第23話 デビュー
──1月、二期生の公演が始まり、そのセンターになった島田美玲の注目度は上がっているようだ。だが、俺の目にはまだまだに見える。可能性は感じるが、一期生のスキルにはやはり及ばない。
そんなとき、朝から吉川実香のLINEで起こされた。
吉川『KIPのデビューが決まったよ。ネットニュースで出てる』
俺はそれを見て目が覚めた。すぐに確認してみると確かに3月末のデビューが決まったようだ。
登校すると早速、奥山と吉川が盛り上がっていた。
「ようやく決まったな。KIPもデビューすると注目度が上がりそう」
「そうだね」
「特にセンターのルカっちはすごい人気出るんじゃない?」
「そうなったらいいなあ」
確かにそうなれば総選挙のランクインも夢では無くなってくる。
「あとはどのメンバーでデビューするかだね。一期生中心とは思うけど、二期生も島田美玲や浅田えりもいるからな」
「うん、その辺も入るから一期生も競争激しくなるね」
「え、そうなんだ」
てっきり一期生でデビューするものばかりと思っていたが、二期生も入る可能性もあるのか。
そんな話をしていたら朝のHRが始まる。春島さんはギリギリに自分の机に帰ってきていた。荷物は置いていたからどこかに行っていたのかな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます