


 いきなり俺に問われた執事長は、案外素直に答えてくれた。


「エータ!」

「私はアリステア王女様の護衛を任せられているエータ・ヤナックだ! ヤナック家は代々、王族を支えてきた由緒正しき名門の伯爵家である!」

「私も侯爵家の令嬢様だぞー!」

「……うん。証人もこっちの方が身分は上だな」


 ぐうたら令嬢の従者が何か言っていた気がしたが無視した。


 俺がうんうんと頷いていると、サンハーレ卿は再び俺の言葉に噛みついた。


「そういう問題ではなーい!! 仮に万が一、億が一、その者が本当に本物の王女であったとしてもだ! 他国の王女が王国の内政に干渉する気なのか!? 国際問題になるぞ!!」


(こいつ……どの口でそんなこと言っているんだ?)


 俺たち全員、きっと同じことを思ったに違いない。


 己の祖国を裏切って、帝国や独立国に領地を身売りしようとしている癖に……! そっちは既に国際問題を通り越して戦争になってるだろがい!!


 サンハーレ卿の脅しにも、ステアは余裕の表情だ。


「ええ、そうですわね。では……どうぞ。シドー王国に訴え出てくださいな」

「…………へ?」


 ステアがニコニコと笑顔でそう告げると、サンハーレ卿は間の抜けた声を上げた。


「聞こえませんでしたの? 是非ともシドー王国に『おたくの王女様がうちの領地を強奪しようとしているんです』と泣きついてくださいな。尤も、貴方はここから逃がしませんですの」


 ステアは既に覚悟を決めていた。


 今まで必死に身を隠して生き続けてきたステアであるが、折角手に入れた平穏な生活を守る為にも、彼女は表舞台に立って戦う道を選んだのだ。


 その為なら、領地強奪も国盗りさえも辞さない覚悟を持っていた。



 領主と問答している間に、外の収拾をつけてきた領兵長たちもここまで乗り込んできた。それを見た執事長が安堵する。


「おお! 領兵長殿! 助かりました! 早くこの賊たちを捕えてください!」


 領兵長の姿を見た執事長は歓喜の声を上げていたが、領主やその護衛たちの態度は真逆であった。オスカーの姿を見ると一斉に表情を曇らせたのだ。


(これは……もしかして執事長だけ、領兵長が幽閉された一件を知らないのか?)


 それ以外の者は、態度から察するに領主の共犯者だと思われる。


「……いいえ、執事長殿。私はそこの罪人、エイナル・サンハーレ卿を捕えに来たのです」

「領兵長殿!? 貴殿もご乱心なされたか!?」


 見事に期待を裏切られた執事長は失意のどん底に叩き落された表情をしていたが、彼が真に絶望するのはこれからである。


「そこの者は、もはや領主たる資格は無い! 何故ならその男は、わざと小鬼騒動を引き起こし、帝国へ国と領地を売り渡そうとしていた大罪人だからだ!!」

「な!? そ、それは一体、どういう……?」


 やはり執事長は詳しい経緯を知らなかったようだ。領兵長はこの場で、領主の犯した罪を簡潔に語り始めた。


 それを黙って聞いていた執事長はみるみる血の気を失っていたが、特に彼が動揺していたのは、小鬼の餌になっていた人たちの出処についてだ。


 どうやら他国からの船を押収していたことや、乗船していた者たちの行方について、彼にも心当たりがあったそうだ。



「あ、あれは……! 海賊行為をしていた船舶を拿捕していただけだと……乗船していた女子供はその被害者で、郊外施設で手厚く保護していると……そう仰っていたではありませんか!? 旦那様!!」

「くっ! 黙れ! オスカーの言っている事は全て出鱈目だ! 貴様もいちいち、敵の妄言を信じるんじゃあない!」


 そう怒鳴りつけるサンハーレ卿であったが、日頃の行い故なのか、執事長は彼から距離を取り始めていた。どうやら執事長は完全に領兵長の話を信じている様子だ。


「さぁ、もういいだろう? この後、イデール独立国やゴルドア帝国の連中を相手にしなければならない。俺たちも忙しいんだ」


 俺が一歩前に詰め寄ると、サンハーレ卿は憤慨した。


「いい訳あるかぁ! 貴様らぁ! 言っておくが、我が国の兵力では、どう逆立ちしたって帝国には勝てんからなぁ! 何しろ帝国は、我が領地以外にも裏から声を掛けていたのだ! 北のコスカス領に西のメノーラ領も既に帝国側へ付いた! ティスペル王国は……もうお終いなんだよぉ!!」


 ついに吹っ切れたのか、サンハーレ卿は色々な情報を暴露し始めた。


「なっ!? コスカスも……ですと!?」

「やはりメノーラ領もか……。しかし、コスカスもとは……なんて愚かな選択を!」


 子爵の言葉に執事長は驚き、オスカーは顔をしかめていた。


 どうやらコスカス領が造反したのは相当の衝撃と痛手だったらしく、事情に詳しそうな者ほど狼狽していた。一方で、西のメノーラ領とやらは裏切りも予想されていたみたいだが……


「もういい。そこの五人を捕えろ!」

「「「はっ!」」」


 死罪が確定なのでサンハーレ卿や護衛の四人は最後まで抵抗したが、分隊長たち精鋭の領兵とシェラミーの部下たちが協力して難なく取り押さえ、俺たちの出る幕は無かった。


(うーん、天誅したかったけど……無念)


 サンハーレ子爵には他にも、色々尋問しなければならない事が多いらしい。だが、用が済んだら、その時は……!




 その後、領主館は一時封鎖され、サンハーレ卿の親族も全員身柄を拘束された。他に領主と共謀している者も潜伏している可能性があるので、領兵たちが執事やメイドたち従者を一斉に取り調べ始めた。




 一通り指示を出し終えたオスカー領兵長が俺たちの元に尋ねてきた。アミントン分隊長も一緒である。


「この度は主のしでかした騒動の対応とご協力……真に感謝する」

「いやぁ、良いってことよ!」


 彼を直接手助けしたシュオウが照れながら応じた。


「して、先ほど領主……いえ、大罪人エイナルと話していた内容を少し聞いてしまったのですが……。そちらのお方が、シドー王国の王女様であらせられるというのは本当でしょうか?」


 オスカーは言葉遣いを改め、恐る恐るステアの方へと尋ねた。


「事実ですの。わたくし、一身上の都合によりまして、数年前からサンハーレで暮らしておりましたの」

「そ、それは! 知らない事とはいえ、とんだ無礼を……!」

「いえ。問題ないですの」


 そりゃあ港町とは言っても子爵家の地方領地に、他国の王族が隠居生活していた、だなんて想像もつかないだろう。


「それで、つかぬことをお聞き致しますが……王女殿下は一体、この領地をどうされるおつもりなのでしょう?」


 多分、領地をもらう云々のやりとりも、既に耳に入れているのかもしれない。


 オスカーが一番気にしているのは町の今後についてだろう。いくら領主が大罪人だったからとはいえ、それで他国の王女が介入して領地を引き継ぐとは、普通はあり得ないことなのだ。


「そうですわねぇ。正直申し上げまして、サンハーレはこのまま、わたくしが頂いちゃおうかと思っておりますの。あの領主の家族や関係者が後任として就くのは論外ですし、この状況下で他に領主の候補者もいないですわよね?」

「……いえ、サンハーレ子爵家の遠縁である大商会の会長や、漁業組合長などが黙っていないかと思われますが……」

「薄々と勘付いておられるのでしょう? その方々もみんな、エイナルの共犯者ですの」

「…………あのクズ共め!」


 既にその辺りの情報はシノビ集に調べてもらっていた。


 散々エビス商会を目の敵にしていた大商会や武器商人、漁業組合に教会幹部など、町で幅を利かせていた古巣の有力者たちのほとんどがエイナルの共謀者であったのだ。


 連中は裏でエイナルと手を組み、帝国やイデール勢力に寝返る準備を進めていたのだ。冒険者ギルドの副支部長もその一人である。


「心配しないで下さいまし。わたくしの願いは子供たちが安心して住める場所を守ることですの。わたくしは既にシドー王国とも決別している身ですが、神輿になるくらいの影響力は十分あると思いますの」

「……シドー王国に領地を売り飛ばす訳ではないと、そう誓って頂けますか?」


 オスカーの失礼な物言いにエータが口を挟もうとしたが、それをステアが手で制した。


「ええ! アリステア・ミル・シドーの名と“不滅の勇士団アンデッド”の勇名に誓って!」

「王女殿下の御立場と一介の傭兵団が同等ですか……。ふふ……かしこまりました。そのお言葉違わぬ限り、私の忠誠を殿下に捧げましょう!」


 オスカー領兵長とアミントン分隊長は恭しく臣下の礼を取ってステアに頭を垂れた。



「それでは時間もありませんし、早速町の防衛について議論しましょう。おそらく、後半日もせず……早ければ本日中にもイデール軍が攻めてくるものと思われます!」


 領兵長が急かすようにそう告げると、横から何者かが声を掛けてきた。


「そこまで急ぐ必要はございません。既に敵の第一陣は我々が退けました」


 それはアマノ家のシノビ集、副頭目のクロガモであった。


 フェルは察知していたようだが、俺は話に夢中でクロガモの存在に全く気付けなかった。


(こいつ……やはり相当の使い手だなぁ……)


 オスカーもそれは同様だったらしく、突如現れた怪しい黒装束の存在に目を見開いていた。


「こ、この者は一体……?」

「ああ、この方はわたくしたちの協力者ですの。ウの国のシノビさんですわ」

「シノビ!? あの……!?」


 その筋ではやはり有名なようで、オスカーは驚いていた。


「それで、第一陣を退けたと聞いたが?」


 すかさずエドガーが話の先を促す。


「ええ。イデール軍の一個師団が先行して来ておりましたが、どれも雑兵ばかりでした。ネスケラ殿の秘密兵器も温存したまま我々の完勝です」


 一個師団と言えば、この世界では大体4、5千人くらいの兵力に相当する。それを領兵団も伴わずに退けたと聞いて、兵士長はこれまでにない驚きを見せていた。


(ま、一個師団と言っても、ろくな準備もせずに来たんだろうしなぁ)


 サンハーレ卿たちの思惑通りなら、この町は既に武装解除を済ませており、本来ならイデール軍はここを無血開城できたはずなのだ。


 それが蓋を開けてみれば屈強なアマノ家一族が待ち構えていた訳だ。酷い詐欺である。サンハーレの攻略難易度がベリーイージーモードから一転、ハードモードに化けたのだ。


(イデール軍の皆さんには同情を禁じ得ないが……そっちだけイージー設定なんて真似、許さないよ? 一緒にハード設定を楽しもうじゃない!)


 当然、逆の立場だったらキレ散らかしている自信がある。誰が好んでハード設定を選ぶものか!


「既にイデール軍は隣領であるソーホンを堕とし、第二陣も翌日か、翌々日には準備を整え、サンハーレに兵を動かすものと見ております」


 大軍を率いているのにも関わらず、なんと速い動きだろうか。これは……相当前から念密に計画されていた侵攻作戦とみた。


「それと気になる情報があります。先ほど、北部へ偵察に出していたシノビが戻りました。報告によると、北の隣国グゥの国はゴルドア帝国やイデール独立国とは与しておらず、どうも自国の判断で侵略戦争を仕掛けてきただけのようです」

「「なんだって!?」」


 これは予想外!


「三国共謀して攻めて来たのではなかったのか!?」

「ええ。帝国と独立国が共謀しているのは、ほぼ確定的ですが……。グゥの国参戦には帝国側も困惑している状況なようです」


 これは朗報……なのだろうか?


 少なくとも三方向から連携して侵略される心配は無くなったが、例えイデールやその背後にある帝国を退けたとしても、それでグゥが止まるとは限らなくなったのだ。


 勢力が二つに増えた分、考える事も多くなりそうだ。イデールも帝国と一枚岩ではないらしいので、今後の動きには気を付けた方が良いだろう。


「領兵長さん。わたくしたちはまだ大陸東部の情勢には疎い部分がありますの。貴方の見識で構いませんわ。現状、ティスペル王国はこの苦難を乗り切れそうですの?」

「……かなり厳しいと言わざるを得ません。対帝国との同盟を結んでいるジーロが動いてくれなければ、勝機はまず見込めないでしょう」


 その肝心のジーロ王国だが、未だ静観の構えだとシノビから報告が上がっていた。小鬼騒動の一件で、果たしてティスペルはリスクを負ってまで救うに値する国なのか、ジーロの上層部はこちらに懐疑的な視線を向けているようだ。


 そこに来て国内領地の反乱である。最悪、同盟破棄もあり得るらしい。


「西のメノーラ領は元々帝国との蜜月関係が噂されていた領地ですので、今回の裏切りは予想の範疇です。しかし、北のコスカス領が反旗を翻したのは、王政府にとっても青天の霹靂だったに違いありません。私自身も……未だ信じられない」



 領兵長曰く、コスカス領は古い名家コスカス辺境伯がその地を納めていた。彼の家は代々、王に忠誠を誓い続けてきた由緒正しき家柄であり、王家からの信頼も厚く、特別な計らいで強大な軍事力を保有する事を許されてきたのだ。


 現在までのコスカス領は、北に隣接するグゥの国に対しての抑止力となっており、王国の“北の盾”と称される程の地方最大戦力を保有しているのだ。


 それがまさかの背信行為に、今頃王都では大騒ぎになっている筈だとオスカーは暗い表情で説明してくれた。



「今代の辺境伯も人望厚く、武に長けたお人だと伺っておりましたが……」

「そのコスカス領も帝国側に寝返ったとなると……厄介ですね」


 状況の深刻さを思い知らされたエータが苦虫を噛み締めたような顔を浮かべた。


「ですが、同じ北にあるグゥの国は、帝国とは同調していない様子……。これは案外いい形でコスカスが防波堤になってくれるのでは?」


 アミントンが希望的観測を述べたが、果たして敵の敵は味方となり得るのか……楽観視は出来ない状況だ。


「話を聞く限りですと、やはりしばらくは何処からも応援を望めないようですわね」

「ええ。この町も既存戦力で防衛する他ありません。港町は補給地点にも利用できますし、あちら側としてもすぐに手に入れたい占領候補地でしょう」

「ああ、それもありましたか……」


 成程、王都から外れているサンハーレを裏工作までして狙う訳だ。連中の目的はここの港を押さえてることなのだ。


 今後は海から攻めてくることも想定されるので、俺たちは急いで海上警備の専門家を招致して意見を聞くことにした。

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