一瞬でも探索者世界ランキング1位になりたい私は月始めにダンジョンを爆走する〜私が攻略しているのは初級ダンジョンのはずですが何か問題でも?〜

すゝ゛め

プロローグ

0月 少女ダンジョンの前に立つ




これはかなり未来の話…世界にダンジョンという物が出現し世間を騒がせていたのは10年前のことであり、今はダンジョンがある暮らしが日常となったある日、探索者世界ランキングなるものが導入された。

それは探索者達の意欲向上のための物であり、月間でダンジョンをどれだけ踏破し、どれだけ難易度の高いダンジョンであったか、どれだけモンスターを倒し、そのモンスターがどれだけ強大なモンスターであったかを評価してランキングに出すと言うものだ。


そしてそのランキングは毎月更新され、月始めは探索者達が一瞬でもいいからランキング1位になりたいと初級ダンジョンに集まっていた


その中とある少女─南馬なんばいつは一人で0時をダンジョンの前で待っていた。




✦✧✦




(一週間前)



「なぁ…?南馬って探索者やらないのか?周りの奴らは皆やってるのに…」


「なに?そのたんさくしゃって?」


「え゛っ…!?まさか探索者をご存知でない…?」


「そうだけど知らないと不味いことなのそれ?」



私は幼馴染である天利あまりそうと一緒に下校していた時に探索者という者のことを聞かされた



「いやこれ一般常─お前からしたら一般常識ではないか…」


「誰もが探索者を知っていると思うなよ…」


「一般常識じゃなくても知っておかないと不味いことではあるんだよ!進路とかも選択肢が少なくなるし…」


「たかが一つ増えた所で進路はあまり変わらなくない?」


「いちいち論破しようとしてくるな!それと探索者が天職になることもあるだろ!」


「知らなかった職業が天職になるとは思えないなぁ…」


「あ゛ぁ゛あ゛ぁぁぁ!!お前と喋ってると調子が狂うんだよ!俺の爽やかフェイスを返せ!!」


「自分から崩しておいて何をいう…」



へへ…いけ好かない幼馴染のまぁまぁIkemen faceを崩してやったぜ…

いつも同級生の女子に爽やかに笑ってるのが作り笑顔過ぎて面白いけど…



「どーどー落ち着いて…どーどー…」


「お前にとって俺は動物か何かなのかよ…まぁいいやとりあえず説明するぞ」



話を聞いていると大体探索者という者がわかってきた。

どうやら探索者というのは、10年前に世界に出現したダンジョンを攻略する職業らしい。

そしてなによりランキングがあるらしい!しかも世界ランキング!



「世界…世界ランキングねぇ…」


「お前さっきまで興味なさそうに聞いてたのにランキングの話になった途端態度が180度変わったな…そしてにやにやしててまぁまぁキモいぞ」


「だってぇ…世界だよ…世界…へへへへ…」


「なんでお前、1位っていう位があると取りたがるんだよ…そして有言実行してるのが怖い…テストでも体力テストでも個人競技とか」


「1位は素晴らしいんだぞ!なにより大体死ぬほど努力したらなれるし!才能がーとか言ってる人たちはそんなこと言う前に努力するべきだと思うんだよね!努力できる才能は必要かもしれないけどその才能も努力でなんとかできる!死ぬ気で努力したあとに1位を取った時の達成感といったら─」


「でも1位取れなかった時の絶望感とかすごくない…?お前もあっただろう惜しくも2位とか」


「ああ!もちろんそんなこともあるけどまだまだ自分より上がいるって思うとその人は私よりも死ぬ気で努力しているか私よりも死ぬ気で努力しているくせにそれを無自覚でやってることが多いから、死ぬ気で努力を死んでも努力するぐらいの気持ちでやると、なんとかなるから本当に才能ガーとか言ってる人たちの気がしれないね!そんなことを言っている暇があるのならすぐさま努力して1位を手に入れようと思うんだよね私は」


「終わったか?」


「まだ私の説明欲は満たされていないけど今回はここまでにしておいてやろう」


「いやなんで上から目線なんだよ…ありがたいけど…」



新たなる目標ができてしまった…

できてしまったからには、すぐさま努力!こんなやつと喋ってる場合じゃない…



「じゃ私は作った用事を思い出したらか先に帰らせてもらうねー!」


「ああ、精々頑張れよ」


「ふん!私を舐めてもらったら困るね!目にものを見せてきた事を忘れたとは言わせないぞ!じゃあねー!」



私は自分が疲れない最速の速度でダンジョンを目指す

もちろん初級ダンジョンだけど



「舐めてたらこんな話するはずねぇだろ…」





✦*✦



新作です!


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