1,探索者証ってなに?




走りながら親に連絡を入れておいたら『いつものね!頑張って!』と言われてしまった…本当に良い親を持ったよ…


数分走ってダンジョンへとバスが出ているバス停についた。

なんか少しちがう気がするけど気のせいだろう


バズに乗り込んで数十分バスから見える風景を見ていると、やがてバスが停まり初級ダンジョンについた


バカ正直に1位を目指しても1位が取れないことはわかっている。

ゲームとダンジョンは命が一つということが決定的に違うが、ランキングだけはゲームのランキングと同じだ


ダンジョンはゲームと同じように積み重ねが重要だ。努力を積んで積んで積みまくって実力を高めることが1番効率的に強くなれる方法だ

たまにいきなりぽんっと強くなることがある人もいるらしいが、そういう人は本当に一握りだし、いずれ体が能力についていけなくなるだろう。


そして探索者は才能が必要になる場面も多いだろう。つまりグロ耐性…私は割と怪我をする事やさせる事が多いので慣れた。グロだけは才能が必要になるだろう、他の事は死ぬ気で努力すれば早期に成長できるが、グロはその人の性格により克服しやすいしにくいがあるので個人差が大きいだろう


そこで私は思いついた。

グロ耐性もあるし、初級ダンジョンが踏破できるぐらいまで成長できたら月始めに初級ダンジョンを月世界最速踏破すればいいと…


まぁ割と皆やる方法だろうし…某音ゲーでもやってる人いたし…その方法で某音ゲーの1位取ったしなぁ…


よし!世界ランキング1位を取るための策も決めたし、この初級ダンジョンの中に入ろうかな……あ!武器を忘れた…いいか今回は素手で…



気を取り直してダンジョンの中に入ろうとしたら入口の前に立っている人に呼び止められた



「冒険者証の提示をお願いします」


「??…ぼうけんしゃしょう?ってなんでしょうか?」


「……?!もしかして知らない?」


「はい…?ダンジョンに来たのも今日が初めてです」



ダンジョンの前立ちさんが頭を抱えてしまった…




✦✧✦





「君は冒険者証を持っていない?」


「はい」


「君はダンジョンに来たのも今日が初めて?」


「はい。冒険者という職業を知ったのも今日が初めてです」



またダンジョンの前立ちさんが頭を抱えてしまった…



「と、言うことは…君はドが付くほどの初心者ってことでいいんだよね…?」


「まぁ…そういうことでいいですよ」


「なんで上から目線…?…まぁいいか、えっとね…まず冒険者証って言うのは…─」



ダンジョンの前立ちさんが言うには冒険者証って言う物は、ダンジョンに入るために必要な物で触れれば能力や冒険者ランクが更新されるらしい…そして何よりも冒険者証がないとランキングにどれだけ努力しても乗れないらしい…



「お兄さん…私の冒険者証…作ってほしいなー…」


「素を見せた人に作った姿を見せないほうがいいと思うぞ…冒険者証は絶対に必要だから発行しとくよ」


「ダンジョンの前立ちさん!ダンジョンから帰ってきたら受け取るからよろしく」


「移り変わりがすごいな…あっ待ってここは初心者が入って良いところじゃ──」



ダンジョンの前立ちさんが最後になにか言った気がするけど。どうでもいいか…私は早く強くなりたいんだ!




✦*✦



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